アザー・ヴォイセズ (ポール・ヤングのアルバム)

ポール・ヤングのアルバム

アザー・ヴォイセズ[注釈 1]』(Other Voices)は、イングランド歌手ポール・ヤング1990年に発表した、ソロ名義では4作目のスタジオ・アルバム

『アザー・ヴォイセズ』
ポール・ヤングスタジオ・アルバム
リリース
録音 1988年 - 1990年 ロンドン オリンピック・スタジオロサンゼルス ヴィレッジ・レコーダーズ、ニューヨーク スカイライン・スタジオ[1]
ストリングスオーヴァーダブ:CBSスタジオ[1]
ジャンル ポップ・ロックブルー・アイド・ソウルシンセポップ
時間
レーベル イギリスの旗CBSレコード/アメリカ合衆国の旗コロムビア・レコード
プロデュース ウォーン・リヴゼイ(#1, #3, #4, #5, #8)、ナイル・ロジャース(#2)、マーティン・ペイジ(#6)、ピート・ウィングフィールド(#7)、ピーター・ウルフ(#9, #10)
専門評論家によるレビュー
チャート最高順位
  • 4位(イギリス[2]
  • 40位(スウェーデン[3]
  • 51位(オランダ[4]
  • 142位(アメリカ[5]
  • ポール・ヤング アルバム 年表
    ビトゥイーン・トゥー・ファイアーズ
    (1986年)
    アザー・ヴォイセズ
    (1990年)
    From Time to Time – The Singles Collection
    (1991年)
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    背景

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    レコーディングは主にロンドンとロサンゼルスで行われ、ピノ・パラディーノは両方のセッションでベースを弾いており、ロサンゼルス・セッションにおけるドラムスはヴィニー・カリウタが担当した[1]。収録曲のうち最後にレコーディングされた「ア・リトル・ビット・オブ・ラヴ」(フリーのカヴァー)のみ、ナイル・ロジャースのプロデュースによるニューヨーク録音だが、同曲におけるデヴィッド・ギルモアのギター・ソロはロンドンで録音された[1]

    「コーリング・ユー」は映画『バグダッド・カフェ』で使用された曲のカヴァーで、スティーヴィー・ワンダーがハーモニカ・ソロを提供した[1]。ヤングとマーティン・ペイジが共作した曲のうち「I'm Not Hearing You」はアウトテイクとなり、ペイジは2019年、自身のSoundcloudページで同曲のデモ音源を公開した[6]

    反響・評価

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    全英アルバムチャートでは11週トップ100入りし、最高4位を記録した[2]全英シングルチャートでは、先行シングル「ソフトリー・ウィスパリング・アイ・ラヴ・ユー」が21位に達し、以後「オー・ガール」が25位、「ヘヴン・キャン・ウェイト」が71位、「コーリング・ユー」が57位を記録した[7]

    アメリカのBillboard 200では最高142位に終わり、ヤングのアルバムとしては初めて全米トップ100入りを逃す結果となった[5]。ただし、シングル「オー・ガール」は総合シングル・チャートのBillboard Hot 100で8位に達し、「エヴリタイム・ユー・ゴー・アウェイ」(1985年)以来5年ぶりの全米トップ10シングルとなった[5]

    Stepehn Thomas Erlewineはオールミュージックにおいて5点満点中3点を付け「生ぬるい『ビトゥイーン・トゥー・ファイアーズ』からの再起を果たした」と評している[8]

    収録曲

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    1. ヘヴン・キャン・ウェイト - "Heaven Can Wait" (Paul Rutter) – 4:11
    2. ア・リトル・ビット・オブ・ラヴ - "A Little Bit of Love" (Paul Rodgers, Paul Kossoff, Andy Fraser, Simon Kirke) – 3:52
    3. ソフトリー・ウィスパリング・アイ・ラヴ・ユー - "Softly Whispering I Love You" (Roger Cook, Roger Greenaway) – 4:14
    4. トゥゲザー - "Together" (Paul Young, Martin Page) – 4:33
    5. ストップ・オン・バイ - "Stop on By" (Bobby Womack, Terry Thomas) – 5:23
    6. アワ・タイム・ハズ・ハム - "Our Time Has Come" (P. Young, M. Page) – 4:39
    7. オー・ガール - "Oh Girl" (Eugene Record) – 3:36
    8. ライト・アバウト・ナウ - "Right About Now" (P. Young, M. Page) – 5:11
    9. イッツ・ホワット・シー・ディドント・セイ - "It's What She Didn't Say" (Peter Wolf, Ina Wolf) – 5:04
    10. コーリング・ユー - "Calling You" (Bob Telson) – 5:11

    日本盤ボーナス・トラック

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    1. DOLCEMENTE MORMORO TI AMO(ソフトリー・ウィスパリング・アイ・ラヴ・ユー) - "Dolcemente Mormoro Ti Amo" (R. Cook, R. Greenaway) – 5:10

    参加ミュージシャン

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    • ポール・ヤング - ボーカル(all songs)、アコースティック・ギター(on #3)
    • ポール・ウィッケンズ - ピアノ(on #1, #3, #4, #8)、オルガン(on #1, #4)
    • リチャード・コトル - キーボード(on #1, #5)、オルガン(on #3)
    • リチャード・ヒルトン - プログラミング(on #2)
    • ウォーン・リヴゼイ - シンセサイザー(on #3)、プログラミング(on #3, #4, #8)、アコースティック・ギター(on #3)、キーボード(on #4, #8)、ギター(on #8)
    • スティーヴ・ウィンウッド - オルガン(on #5)
    • マーティン・ペイジ - キーボード(on #6, #8)、パーカッション(on #6)、バッキング・ボーカル(on #6)、プログラミング(on #8)
    • ラリー・ウィリアムズ - キーボード(on #6)、プログラミング(on #6)、サクソフォーン(on #6)
    • ピート・ウィングフィールド - ピアノ(on #7)
    • ピーター・ウルフ - キーボード(on #9, #10)
    • スティーヴ・ボルトン - リズムギター(on #1)
    • デヴィッド・ギルモア - リードギター(on #1)、ギター・ソロ(on #2)
    • ナイル・ロジャース - ギター、プログラミング(on #2)
    • ロビー・マッキントッシュ - ギター(on #3, #4)
    • ドミニク・ミラー - アコースティック・ギター(on #3)、ギター(on #8)
    • ニール・ハバード - ギター(on #5)
    • ダン・ハフ英語版 - ギター(on #6)
    • ロバート・アーワイ - ギター(on #7)
    • デヴィッド・ウィリアムス - ギター(on #9)
    • ドリ・カイミ - ギター、バッキング・ボーカル(on #10)
    • ピノ・パラディーノ - ベース(on #1, #3, #4, #5, #9, #10)
    • ジュリアン・クランプトン - ベース(on #7)
    • ニール・コンティ - ドラムス(on #1)
    • アンドレス・レヴィン - ドラム・サンプリング(on #2)
    • マヌ・カチェ - ドラムス(on #3, #4, #5, #8)
    • ヴィニー・カリウタ - ドラムス(on #6, #9, #10)
    • グレアム・ウォード - ドラムス(on #7)
    • ダニー・カミングス - パーカッション(on #4, #5)
    • ガイ・バーカー - フリューゲルホルン(on #4)
    • スティーヴィー・ワンダー - ハーモニカ(on #10)
    • アン・ダッドリー - ストリングス(on #3, #7)
    • チャカ・カーン - ハーモニー・ボーカル(on #1)
    • ジョージ・チャンドラー - バッキング・ボーカル(on #1, #3, #4, #7)
    • ジミー・チェンバース - バッキング・ボーカル(on #1, #3, #4, #7)
    • ジミー・ヘルムス - バッキング・ボーカル(on #1, #3, #4, #7)
    • アヴァ・チェリー - バッキング・ボーカル(on #1, #8)
    • ベルヴァ・ヘイニー - バッキング・ボーカル(on #1, #8)
    • ビヴァリー・スキート - バッキング・ボーカル(on #1, #8)
    • フォンジー・ソーントン英語版 - バッキング・ボーカル(on #2)
    • ラミア - バッキング・ボーカル(on #2)
    • ミシェル・コブス - バッキング・ボーカル(on #2)
    • ロバート・カー - バッキング・ボーカル(on #3)
    • キャロル・トンプソン - バッキング・ボーカル(on #3)
    • ジョアン・トッド - バッキング・ボーカル(on #3)
    • マーリン・サザーランド - バッキング・ボーカル(on #3)
    • ポール・リー - バッキング・ボーカル(on #3)
    • ジョー・ピズーロ - バッキング・ボーカル(on #6, #9)
    • フィリス・セント・ジェイムズ - バッキング・ボーカル(on #6)
    • トミー・ファンダーバーク - バッキング・ボーカル(on #6)
    • ダリル・フィネシー - バッキング・ボーカル(on #9)
    • オレン・ウォーターズ - バッキング・ボーカル(on #9)
    • フィリップ・イングラム - バッキング・ボーカル(on #9)
    • Carlos Fuentes, Liliana Chachian - スパニッシュ・コーラス(on #4)

    脚注

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    注釈

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    1. ^ 1997年再発CD (ESCA 7683)の帯に準拠。日本初回盤CD (ESCA 5087)の帯ではOTHER VOICESと表記されていた。

    出典

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    1. ^ a b c d e CD英文ブックレット
    2. ^ a b Paul Young | full Official Chart History | Official Charts Company - 「ALBUMS」をクリックすれば表示される。
    3. ^ swedishcharts.com - Paul Young - Other Voices
    4. ^ Paul Young - Other Voices - dutchcharts.nl
    5. ^ a b c Paul Young - Awards”. AllMusic. 2016年4月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年12月19日閲覧。
    6. ^ ポール・ヤング 未発表曲「I'm Not Hearing You」のデモ音源公開”. amass.jp (2019年7月9日). 2021年12月19日閲覧。
    7. ^ Paul Young | full Official Chart History | Official Charts Company
    8. ^ Erlewine, Stephen Thomas. “Other Voices - Paul Young”. AllMusic. 2021年12月19日閲覧。