かみのけ座銀河団(かみのけざぎんがだん、英:Coma Cluster、別名:Abell 1656)は、確認されただけで1000個以上の銀河を含む大きな銀河団である[2]しし座銀河団(Abell 1367)と共に、かみのけ座超銀河団[3]を構成する、2つの主要な銀河団の一方である。

かみのけ座銀河団
近傍宇宙の大規模構造マップ(超銀河座標)。
観測データ(Epock J2000.0)
星座 かみのけ座
赤経(RA, α) 12h59m49s
赤緯(Dec, δ) +27°58′50″
超銀河経度(L) 89.6°[1]
超銀河緯度(B) +8.2°[1]
距離 3.21億光年
構成銀河数 1000以上
その他の名称
Abell 1656
かみのけ座銀河団の着色合成画像

銀河団の地球からの平均距離は99Mパーセク(3.21億光年)である[4]。中央の領域は、2つの巨大楕円銀河NGC 4874NGC 4889により支配されている[5]。星野では銀河座標の北極付近の数度の範囲に見える。銀河団の中央部分に存在する銀河のほとんどは、楕円銀河である。矮小銀河も巨大楕円銀河と同様に、大量に銀河団の中で見出される[6]

空間密度の高い銀河団の例にもれず、構成銀河は圧倒的に楕円銀河とレンズ状銀河(S0銀河)である。ごく少数の形成年代の若い渦巻銀河も存在するが、それらの大部分は銀河団の周辺近くにある。

参考資料

編集
  1. ^ a b The Nearest Superclusters
  2. ^ Focus On The Coma Cluster - NASA Archived 2008年5月30日, at the Wayback Machine.
  3. ^ The Coma Supercluster - atlasoftheuniverse.com
  4. ^ Colless, M (2001). "Coma Cluster". In P Murdin (ed.). Encyclopedia of Astronomy and Astrophysics. Bristol Institute of Physics publishing. 2006年10月8日閲覧[リンク切れ]
  5. ^ Conselice, Christopher J., Gallagher, John S., III (1998). “Galaxy aggregates in the Coma cluster”. Monthly Notices of the Royal Astronomical Society 297: L34–L38. doi:10.1046/j.1365-8711.1998.01717.x. http://adsabs.harvard.edu/cgi-bin/bib_query?astro-ph/9801160. 
  6. ^ Newswise: Hubble's Sweeping View of the Coma Cluster of Galaxies Retrieved on June 11, 2008.

関連項目

編集

外部リンク

編集