雉焼き(きじやき、雉子焼ききじ焼きキジ焼き)は、味醂醤油などで作った漬け汁に食材にを漬けてから焼く日本料理の調理法、または料理の名称[1][2][3]

概要

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鶏肉や魚肉を醤油味醂などで作った漬け汁に漬けてから焼いた料理[1][2][3]。これを丼飯に乗せた「キジ焼き丼」などもある[3]

豆腐を雉焼きにしたものは精進料理の「雉豆腐」「雉焼豆腐」となる[1][2]

元来は名称通り、鳥類のキジ (雉)を用いた料理であり、これは室町時代から江戸時代にかけてご馳走として食されていた[1]。キジ肉には臭みがあるため、甘辛い濃い味付けにしていた[1]

雉焼きは、同様の調理法を用いた料理、もしくは味を近づけた見做し料理のことを指す[1][2]

鶏肉を用いたものを「鶏のきじ焼き」などと呼ぶ[1]

その他

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脚注

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注釈

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  1. ^ 「蛇腹」とも呼ばれる大トロのさらに先、腹の一番下の部分。筋が厚くて柔らかく、脂が最も乗っている部位。

出典

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  1. ^ a b c d e f g きじ焼き”. 日本の食べ物用語辞典. 2024年8月30日閲覧。
  2. ^ a b c d 雉焼き(きじやき)”. 手前板前. 2024年8月30日閲覧。
  3. ^ a b c 「きじやき【雉焼き】」『和英:日本の文化・観光・歴史辞典』三修社、2022年、116頁。ISBN 978-4384059748 
  4. ^ 北大路魯山人「鮪を食う話」『旨いものが食いたくなる本』 五、オリオンブックス。 
  5. ^ 和泉式部も登場、雉焼きも美味しそう…。ついに『源氏物語』執筆依頼の舞台裏が描かれた!【光る君へ 満喫リポート】30”. サライ.jp. p. 2 (2024年8月4日). 2024年8月30日閲覧。