まんが画廊
まんが画廊とは、かつて江古田に存在した喫茶店である。
概要
編集企画会社ひろみプロが経営母体[1]で、アニメビデオ上映、セル画・資料集・ポスター・同人誌の展示[2]、セル画等の販売[1]、コピーサービス[2]などが行われており、みのり書房のアニメ雑誌『月刊OUT』のムック編集作業などにも利用された[1]。また漫画家、アシスタント、編集者、アニメーターなど、漫画・アニメ業界の業界人、予備軍及びファン等が多数出入りしていたことでも知られている[1]。たとえば次の人々が常連として利用していた。
- ゆうきまさみ [1][3]
- しげの秀一 [1][4]
- 永野護 [1]
- 谷口敬 [5]
- 川村万梨阿 [1][4]
- とまとあき [6]
- ぶらじま太郎 [6]
- 小牧雅伸 [7]
- 井上伸一郎 [6]
- 小黒祐一郎 [8]
- 白山隆彦 [6]
- 沖由佳雄 - まんが画廊に『パロディ版宇宙戦艦ヤマト』(カラクタクラス・ラボ 発行)が置いてあったとの証言あり[1]
- 計奈恵 - まんが画廊に展示されていた『宇宙戦艦ヤマト』のセルを見に行ったことがあるとの証言あり[1]
- 豊島ゆーさく [9]
- 蛭児神建 [4][8]
- 孤ノ間和歩 [4]
- 森野うさぎ [10][11]
吾妻ひでおのアシスタントであった沖由佳雄は、まんが画廊でスカウトしたメンバーを日本初のロリコン漫画同人誌『シベール』の作家として起用しており、その中には『シベール』に先駆けて1978年12月に日本初のロリコン同人誌『愛栗鼠』をコミックマーケット10で発表していた蛭児神建もいた。常連客であった計奈恵は「トラブルも含めて色々ありましたけど、まんが画廊は私達が卒業した学校のような存在でした」と評している[12]。
参考資料
編集- コミックマーケット準備会『コミックマーケット30’sファイル』青林工藝舎 2005年7月
- 蛭児神建(元)『出家日記―ある「おたく」の生涯』角川書店 2005年11月
脚注
編集- ^ a b c d e f g h i j コミックマーケット準備会『コミックマーケット30’sファイル』青林工藝舎 p.241
- ^ a b 1970年代のマンガ、アニメ、オタク関係の資料 - ウェイバックマシン(2019年3月30日アーカイブ分)
- ^ 「マンガ界に裏口から入って居座ってるような気分」漫画家人生35周年 ゆうきまさみの足跡 - ダ・ヴィンチニュース
- ^ a b c d 蛭児神建(元)『出家日記―ある「おたく」の生涯』角川書店 p.38
- ^ 谷口敬のツイート 2017年12月9日
- ^ a b c d 消えたライトノベル作家その1―江古田東京砂漠にまぼろしのぶらじま太郎を見た!(総集編)
- ^ 元まんが画廊店員・鯖千代@うるふのツイート 2022年1月29日
- ^ a b アニメ様365日 小黒祐一郎 第49回 まんが画廊 - WEBアニメスタイル 2009年1月21日
- ^ 蛭児神建(元)『出家日記―ある「おたく」の生涯』角川書店 p.46
- ^ 同人漫画大百科 - 辰巳出版 p.115
- ^ 蛭児神建(元)『出家日記―ある「おたく」の生涯』角川書店 p.50
- ^ 計奈恵のツイート 2017年9月10日
外部リンク
編集- 江古田「まんが画廊」から全ては始まった - ぷらちな 2008年3月30日(構成/前島賢)
- まんが画廊のお宝発掘にどよめくビッグネーム達 - Togetter 2015年1月10日
- 誰も語らなかった美少女漫画の黎明期 - Togetter 2020年2月14日