アジア太平洋放送連合
アジア太平洋放送連合(アジアたいへいようほうそうれんごう、英語: Asia-Pacific Broadcasting Union, ABU)とは、アジア太平洋地域の放送局、および放送関連団体の連合体である。マレーシアのクアラルンプールに本部を置いている。
ABUロゴ | |
設立 | 1964 |
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種類 | 放送局連合 |
本部 | マレーシア・クアラルンプール |
会員数 | 200 members |
公用語 | 英語 |
会長 | 正籬聡 |
ウェブサイト | http://www.abu.org.my/ |
歴史
編集1964年7月1日にアジア放送連合の名称で発足[2]。発足に当たっては1957年に日本放送協会(NHK)の呼びかけで始めたアジア放送会議が基となり、5回の会議を経て連合の発足に至った[3]。初代会長には発足当時のNHK会長の前田義徳が就いた[4]。1977年1月1日に太平洋地域の国々の意向もあり、アジア太平洋放送連合に名称を改称した[5][3]。
ABUの本部は開設以来日本の東京に置かれていた。しかし、事務総長は1980年にNHK出身者が就任するまでは出身放送事業者の母国で執務を行っていたため、本部機能が事実上数カ所に分かれる形となっていた[6]。そこで、1984年1月にマレーシア政府の誘致もあって本部をクアラルンプールに移転することになった。これに伴いNHKとともにマレーシア国営放送も常任理事機関となった[7][6]。
主要な業務
編集- ニュース素材の相互提供(アジアビジョン)
- 番組の共同制作
- スポーツ中継の放映権調整
- 放送技術、番組制作などの技術交換
会長(2021年)
編集会員
編集55か国150団体以上が加盟している。
正会員
編集正会員は発足時は1カ国につき1放送事業者となっていたが、インドやパキスタンなどテレビとラジオが別の放送機関となっている国からの要望もあり、1982年のABU総会で1カ国につき2放送事業者まで認められるようになった[10]。
- 順序はアジア太平洋放送連合の公式サイトに基づく。
- 放送事業者の日本語表記は基本的に世界情報通信事情 国別に見る(総務省)、『NHKデータブック世界の放送 2020』(NHK出版)に基づく。
日本の準会員
編集- 日本民間放送連盟(民放連) - 日本テレビとテレビ東京は東京キー局だが、民放連を通じた団体会員である。
日本の賛助会員
編集- 放送衛星システム (B-SAT)
- 池上通信機
- 日本国際放送 (JIB)
- 放送番組国際交流センター (JAMCO)
- NHKエンタープライズ
- NHK財団
- NHKグローバルメディアサービス
- NHKテクノロジーズ
- TI ComNet International Visual Works (TI ComNet Japan)
脚注
編集- ^ [1]
- ^ 日本放送協会 編『NHK年鑑'65』日本放送出版協会、1965年、24,32頁。
- ^ a b 日本放送協会放送文化調査研究所放送情報調査部『NHK年鑑'85』日本放送出版協会、1985年、41頁。
- ^ a b 日本放送協会 編『NHK年鑑'65』日本放送出版協会、1965年、24頁。
- ^ 日本放送協会総合放送文化研究所放送史編修室『NHK年鑑'77』日本放送出版協会、1977年、15,63頁。
- ^ a b 日本放送協会放送文化調査研究所放送情報調査部『NHK年鑑'85』日本放送出版協会、1985年、42頁。
- ^ 日本放送協会放送文化調査研究所放送情報調査部『NHK年鑑'84』日本放送出版協会、1984年、364頁。
- ^ “ABU新会長にNHKの正籬副会長が選出”. Pars Today (2021年11月25日). 2021年11月26日閲覧。
- ^ 日本放送協会総合放送文化研究所放送史編修室『NHK年鑑'74』日本放送出版協会、1974年、71頁。
- ^ 日本放送協会総合放送文化研究所放送史編修部『NHK年鑑'83』日本放送出版協会、1983年、367頁。