ASAHI EITOホールディングス
日本の持株会社
(アサヒ衛陶から転送)
ASAHI EITOホールディングス株式会社(アサヒえいとうホールディングス、英: ASAHI EITO HOLDINGS CO.,LTD.[3])は、大阪府大阪市中央区に本社を置くトイレや洗面台の関連製品を製造する企業の持株会社。2023年6月にアサヒ衛陶株式会社より商号変更し、持株会社制に移行した。東京証券取引所スタンダード市場上場(2013年7月15日までは大阪証券取引所第2部上場)。
種類 | 株式会社 |
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機関設計 | 監査等委員会設置会社 |
市場情報 | |
本社所在地 |
日本 〒540-0028 大阪市中央区常盤町1-3-8 中央大通FNビル10階 北緯34度10分55.5秒 東経135度30分53.9秒 / 北緯34.182083度 東経135.514972度座標: 北緯34度10分55.5秒 東経135度30分53.9秒 / 北緯34.182083度 東経135.514972度 |
設立 |
1950年(昭和25年)12月20日 創業は1716年(享保年間) |
業種 | ガラス・土石製品 |
法人番号 | 2120101021352 |
事業内容 | 衛生機器、洗面機器の製造・販売を営む会社等の株式または持分を所有することにより、当該法人等の事業活動の支配または管理 |
代表者 | 代表取締役会長兼社長 星野和也 |
資本金 |
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発行済株式総数 |
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売上高 |
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営業利益 |
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経常利益 |
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純利益 |
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純資産 |
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総資産 |
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従業員数 |
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決算期 | 11月30日 |
会計監査人 | 監査法人アリア[1] |
主要株主 | |
主要子会社 | アサヒ衛陶株式会社 100% |
外部リンク |
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概要
編集トイレや洗面化粧台など住宅設備機器を取り扱い、衛生陶器においてはTOTO、LIXIL(旧INAX)に次ぐ中堅メーカーである。
また、下水道等の整備が不十分な地域において、より水洗式便所に近い実用性が得られる簡易水洗式トイレのトップ企業でもあり、今でも非水洗トイレの製造・販売を行う数少ないメーカーである。
最近では節水型トイレの製造もしており、環境分野においても尽力している。
2009年(平成21年)に本社工場を閉鎖した後、現在では主にベトナム・中国・韓国などのアジア諸国に生産拠点を置くなど、海外委託生産や海外調達を行っている(開発・組立加工は香川事業所で実施)。
沿革
編集- 1716年(享保1年) - 1735年(享保20年) - 摂津国大領村(現:大阪市住吉区)において屋根瓦の製造・発売(当時)。
- 1921年(大正10年) - 赤煉瓦、土管、陶管の製造・発売(当時)。
- 1926年(大正15年/昭和元年) - 青地便器の製造・発売(当時)。
- 1935年(昭和10年) - 大阪衛陶工場建設。衛生陶器の製造・発売開始。
- 1950年(昭和25年) - 丹司製陶株式会社設立。
- 1952年(昭和27年) - 給水栓を発売。
- 1958年(昭和33年) - 排水金具を発売。
- 1964年(昭和39年) - アサヒ衛陶株式会社に商号変更。
- 1966年(昭和41年) - 大阪証券取引所第2部に上場。
- 1976年(昭和51年) - タンクレス式簡易水洗式便器「ニューレット」製造・発売開始。
- 1981年(昭和56年) - 大阪府南河内郡美原町(現在の堺市美原区)に本社移転。温水洗浄便座を発売開始。
- 1982年(昭和57年) - タンク式簡易水洗式便器「サンクリーン」製造・発売開始。
- 1991年(平成3年) - システム洗面化粧台を発売開始。
- 1995年(平成7年) - 温水洗浄便座「サンウォッシュ」発売開始。
- 2001年(平成13年) - ISO9001認証取得。防汚便器の自社開発。
- 2005年(平成17年) - 市町村合併に伴い本社所在地を大阪府堺市美原町(のちの堺市美原区)に住居表示変更。欧風洗面化粧台「AURA/EARL」発売開始。
- 2006年(平成18年) - 堺市の政令指定都市移行に伴い本社所在地を大阪府堺市美原区に再度住居表示変更。
- 2007年(平成19年) - 節水型トイレ「eddy」発売開始。
- 2009年(平成21年) - 本社衛陶工場を閉鎖。ワンピーストイレの発売開始。
- 2010年(平成22年) - ロゴマークを小変更。
- 2011年(平成23年) - ベトナムにおいて、販売子会社ビナアサヒを設立。
- 2013年(平成25年) - 大阪証券取引所と東京証券取引所との現物株市場統合に伴い、東京証券取引所第2部に指定替え。
- 2016年(平成28年) - 大阪市中央区に本社移転。
- 2017年(平成29年) - ヤマダデンキとの業務提携を公表。
- 2022年(令和4年) - ヤマダデンキとの業務提携に関するインサイダー取引があったとして、元代表取締役の町元孝二らが逮捕される(詳細は後述)。
- 2023年(令和5年) - 持株会社に移行し、ASAHI EITOホールディングス株式会社に商号変更。
主な製品
編集- トイレ商品
- 洗面所商品
- 福祉機器商品
- 車いす対応洗面台
- トイレ用手すり
- 介護用ベッド
- 他
関連会社
編集不祥事
編集元社長らによるインサイダー取引
編集ヤマダデンキとの業務提携に絡んでの未公開情報を基に株取引を行ったとして、元社長の町元孝二と、元役員の一人が金融商品取引法違反(インサイダー取引)容疑で大阪地方検察庁特捜部により2022年1月26日に逮捕された[4]。2月15日に同法違反の罪で2人が起訴された[5]。10月6日、元社長の町元が大阪地方裁判所にて懲役2年、執行猶予3年、罰金200万円、追徴金1039万円の有罪判決を言い渡された[6]。
脚注
編集- ^ a b c d e f g h i j k アサヒ衛陶株式会社『第72期(2021年12月1日 - 2022年11月30日)有価証券報告書』(レポート)2023年2月28日。
- ^ 碧桂園(カントリーガーデン)の日本法人。業務提携をしている。
- ^ ASAHI EITOホールディングス株式会社 定款 第1章第1条
- ^ アサヒ衛陶元社長ら逮捕 在任中インサイダー疑い―大阪地検 時事通信 2022年1月26日
- ^ “アサヒ衛陶株インサイダー、元社長ら2人起訴”. 産経新聞 (2022年2月15日). 2022年2月28日閲覧。
- ^ “アサヒ衛陶元社長に有罪判決 インサイダー取引で大阪地裁”. 毎日新聞. (2022年10月6日) 2022年10月9日閲覧。