ふっくりんこ
イネの品種名
ふっくりんこは、イネの品種の1つ。北海道立道南農業試験場(現・北海道立総合研究機構農業研究本部道南農業試験場)が、寒さに強い「ほしのゆめ」と、美味しいといわれる[要出典]米国品種「国宝ローズ」を祖先に持つ系統「空系90242B」とを交配させ開発した品種で、「きらら397」などの他の道産米に比べ、粘りと柔らかさがあるのが特徴である。2003年(平成15年)に北海道の優良品種認定を受けている。品種名は、ひと粒ひと粒がふっくらとした様子をイメージしている[1]。
ふっくりんこ | |
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属 | イネ属 Oryza |
種 | イネ O. sativa |
交配 | 空系90242B×ほしのゆめ |
亜種 | ジャポニカ O. s. subsp. japonica |
品種 | ふっくりんこ |
開発 | 北海道立道南農業試験場 |
北海道のうるち米としては珍しい晩生品種で、現行の優良品種の中では唯一の晩生品種でもある[2]。
2018年(平成30年)の北海道内における作付面積は6,374haで、道内では「ななつぼし」「ゆめぴりか」「きらら397」に次ぐ第4位と、徐々に作付を増やしている[3]。品質維持と安定供給のため、産地を道南と空知の一部に限定しており、4地区の生産者組合で構成する「ふっくりんこ産地サミット推進協議会」が定める品質基準をクリアしたものには、「ふっくりんこ産地サミット公認マーク」が付される[1]。
脚注
編集- ^ a b 日本食糧新聞社 編 2018, p. 17.
- ^ 「米に関する資料」p.19
- ^ 「米に関する資料」p.25
参考文献
編集- 米に関する資料〔生産・価格・需要〕 (PDF) (北海道農政部・2019年10月)
- 日本食糧新聞社 編『全国お米のこだわり銘柄事典』日本食糧新聞社、2018年4月18日。ISBN 9784889272666。
関連項目
編集外部リンク
編集- 品種登録迅速化総合電子化システム
- 函館育ち ふっくりんこ蔵部 - ウェイバックマシン(2017年9月18日アーカイブ分)
- ふっくりんこ (@fukkurinko9love) | Twitter - ウェイバックマシン(2016年9月27日アーカイブ分)