お客様は神様です
キャッチフレーズ
概要
編集このお客様は神様ですは、三波春夫が用いていたとして良く知られている。三波春夫にとってのこの言葉の意味とは、歌う時には、あたかも神の前で祈る時のような雑念を払った澄み切った心にならなければ完璧な芸を見せることはできないと思っているために、客を神と見て歌うということであった。三波春夫は1961年に舞台の上でお客様は神様ですと話したことがこの言葉の始まりで、レツゴー三匹がこの言葉をはやらせて世の中に定着した[1]。
このお客様は神様ですという言葉の広まりから、日本の商業施設では問題が発生するようになっている。それは客が神であるということから商業施設の店員に対して横柄な態度で接するという場合が存在するようになっているということである。客自身がこのお客様は神様ですという言葉を用いて自らの態度を正当化させようとする場合もある。このことから客が客としてのマナーをわきまえなかったり、店員に注意をされてもこっちは金を払っているのだぞというようなことを言って店員を悩ませている[2]。
お客様は神様ですに対して松下幸之助は、お客様は王様であるとしている。このことの意味は国を守る王様の言うことに従ってばかりいれば間違ったことにも従うことになるために国にとっては良くない。このためたまには王様には苦言を言って気付いていただくことで良い国を作ることができるとしている[3]。
日本橋高島屋コンシェルジュは、プレジデントの記事で、お客様は神様ではなく王様であると述べている。理由は王様は無理難題を言うが、神様は無理難題を言わないため。そしてお客様からの無理難題に対してはノーとは言わずに、どんなことでも聞いてあげることにしており、それがおもてなしであるとしている[4]。
脚注
編集- ^ “「お客様は神様です」について”. www.minamiharuo.jp. 2024年5月20日閲覧。
- ^ “「頭おかしいだろ!」有吉が『お客様は神様』に噛みつく ド正論な言葉に称賛の声”. grape [グレイプ]. 2024年5月20日閲覧。
- ^ “「お客様は王様・神様」の誤解 | 一般社団法人 たすけ愛”. 一般社団法人 たすけ愛 | (2020年12月17日). 2024年5月20日閲覧。
- ^ “「神様」ではなく「王様」? 客の無理難題にどこまで応えるべきか”. PRESIDENT Online(プレジデントオンライン) (2016年2月16日). 2024年5月20日閲覧。