あんこまパン
概要
編集林は、食べ物に関するオノマトペを主題とするエッセイ集『音の晩餐』(1993年、徳間書店、ISBN 9784195551882)を上梓した。その中に「あんこまパン」という項目があり、林の創作レシピを載せていた[1]。
伊藤はそのレシピ自体を歌詞として歌曲に仕立てて、楽譜を林に送付した[1]。なお、その時点で林と伊藤には面識がなかった。
歌詞(エッセイ)では使用するマヨネーズにキユーピーマヨネーズを指定している。同時に味の素のマヨネーズで作るあんこまパンは良好ではないとも記している。宮本益光は自身のリサイタルでこの歌曲をたびたび歌っているが、「キユーピー指定なら、味の素マヨネーズ指定の料理を考案しよう」と味の素マヨネーズを用いる歌曲『チョコマ茶漬け』とレシピを宮本作詞、加藤昌則作曲で作成した[2]。
構成
編集3楽章からなる[2]。
- 信じてくれないだろうなあ
- 材料
- サンドイッチ用のパンに
販売
編集- 『あんこまパン 林望抒情小曲集』 - 1997年、小学館、ISBN 9784094800913
- CDブック。収録は、子どもたちのための歌曲集「めぐる季節に」、歌曲「あんこまパン」、歌曲集「行け、わが想い」
料理としてのあんこまパン
編集考案は、林の学生時代の頃となる。
学生時代に信州の別荘で過ごしていた頃、林は古くからある和菓子屋からあんこを買ってきては、溶かしてお汁粉にしたり、パンにつけて食べていた。また、林の中学時代に関西から転校してきた友人が甘い卵焼きとマヨネーズで作ったサンドイッチを食べていた記憶から、甘い卵焼きとマヨネーズが合うなら、あんことマヨネーズも合うに違いないと考えた[3]。
レシピ
編集出典
編集- ^ a b c d “歌曲「あんこまパン」(林望 詞/伊藤康英 作曲)”. 【公式ページ】 作曲家 伊藤康英 (2018年11月22日). 2022年2月6日閲覧。
- ^ a b c “宮本益光 バリトン・リサイタル” (PDF). 市民コンサート徳島 (2016年). 2022年2月6日閲覧。
- ^ “和スイーツの基本、あんこ大好き!”. 好書好日 (2018年11月22日). 2022年2月6日閲覧。