アカハシネッタイチョウ

アカハシネッタイチョウ(学名Phaethon aethereus) は、ネッタイチョウ科に分類される鳥類の1種。

アカハシネッタイチョウ
アカハシネッタイチョウ
アカハシネッタイチョウ Phaethon aethereus
保全状況評価[1]
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 鳥綱 Aves
: ネッタイチョウ目 Phaethontiformes
: ネッタイチョウ科 Phaethontidae
: ネッタイチョウ属 Phaethon
: P. aethereus
学名
Phaethon aethereus 
Linnaeus, 1758
和名
アカハシネッタイチョウ
英名
Red-billed Tropicbird
飛翔(セイモア・ノルテ島沖)
Phaethon aethereus

形態

編集

体長約48cm (46-50cm) で、成鳥の2本の白い中央尾羽 (46-56cm) を含めた全長は約2倍になる。翼開長は約105cm (99-106cm)。大部分が白く、上面に横縞があり、長い両翼の風切羽には黒斑がある。虹彩は黒褐色で、目の周囲より黒い過眼線をもつ。くちばしは赤色。足は黄色みを帯びる。雌雄同色だが、雄のほうが平均して尾羽がより長い。幼鳥は、長く伸びる尾がなく、背はより暗色で、くちばしが黄色い。

亜種 P. a. indicus は、黒色の過眼線が少なく、くちばしはより橙色を帯びる。

分布

編集

太平洋大西洋・西インド洋の熱帯域、カリブ海ペルシャ湾紅海に生息。

生態

編集

主に魚類、特にトビウオ類やイカなどを食べる。トビウオの場合は飛行中に捕らえることがある。食性は地域によって変異があり、インド洋ではイカの比率が増大する。

亜種

編集

一般に3亜種が認められている。

  • P. a. aethereus (Linnaeus, 1758) :本種の基亜種。南大西洋に生息する。
  • P. a. mesonauta (Peters, 1930) :東太平洋・カリブ海・西大西洋に生息する。
  • P. a. indicus (Hume, 1876) :別種 P. indicus として扱われることがある。西インド洋・ペルシャ湾紅海に生息する。
 
上:アカハシネッタイチョウ
(下:メスグログンカンドリ

脚注

編集
  1. ^ BirdLife International (2008). "Phaethon aethereus". IUCN Red List of Threatened Species. Version 2008. International Union for Conservation of Nature. 2009年4月16日閲覧

参考文献

編集
  • Peter Harrison, Seabirds: An Identification Guide (Paperback, 1985) pp. 100-101, 281-282. ISBN 0-395-60291-2