ちとせ (護衛艦)

海上自衛隊の護衛艦(DE)、ちくご型護衛艦の6番艦

ちとせローマ字JDS Chitose, DE-220)は、海上自衛隊護衛艦ちくご型護衛艦の6番艦。艦名は千歳川に由来し、この名を受け継いだ日本の艦艇としては、旧海軍巡洋艦千歳」、空母「千歳」に続き3代目にあたる。

ちとせ
1987年父島二見港にて
基本情報
建造所 日立造船 舞鶴造船所
運用者  海上自衛隊
艦種 護衛艦(DE)
級名 ちくご型
艦歴
計画 昭和45年度計画
発注 1970年
起工 1971年10月7日
進水 1973年1月25日
就役 1973年8月31日
除籍 1999年4月13日
その後 解体処分
要目
基準排水量 1,480トン
満載排水量 1,900トン
全長 93.0m
最大幅 10.8m
深さ 7.0m
吃水 3.6m
機関 マルチプル・ディーゼル方式
主機 三菱 12UEV30/40Nディーゼルエンジン × 4基
出力 16,000PS
推進器 スクリュープロペラ × 2軸
速力 最大速 25ノット
燃料 274トン
航続距離 20ノットで5,500海里
乗員 165名
兵装 68式50口径3インチ連装速射砲×1基
Mk.1 40mm連装機関砲×1基
74式アスロック8連装発射機×1基
68式3連装短魚雷発射管×2基
FCS FCS-1B (3インチ砲用)
Mk.51 (40mm機関砲用)
SFCS-4 水中攻撃指揮装置
レーダー OPS-14 対空
OPS-17 対水上
ソナー OQS-3A 艦首装備式
SQS-35(J) 可変深度式
電子戦
対抗手段
NOLR-5 ESM
テンプレートを表示

艦歴

編集

「ちとせ」は、第3次防衛力整備計画に基づく昭和45年度計画警備艦1220号艦として、日立造船舞鶴造船所で1971年10月7日に起工され、1973年1月25日に進水、1973年8月31日に就役し、第4護衛隊群第35護衛隊に編入され大湊に配備された。

1982年3月27日横須賀地方隊隷下に第37護衛隊が新編され「あやせ」とともに編入、定係港が横須賀に転籍。

1983年10月の三宅島噴火による災害派遣活動に従事。

1986年11月の伊豆大島三原山噴火による災害派遣活動に従事。

1996年5月16日に実施された第57回下田黒船祭にアメリカ海軍ミサイルフリゲート「カーツ」等とともに参加する。

1996年8月1日、横須賀地方隊第33護衛隊に編入。

1997年2月4日千葉県犬吠埼沖で遭難した船舶の捜索に護衛艦「あまぎり」等とともにあたる。

1999年4月13日、除籍。25年7ヶ月の就役期間中、監視任務に32回、グアムフィリピン方面海上実習に6回、自衛隊観艦式に4回参加。総航程は約53万2,700浬、地球約25周分、までの距離に換算すると約1往復半に及んだ[1]

脚注

編集
  1. ^ 海上自衛新聞・1999年(平成11年)5月14日(金)第2面「栄光の艦歴閉じ、艦旗返納」

参考文献

編集
  • 石橋孝夫『海上自衛隊全艦船 1952-2002』(並木書房、2002年)
  • 世界の艦船 増刊第66集 海上自衛隊全艦艇史』(海人社、2004年)
  • 『世界の艦船 第610集 』(海人社、2003年5月号)