なみだ恋
「なみだ恋」(なみだこい)は、1973年2月5日に発売された八代亜紀の4枚目のシングル。
「なみだ恋」 | ||||
---|---|---|---|---|
八代亜紀 の シングル | ||||
B面 | 雨のカフェテラス | |||
リリース | ||||
ジャンル | 歌謡曲 | |||
時間 | ||||
レーベル | テイチク | |||
作詞・作曲 |
悠木圭子(作詞) 鈴木淳(作曲) 小谷充(編曲) | |||
チャート最高順位 | ||||
八代亜紀 シングル 年表 | ||||
| ||||
解説
編集- 「夜の新宿 裏通り…」で始まる哀感漂う悲恋を歌った曲で、60万枚の大ヒットとなる。この曲で八代は1973年(昭和48年)の第15回日本レコード大賞で歌唱賞を受賞し、第24回NHK紅白歌合戦に初出場を果たす。また東映映画(後述)の主題歌ともなる。なお、2000年(平成12年)の第51回紅白でも同曲を歌っている。
- 当初は「雨のカフェテラス」がA面候補になっており、B面曲として用意されていた「なみだ恋」はレコーディングでほんの数回サラリと歌っただけだったが、最終的にはこちらがA面となり、大衆の支持を受けた。
収録曲
編集映画
編集夜の歌謡シリーズ なみだ恋 | |
---|---|
Love Lost in Tears | |
監督 | 斎藤武市 |
脚本 | 成澤昌茂 |
製作 | 安斉昭夫(企画) |
出演者 | 中島ゆたか、八代亜紀 |
音楽 | 小杉太一郎 |
撮影 | 山沢義一 |
編集 | 祖田富美夫 |
製作会社 | 東映東京撮影所 |
配給 | 東映 |
公開 | 1973年8月11日 |
上映時間 | 73分 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
前作 | 夜の歌謡シリーズ 女のみち |
次作 | 夜の演歌 しのび恋 |
本曲を題材とした『夜の歌謡シリーズ なみだ恋』は、1973年8月11日に公開。『夜の歌謡シリーズ』の第10作目だが、『夜の歌謡シリーズ』の冠が付くのはこれが最後となる。カラー、シネマスコープ、73分。
スタッフ
編集- 企画 - 安斉昭夫
- 脚本 - 成澤昌茂
- 監督 - 斎藤武市
- 撮影 - 山沢義一
- 美術 - 三井祥示
- 音楽 - 小杉太一郎
- 録音 - 広上益弘
- 照明 - 銀屋謙蔵
- 編集 - 祖田富美夫
- 助監督 - 澤井信一郎
- スチル - 藤井善男
出演者
編集- 寺川三枝子 - 中島ゆたか
- 寺川キク江 - 奈良あけみ
- 海老原五郎 - 谷隼人
- ジョージ若松 - 佐々木功
- 肥田野十九二 - 殿山泰司
- 松本剛 - 須賀不二男
- ペギー山中 - 片山由美子
- 土田洋子 - 小林千枝
- 杉本のり子 - 岡田奈津子
- ホステス - 荒木ひろみ
- 木村健 - 和田一樹
- 岡部外科医 - 田辺一鶴
- 看護婦 - 谷本小夜子
- 石井刑事 - 関山耕司
- 高柳刑事 - 小林稔侍
- 八代亜紀 - 八代亜紀
製作
編集主演は中島ゆたか。八代亜紀も自身の名前でクラブ歌手役として出演[3]。当時のインタビューで「こんど初めて映画に出していただくことになったんだけど、役作りが難しくて。3キロもやせちゃったのよ。主演の谷隼人さんとのからみもあるの。チャンと台詞だってあるんだから...」と話しており[3]、『おしゃれ大作戦』(東宝)でクラブ歌手役として撮影に参加したことを伝えるサンケイスポーツ1975年12月4日記事でも「八代は、四十八年大ヒットした『なみだ恋』を映画化した同題名映画に初出演、翌年も『しのび恋』に出演と過去に二回映画出演している」と書かれていることから[4]。映画デビューとされる『銀蝶流れ者 牝猫博奕』は歌を歌っているシーンのみを映したものと見られる。また当時人気が有った講談師の田辺一鶴が、外科医役で助演している。
エピソード
編集- 1970年代には劇場での映画スターの一日支配人なるプロモーションがあり[5][6][7]、1973年7月に改装完成した浅草東映、新宿東映で、1973年7月8日から7月26日の間、梅宮辰夫、伊吹吾郎、佐々木剛、中村英子、藤浩子、中島ゆたか、谷隼人、川口英樹らが日替わりで一日支配人を務め、モギリや売店の手伝い、サイン会、歌披露などのファンサービスを行った[5][6][7]。八代は新人時代、映画は東映付いていたため、この時期、東映スターに混じり、このような東映系劇場のオープンイベントなどに出席し[5][6][7]、浅草東映で1973年7月19日、新宿東映で1973年7月26日に劇場一日支配人を務め[6][7]、1973年8月3日鹿児島東映の移転再オープンイベントに岡田茂東映社長や中島ゆたからと同館のオープンイベント出席している[7]。
同時上映
編集『山口組三代目』
出典
編集- ^ a b c オリコンランキング情報サービス「you大樹」
- ^ 藤牧幸一 (3 February 2020). "山口)八代亜紀さん出世作「なみだ恋」歌碑除幕 防府". 朝日新聞デジタル(山口県版). 朝日新聞社. 2022年11月18日閲覧。
- ^ a b 「ミュージックバラエティー 『八代亜紀が夏やせならぬ"映画やせ"』」『週刊平凡』1973年8月2日号、平凡出版、176頁。
- ^ “八代がゲスト出演 東宝『おしゃれ大作戦』でクラブ歌手”. サンケイスポーツ (産業経済新聞社): p. 11. (1975年12月4日)
- ^ a b c 「ビジネスガイド」『月刊ビデオ&ミュージック』1973年9月号、東京映音、57-58頁。
- ^ a b c d “宣伝企画”. 週刊映画ニュース (全国映画館新聞社): p. 2. (1973年7月14日)
- ^ a b c d e “座館消息”. 週刊映画ニュース (全国映画館新聞社): p. 3. (1973年7月28日)
- ^ 杉作J太郎×飯島洋一「男の二本立てを語る!」『映画秘宝』2006年2月号、洋泉社、78-79頁。