アップセッターズ
ジ・アップセッターズ (The Upsetters) はジャマイカのレゲエバンド。1968年から1986年まで、リー・ペリー (Lee Perry) のハウスバンドとして活躍し、数多くのアーティストと演奏をした。バンド名はリー・ペリーのアルバム、「ジ・オリジナル・アップセッター」(The Original Upsetter) に由来する。
ジ・アップセッターズ | |
---|---|
別名 |
Upsyndicates Upsetter Pilgrims Third And Fourth Generation Upsetting Upsetters Mighty Upsetters Black Ark Players |
出身地 | ジャマイカ |
ジャンル | レゲエ |
活動期間 | 1968年 - 1986年 |
レーベル | ジ・アップセッター |
共同作業者 | リー・ペリー |
メンバー | 本文参照 |
バンドの変遷
編集第1期
編集1968年、「the Upsetter」レーベルを立ち上げたリー・ペリーのスタジオバンドとして結成された。その時の主要なメンバーは以下の通り。
- キーボード Gladdy Anderson、Winston Wright
- ベース Jackie Jackson
- ドラムス Hugh Malcom、Lloyd "Tin Legs" Adams
このメンバーのラインナップは、「グラディズ・オールスターズ (Gladdy's All-Stars)」としても知られている。彼らは「マン・フロム・MI5 (Man from MI5)」、「リターン・オブ・ジャンゴ (Return of Django)」、「ライブ・インジェクション (Live Injection)」 などの曲を リー・ペリーと共に録音している。 1969年秋には、「リターン・オブ・ジャンゴ (Return of Django)」がイギリスでヒットしている。
第2期
編集1969年、リー・ペリーはヨーロッパツアーに出る際に、第1期メンバー達はみな都合がつかなかった。その代わりに、バニー・リーと共にセッションの仕事をしていた「ザ・ヒッピーボーイズ (The Hippy Boys)」と呼ばれる若いバンドが、ジ・アップセッターズとして帯同した。この時の主要なメンバーは以下の通り。
- キーボード Glen Adams
- ギター Alva "Reggie" Lewis
- ベース アストン・バレット
- ドラムス カールトン・バレット
ヨーロッパツアーの後も、リー・ペリーはジ・アップセッターズや、ザ・ウェイラーズ(ボブ・マーリー、ピーター・トッシュ、バニー・ウェイラーによるトリオ)らと密接に仕事をした。1971年に金銭トラブルから、リー・ペリーと彼らの関係が決裂。バレット兄弟の名前で知られるアストン・バレットとカールトン・バレットはウェイラーズに移り、その後はボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズとして活動する。
第3期 ブラック・アーク時代
編集1974年から1979年まで、リー・ペリーが、スタジオブラック・アークで仕事をした期間は、アップセッターズのメンバーは以下の主要なメンバーにほぼ固定される。
- キーボード Winston Wright、Keith Stirling
- ギター アール・チナ・スミス
- ベース ボリス・ガーディナー (Boris Gardiner)
- ドラムス Mikey Richards、スライ・ダンバー、 Benbow Creary
クレジットに見られるバンドの別名
編集- Upsyndicates
- Upsetter Pilgrims
- Third And Fourth Generation
- Upsetting Upsetters
- Mighty Upsetters
- Black Ark Players
参加したプレイヤー
編集もともとハウスバンドという性質上、アップセッターズには以下のさまざまなミュージシャンが参加している。
ベース
編集アストン・バレット、Jackie Jackson、ボリス・ガーディナー (Boris Gardiner)、Radcliffe Bryan、ロビー・シェイクスピア、Spike
ドラムス
編集カールトン・バレット、Lloyd "Tin Leg" Adams、Lloyd Knibb、Mikey Richards、スライ・ダンバー、Benbow Creary、Winston Grennan、Hugh Malcolm、Peng
キーボード
編集Glen Adams、Winston Wright、アンセル・コリンズ、Gladstone Anderson、Keith Stirling、Theophilus Beckford、Robbie Lyn、オーガスタス・パブロ、Mark Downie、Russ Cummings
ギター
編集Alva Lewis、Hux Brown、アール・チナ・スミス、Ron Williams、アーネスト・ラングリン、Willie Lindo、Michael Chung、Robert Johnson、Geoffrey Chung、Mark Downie、Tarlok Mann
サックス
編集Val Bennett、トミー・マクック、リチャード・ホール (Richard "Dirty Harry" Hall)、Glen DaCosta、Lloyd Clarke
ホーン
編集ヴィン・ゴードン (Vin Gordon)、Ron Wilson、Bobby Ellis、David Madden、Egbert Evans、Trevor Jones
ボーカル
編集ディスコグラフィー
編集- アルバム
- The Upsetter (1969)
- Return of Django (1969)
- Clint Eastwood (1970)
- Many Moods of the Upsetters (1970)
- Scratch the Upsetter Again (1970)
- The Good, the Bad and the Upsetters (1970)
- Eastwood Rides Again (1970)
- Upsetters 14 Dub Blackboard Jungle (1973)
- Double Seven (1974)
- Musical Bones (1975)
- Return of Wax (1975)
- Revolution Dub (1975) [credited as リー・ペリー & the Upsetters]
- Super Ape (1976)
- Return of the Super Ape (1978)
- Battle of Armagideon (Millionaire Liquidator (1986) [credited as Mr. Lee 'Scratch' Perry and the Upsetters]
- コンピレーション・アルバム
- All The Hits (1994) [Lee Perry And The Upsetters]
- 関連アルバム
- Dave Barker meets The Upsetters: Prisoner of Love (1970)
- マックス・ロメオ & The Upsetters: War ina Babylon (1976)
- ジュニア・マーヴィン: Police and Thieves (1977)
- ヘプトーンズ: Party Time (1977)
- Full Experience: Full Experience (1990)
- The Rough Guide to Dub (2005, World Music Network)