はっきり
はっきりは、日本語の副詞の一種である[1]。元々は「はきと見ゆ」などのように使用されていた「はき」が促音化・状態副詞化して誕生した言葉とされている[2]。「と」を伴って用いられることがあり、「物事の輪郭などを始めとして、特定のものと、その他のものとの区別が明らかで極めて明瞭である状態」「気持ちが晴れやかとしていて爽やかである状態」「自分の気持ちを表現することなどに遠慮がなく、露骨であるさま」「何かが定まっていて動かないさま」などを指す言葉とされており、「明らかに」「さだかに」「明瞭に」「確実に」「確かに」「すっきり」「さっぱり」などがその類語として挙げられる[1][3]。太宰治の『かくめい』、寺田寅彦の『宇都野さんの歌』、芥川龍之介の『母』、山本周五郎の『日本婦道記』、和辻哲郎の『夢』などを初めとした文学作品に多く使用例が見られる。[4][5][6][7][8]
脚注
編集- ^ a b 日本国語大辞典,デジタル大辞泉, 精選版. “はっきりとは”. コトバンク. 2021年8月20日閲覧。
- ^ “はっきり(笑える日本語辞典) 使い方 語源 意味”. waraerujd. 2021年8月20日閲覧。
- ^ “はっきりの意味 - goo国語辞書”. goo辞書. 2021年8月20日閲覧。
- ^ 太宰治. “かくめい”. www.aozora.gr.jp. 2021年8月20日閲覧。
- ^ 寺田寅彦. “寺田寅彦 宇都野さんの歌”. www.aozora.gr.jp. 2021年8月20日閲覧。
- ^ 芥川龍之介. “芥川龍之介 母”. www.aozora.gr.jp. 2021年8月20日閲覧。
- ^ 和辻哲郎. “夢”. www.aozora.gr.jp. 2021年8月20日閲覧。
- ^ 山本周五郎. “日本婦道記”. www.aozora.gr.jp. 2021年8月20日閲覧。