アドルフ・ビアラン
アドルフ・ビアラン(フランス語: Adolphe Biarent, 1871年10月16日 フラネ=レ=ゴスリー – 1916年2月4日)はベルギーの作曲家・チェロ奏者・音楽教師。
アドルフ・ビアラン | |
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生誕 |
1871年10月16日 ベルギー エノー州フラネ=レ=ゴスリー |
死没 | 1916年2月4日(44歳没) |
学歴 | ブリュッセル王立音楽院 |
ジャンル | クラシック音楽 |
職業 | 作曲家、チェロ奏者 |
担当楽器 | チェロ |
経歴
編集1871年、フラネ=レ=ゴスリー(Frasnes-lez-Gosselies)生まれ。ブリュッセル王立音楽院とゲント王立音楽院で学んだ。1901年にベルギー・ローマ大賞を受賞し、その報奨金でお気に入りの巨匠であったベートーヴェンやワーグナーの足跡をたどってイタリア、オーストリア、ドイツを遊学。ベルギーに帰国後は、シャルルロワの音楽水準の向上に全身全霊を傾けた。
作曲作品とその特徴
編集作曲家としては今日ほとんど無名であるが、セザール・フランクやヴァンサン・ダンディの堅固な構成とエマニュエル・シャブリエの明晰で華麗な管弦楽法[1] のほか、ワーグナーの情熱的・悲劇的な表現と創意に富んだ半音階的和声法に影響を受けており、同時代の重厚なドイツ・オーストリアの音楽に接近している。
管弦楽曲
編集- 序曲《フィンガル》 Fingal, ouverture 1894年
- 夕べの印象 Impressions du soir 1897年
- Trenmor, poème symphonique 1905年
- 交響曲ニ短調 Symphonie en ré mineur 1908年
- ヴァイオリンと管弦楽のためのソネット《神の目覚め》(ホセ=マリア・デ・エレディアによる) Sonnet pour violon et orchestre : Le Réveil d'un Dieu (d'après José-Maria de Heredia) 1909年
- チェロと管弦楽のためのソネット(ホセ=マリア・デ・エレディアによる) Sonnet pour violoncelle et orchestre : Floridum Mare, d'après José-Maria de Heredia 1910年
- 愛と死の伝説 La Légende de l'amour et de la mort 1910年
- 凱旋行進曲 Marche triomphale 1910年
- 声楽と管弦楽のための3つの歌曲 Trois mélodies pour chant et orchestre 1911年 :
- サンブルに沿って Au long de la Sambre
- ささやかな土地 Coin de terre
- 森の祭り La Fête au bois
- 英雄的詩曲(シャルル=マリ=ルネ・ルコント・ド・リールの「ジャマール」による) Poème héroïque, d'après Hjalmar de Leconte de Lisle 1911年
- 交響組曲《中近東の物語》 Contes d'Orient, suite symphonique 1911年
- ピアノと管弦楽のための《ワロン狂詩曲》 Rhapsodie wallonne, pour piano et orchestre 1911年
室内楽曲
編集- ピアノ五重奏曲ニ短調 Quintette, en ré mineur, pour piano et cordes 1912年
- チェロ・ソナタ嬰ヘ短調 Sonate, pour violoncelle et piano 1914年
ピアノ曲
編集- ソネット Sonnet, pour piano 1904年
- セレナード Sérénade, pour piano 1904年
- 3つの小品《スケッチ》 Esquisses, trois pièces pour piano
- 夜想曲 Nocturne, pour piano 1905年
- 《アルバムの一葉》と《夜想曲》 Feuille d'Album et Nocturne pour piano 1905年
- 12の前奏曲《中世》 Douze préludes Moyen-Age, pour piano 1913年