アドマイヤリード
アドマイヤリードは、日本の競走馬。2017年のヴィクトリアマイル (GI)勝ち馬。
アドマイヤリード | ||||||
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第67回阪神ジュベナイルフィリーズ パドック (2015年12月13日) | ||||||
欧字表記 | Admire Lead | |||||
品種 | サラブレッド | |||||
性別 | 牝 | |||||
毛色 | 青鹿毛 | |||||
生誕 | 2013年3月18日(11歳) | |||||
抹消日 | 2019年3月13日[1] | |||||
父 | ステイゴールド | |||||
母 | ベルアリュールII | |||||
母の父 | Numerous | |||||
生国 | 日本(北海道安平町) | |||||
生産者 | ノーザンファーム | |||||
馬主 | 近藤利一 | |||||
調教師 | 須貝尚介(栗東) | |||||
競走成績 | ||||||
生涯成績 | 24戦6勝 | |||||
獲得賞金 | 2億4413万6000円 | |||||
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経歴
編集2歳(2015年)
編集7月11日中京芝1600mの2歳新馬戦に3番人気で出走。中団追走から直線で外へ持ち出して脚を伸ばすと、先に抜け出したシルバーステートとの競り合いを頭差で制し、デビュー戦を飾る[2]。11月7日のファンタジーステークスでは8着に敗れるも、11月29日の白菊賞ではスタートで後手を踏むも直線で馬場のインから抜け出すと後続に1馬身1/4差をつけ2勝目を挙げる[3]。年末の阪神ジュベナイルフィリーズでは後方追走も直線で伸びを欠き9着に敗れる。
3歳(2016年)
編集始動戦となったチューリップ賞で16着と殿負けに終わるも、クラシック一冠目の桜花賞では13番人気の低評価を覆して5着と好走する。続く二冠目のオークスでは15着と大敗して休養に入る。秋に入り、ローズステークスで7着に敗れて自己条件に回ると、堀川特別と衣笠特別では共に2着と好走して3歳シーズンを終える。
4歳(2017年)
編集年明け初戦は北大路特別であった。逃げるエイシンティンクルは完全に勝ちパターンに入っていたが、鞍上の福永祐一騎手のゴーサインに素早く反応し[要出典]、豪快に差し切り勝ちを収めた。続く飛鳥ステークスでも彼女は豪快な末脚を発揮し、昇級戦であったにもかかわらず快勝した。また鞍上の武幸四郎騎手にとって、本レースは彼の騎手生活最後の勝利であり、同時にアドマイヤ軍団復活の第一歩でもあった。続く5月14日のヴィクトリアマイルは中団でレースを進めると直線で馬群の間を割って抜け出すと外から追い込んできたデンコウアンジュに1馬身1/4差をつけGI初制覇を果たした。馬主の近藤利一会長にとっては、2008年天皇賞・春のアドマイヤジュピタ以来9年ぶりのJRAのGI制覇となった[4]。7月30日のクイーンステークスでは1番人気に推され、道中後方追走から懸命に追い上げてきたがアエロリットの6着に敗れると、10月14日の府中牝馬ステークスでは後方待機策から直線で脚を伸ばしたが逃げるクロコスミアを捕え切れず3着となった。
5歳(2018年)
編集2月4日の東京新聞杯で始動して12着に沈むと、続く阪神牝馬ステークスでも4着に敗れる。連覇をかけて挑んだヴィクトリアマイルでは中団のやや後ろでレースを進めたが道悪馬場に泣き8着に終わる。秋に入り、府中牝馬ステークスは7着、エリザベス女王杯は14着と精彩を欠いていたが、12月16日のディセンバーステークスでは中団追走からしぶとく脚を伸ばすと早めに抜け出したプロディガルサンを半馬身差で差し切り、前年のヴィクトリアマイル以来の勝利を収めた[5]。
6歳(2019年)
編集2019年の初戦となった中山金杯は4着。3月9日の中山牝馬ステークス10着を最後に現役を引退した。引退後はノーザンファームで繁殖牝馬となる[1]。
競走成績
編集以下の内容は、JBISサーチ[6]およびnetkeiba.com[7]に基づく。
競走日 | 競馬場 | 競走名 | 格 | 距離(馬場) | 頭 数 |
枠 番 |
馬 番 |
オッズ (人気) |
着順 | タイム (上がり3F) |
着差 | 騎手 | 斤量 [kg] |
1着馬(2着馬) | 馬体重 [kg] |
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2015. 7.11 | 中京 | 2歳新馬 | 芝1600m(稍) | 10 | 8 | 9 | 3.5 (3人) | 1着 | 1:39.9(34.0) | -0.0 | 川田将雅 | 54 | (シルバーステート) | 398 | |
11. 7 | 京都 | ファンタジーS | GIII | 芝1400m(良) | 12 | 4 | 4 | 4.9 (3人) | 8着 | 1:22.3(33.7) | 0.4 | 川田将雅 | 54 | キャンディバローズ | 404 |
11.29 | 京都 | 白菊賞 | 500万下 | 芝1600m(良) | 10 | 3 | 3 | 12.3 (5人) | 1着 | 1:34.7(33.9) | -0.2 | 菱田裕二 | 54 | (カイザーバル) | 404 |
12.13 | 阪神 | 阪神JF | GI | 芝1600m(良) | 18 | 1 | 1 | 16.0 (6人) | 9着 | 1:35.5(35.8) | 1.0 | 菱田裕二 | 54 | メジャーエンブレム | 398 |
2016. 3. 5 | 阪神 | チューリップ賞 | GIII | 芝1600m(良) | 16 | 2 | 4 | 59.7(11人) | 16着 | 1:33.9(34.4) | 1.1 | 菱田裕二 | 54 | シンハライト | 412 |
4.10 | 阪神 | 桜花賞 | GI | 芝1600m(良) | 18 | 8 | 17 | 248.9(13人) | 5着 | 1:33.9(33.2) | 0.5 | 藤岡康太 | 55 | ジュエラー | 412 |
5.22 | 東京 | 優駿牝馬 | GI | 芝2400m(良) | 18 | 3 | 6 | 32.5 (9人) | 15着 | 2:26.5(34.9) | 1.5 | 岩田康誠 | 55 | シンハライト | 404 |
9.18 | 阪神 | ローズS | GII | 芝1800m(重) | 15 | 7 | 13 | 19.3 (5人) | 7着 | 1:47.9(34.7) | 1.2 | C.ルメール | 54 | シンハライト | 424 |
10.15 | 京都 | 堀川特別 | 1000万下 | 芝1800m(良) | 8 | 7 | 7 | 3.5 (2人) | 2着 | 1:46.2(32.9) | 0.0 | 藤岡康太 | 53 | エテルナミノル | 424 |
11.20 | 京都 | 衣笠特別 | 1000万下 | 芝1800m(良) | 15 | 6 | 11 | 4.5 (2人) | 2着 | 1:48.1(33.1) | 0.0 | 藤岡康太 | 53 | ジュールポレール | 424 |
2017. 1.14 | 京都 | 北大路特別 | 1000万下 | 芝1800m(良) | 13 | 8 | 12 | 2.7 (1人) | 1着 | 1:47.5(34.2) | -0.1 | 福永祐一 | 54 | (エイシンティンクル) | 426 |
2.11 | 京都 | 飛鳥S | 1600万下 | 芝1800m(重) | 12 | 7 | 10 | 4.9 (2人) | 1着 | 1:48.6(34.2) | -0.5 | 武幸四郎 | 54 | (アップクォーク) | 430 |
4. 8 | 阪神 | 阪神牝馬S | GII | 芝1600m(重) | 16 | 8 | 16 | 6.0 (3人) | 2着 | 1:34.6(34.0) | 0.3 | C.ルメール | 54 | ミッキークイーン | 426 |
5.14 | 東京 | ヴィクトリアマイル | GI | 芝1600m(稍) | 17 | 3 | 5 | 13.5 (6人) | 1着 | 1:33.9(33.4) | -0.2 | C.ルメール | 55 | (デンコウアンジュ) | 422 |
7.30 | 札幌 | クイーンS | GIII | 芝1800m(良) | 13 | 8 | 12 | 2.4 (1人) | 6着 | 1:46.6(34.6) | 0.9 | C.ルメール | 55 | アエロリット | 424 |
10.14 | 東京 | 府中牝馬S | GII | 芝1800m(稍) | 14 | 5 | 7 | 3.6 (2人) | 3着 | 1:48.3(32.9) | 0.2 | 戸崎圭太 | 56 | クロコスミア | 428 |
2018. 2. 4 | 東京 | 東京新聞杯 | GIII | 芝1600m(良) | 16 | 1 | 1 | 10.4 (6人) | 12着 | 1:34.7(33.9) | 0.6 | 藤岡康太 | 54 | リスグラシュー | 428 |
4. 7 | 阪神 | 阪神牝馬S | GII | 芝1600m(良) | 13 | 2 | 2 | 6.6 (3人) | 4着 | 1:34.9(33.6) | 0.1 | M.デムーロ | 56 | ミスパンテール | 434 |
5.13 | 東京 | ヴィクトリアマイル | GI | 芝1600m(稍) | 18 | 6 | 11 | 5.0 (2人) | 8着 | 1:33.0(33.7) | 0.7 | M.デムーロ | 55 | ジュールポレール | 430 |
10.13 | 東京 | 府中牝馬S | GII | 芝1800m(良) | 11 | 7 | 8 | 29.0 (9人) | 7着 | 1:45.3(32.7) | 0.6 | 田辺裕信 | 55 | ディアドラ | 434 |
11.11 | 京都 | エリザベス女王杯 | GI | 芝2200m(良) | 17 | 3 | 6 | 62.1(11人) | 14着 | 2:14.1(34.5) | 1.0 | 藤岡康太 | 56 | リスグラシュー | 432 |
12.16 | 中山 | ディセンバーS | OP | 芝1800m(良) | 11 | 7 | 9 | 6.2 (3人) | 1着 | 1:48.1(34.4) | -0.1 | 横山典弘 | 56 | (プロディガルサン) | 430 |
2019. 1. 5 | 中山 | 中山金杯 | GIII | 芝2000m(良) | 16 | 1 | 2 | 17.6 (8人) | 4着 | 1:59.3(35.2) | 0.1 | 横山典弘 | 56 | ウインブライト | 430 |
3. 9 | 中山 | 中山牝馬S | GIII | 芝1800m(良) | 14 | 1 | 1 | 8.5 (4人) | 10着 | 1:48.1(35.2) | 0.4 | 横山典弘 | 56 | フロンテアクイーン | 430 |
繁殖成績
編集生年 | 馬名 | 性 | 毛色 | 父 | 厩舎 | 馬主 | 戦績 | 供用 | 出典 | |
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初仔 | 2020年 | キュムラス | 牝 | 鹿毛 | ロードカナロア | 美浦・池上昌和 | 吉田和美 | 3戦0勝 | (抹消) | [8] |
2番仔 | 2021年 | キャプテンシー | 牡 | 鹿毛 | モーリス | 栗東・松永幹夫 | (有)サンデーレーシング | 8戦2勝 | (現役) | [9] |
3番仔 | 2022年 | ジュンライトニング | 牡 | 栗毛 | エピファネイア | 栗東・清水久詞 | 河合純二 | 1戦0勝 | (現役) | [10] |
4番仔 | 2023年 | (アドマイヤリードの2023) | 牝 | 黒鹿毛 | サートゥルナーリア | (デビュー前) | [11] | |||
5番仔 | 2024年 | (アドマイヤリードの2024) | 牡 | 黒鹿毛 | レイデオロ | [12] |
- 2024年9月27日現在
血統表
編集アドマイヤリードの血統 | (血統表の出典)[§ 1] | |||
父系 | サンデーサイレンス系(ヘイロー系) |
[§ 2] | ||
父 ステイゴールド 1994 黒鹿毛 |
父の父 *サンデーサイレンスSunday Silence 1986 青鹿毛 |
Halo | Hail to Reason | |
Cosmah | ||||
Wishing Well | Understanding | |||
Mountain Flower | ||||
父の母 ゴールデンサッシュ1988 栗毛 |
*ディクタス | Sanctus | ||
Dronic | ||||
ダイナサッシュ | *ノーザンテースト | |||
*ロイヤルサッシュ | ||||
母 *ベルアリュール II Belle Allure 2005 鹿毛 |
Numerous 1991 |
Mr. Prospector | Raise a Native | |
Gold Digger | ||||
Number | Nijinsky | |||
Special | ||||
母の母 Mare Aux Fees1988 |
Kenmare | Kalamoun | ||
Belle of Ireland | ||||
Feerie Boreale | Irish River | |||
Skelda | ||||
母系(F-No.) | ベルアリュール II(IRE)(FN:F22-a) | [§ 3] | ||
5代内の近親交配 | Northern Dancer 5x5 | [§ 4] | ||
出典 |
脚注
編集注釈
編集出典
編集- ^ a b “アドマイヤリード号が競走馬登録抹消”. 日本中央競馬会 (2019年3月13日). 2019年3月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年3月13日閲覧。
- ^ 【中京5R新馬戦】アドマイヤリード ゴール前差し切り新馬Vスポーツニッポン、2015年7月11日配信・閲覧
- ^ アドマイヤリードが内から抜け出し快勝/白菊賞netkeiba.com、2015年11月29日配信・閲覧
- ^ “アドマイヤリードがGI初制覇! 上位人気は総崩れの結果に/ヴィクトリアマイル”. netkeiba.com (2017年5月14日). 2017年5月14日閲覧。
- ^ 【ディセンバーS】G1馬アドマイヤリードが1年7か月ぶりV 須貝師「ノリちゃんが最高に乗ってくれた」スポーツ報知、2018年12月16日配信・閲覧
- ^ “アドマイヤリード 競走成績”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年10月5日閲覧。
- ^ “アドマイヤリードの競走成績”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2020年10月5日閲覧。
- ^ “キュムラス|JBISサーチ(JBIS-Search)”. www.jbis.or.jp. 2024年1月6日閲覧。
- ^ “キャプテンシー|JBISサーチ(JBIS-Search)”. www.jbis.or.jp. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2024年1月6日閲覧。
- ^ “ジュンライトニング|JBISサーチ(JBIS-Search)”. www.jbis.or.jp. 2024年9月29日閲覧。
- ^ “_________|JBISサーチ(JBIS-Search)”. www.jbis.or.jp. 2024年1月6日閲覧。
- ^ “__________________|JBISサーチ(JBIS-Search)”. www.jbis.or.jp. 2024年9月29日閲覧。
- ^ a b c “血統情報:5代血統表 アドマイヤリード”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年11月2日閲覧。
- ^ “アドマイヤリードの繁殖牝馬情報”. 競馬ラボ. 2021年8月27日閲覧。
- ^ “アドマイヤリードの血統表”. netkeiba.com. 株式会社ネットドリーマーズ. 2019年11月2日閲覧。
外部リンク
編集
- 競走馬成績と情報 netkeiba、スポーツナビ、JBISサーチ、Racing Post
- アドマイヤリード - 競走馬のふるさと案内所