まねきだるま
概要
編集招き猫は江戸時代(嘉永)頃から今戸焼の焼き物などの形で売り出され、猫ブームとも相まって評判を呼び当時のヒット商品となった記録がある。平成時代に入ると猫ブームが再来し、再び招き猫もブームとなった。この動きは中国や台湾にも波及したが、特に台湾では1990年代には招き猫はすでに浸透していた[1][2][3]。
こうした動きが加速すると、さらに商品の個性化、差別化の一環として「まねきだるま」(招き達磨)が商品キャラクターとして登場する。何度倒しても起き上がるだるまと福を招き、縁起がよいとされる招き猫をくみあわせたもので、形状も文字通り招き猫とだるまを合体させたようなものである。だるまの一大産地である群馬県高崎市では、老舗のだるまメーカーがさまざまな種類のだるまを制作し、その中には「まねきだるま」もある[4]。また、同市にある制作工房が制作したものを中川政七商店が発売した「招き猫だるま」や、五州薬品がまねきだるまをキャラクターとして使用し販売する入浴剤などがその代表的なものである。
現在では複数の企業がキャラクターとして使用しているが、最初に着想したのはラーメンチェーン店と居酒屋チェーン店を34店舗運営する八角グループの大西慎也といわれている。大西が2003年に自らの経営による居酒屋チェーン店のメニューボードを半円形で手作りしたものを置いたところ、その形状がだるまに似ていることから評判を呼び、後に同社によって「幸運を招くキャラクター」として商品化されLINEスタンプまで登場した[3][1][5][6]。
脚注
編集- ^ a b 『招き猫百科』(日本招猫倶楽部/インプレス)
- ^ 産経west2017.5.30付「江戸時代にも猫ブームがあった…特別展「いつだって猫展」開催 京都文化博物館」
- ^ a b 関西経済新聞社公式FB 2017年3月27日付 [1]
- ^ 旅ぐるなび - 正月の縁起物!だるまの本場、高崎で絵付け体験
- ^ 五州薬品公式サイト
- ^ 中川政七商店公式サイト