おかゆライス

米飯に粥をかけた料理

おかゆライスは、飯にをかけた料理。例えるならば、カレーライスのカレーにあたる部分に粥を用いた料理である[1]

概要

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茶粥を冷飯にかけて朝食や夕食として食べていたという話が、近畿地方の農山村で明治から昭和初期にかけてみられる[2][3][4]

また、1905年(明治38年)の雑誌『月刊食道楽』に、大阪において白粥を冷飯にかけたものを朝食に食べることがあるという記述がある[5]

「おかゆライス」という名称はゆうきまさみの漫画「究極超人あ~る」において、基本的にしか食べることができない主人公が作った料理から来ている[1]

2021年5月に農林水産省ツイッターで、国産米の消費応援として「おかゆライス」についての投稿を行ったことから話題となった[6]

調理法

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農林水産省は、米を炊き、その半量をお粥にしてもう一方にかけるというレシピをクックパッドで公開している[6]

出典

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  1. ^ a b 玉置標本 (2017年6月16日). “おかゆライスを食べてみる”. デイリーポータルZ. ニフティ. 2021年11月20日閲覧。
  2. ^ 岩井宏美 1974, p. 194.
  3. ^ 傍島善次 1985, p. 105.
  4. ^ 藤本浩之輔 1986, pp. 289, 470–471.
  5. ^ 園部紫嬌 1905, p. 39.
  6. ^ a b 伝説の「おかゆライス」を農林水産省がオススメする 「究極超人あ~るだ」「時代が追いついた」”. ねとらぼ. アイティメディア (2021年5月3日). 2021年11月20日閲覧。

参考文献

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  • 園部紫嬌「浪速より」『月刊食道楽』第1巻第7号、有楽社、1905年11月8日、39–40頁、NDLJP:1537903/28 
  • 岩井宏美「大阪府の衣と食」『近畿の衣と食』明玄書房、1986年11月5日、171–208頁。NDLJP:12169396/91 
  • 傍島善次 編「山城の食――米と茶が織りなす四季折々の食」『日本の食生活全集』 26巻《聞き書 京都の食事》、農山漁村文化協会、1985年6月15日、81–130頁。ISBN 4-540-85006-7 
  • 藤本浩之輔『聞き書き明治の子ども 遊びと暮らし』本邦書籍、1986年11月5日。NDLJP:12166770 

関連項目

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外部リンク

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