'39
「'39」(サーティナイン)は、イギリスのロックバンド、クイーンの楽曲。作詞作曲はブライアン・メイで、リード・ボーカルもメイが担当している。1975年に発売されたアルバム『オペラ座の夜』に収録されたのち、同作からの第2弾シングル『マイ・ベスト・フレンド』のB面曲としても発売された。
「'39」 | ||||||||||||||||
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シングル「マイ・ベスト・フレンド」のB面 | ||||||||||||||||
クイーンの楽曲 | ||||||||||||||||
収録アルバム | 『オペラ座の夜』 | |||||||||||||||
リリース |
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録音 | 1975年8月 - 11月 | |||||||||||||||
ジャンル | ||||||||||||||||
時間 | 3分30秒 | |||||||||||||||
レーベル | ||||||||||||||||
作詞者 | ブライアン・メイ | |||||||||||||||
作曲者 | ブライアン・メイ | |||||||||||||||
プロデュース |
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ギターワールド誌が選ぶ「偉大なる12弦ギターソング」で、24位に選ばれている[6]。
曲の構成
編集歌詞は宇宙旅行に出かけた男を主人公としていて、彼にとっては1年しか過ぎていないのに、地球時間では100年経っていた。地球に戻ると、子供や孫がいたが、最愛の妻は逝去していたという、相対性理論を彷彿させる内容になっている[7][8]。
ベーシストのジョン・ディーコンは、この曲でダブル・ベースを演奏している。これは、メイがジョークとしてディーコンに対して依頼したもの[9]。この他には12弦アコースティック・ギター、エレクトリック・ギター、バスドラム、タンバリンで構成されている。アコースティック調のアレンジとなっているが、後半における重厚なコーラス・ワークもまた本作の特徴となっている[10]。
ライブでの演奏
編集本作は、1970年代のクイーンのライブで頻繁に演奏された楽曲だった[11]。
1976年9月にエディンバラで行なわれたライブで初めて演奏され、1979年12月まで必ずセットリストに入っていた。『ガーディアン』誌は、本作のライブパフォーマンスについて「騒々しく、そして滑らかなシーシャンティ」と評している[12]。この曲のライブ音源がライブ・アルバム『ライヴ・キラーズ』に収録されている。
なお、本作のリード・ボーカルは、前述のとおりブライアン・メイが担当しているが、ライブではフレディ・マーキュリーがリード・ボーカルを担当しており、歌詞もスタジオ音源と一部異なっている。
ライブでのセットリストには76年の華麗なるレースツアーから79年の欧州ツアーまでセットリスト入りしていた。80年代に入ってからは歌われることはなかった(ただし例外として、1984年のライデン公演などでは即興的なコールアンドレスポンスとして一部が演奏されたりしている)。
1992年4月に行なわれたフレディ・マーキュリー追悼コンサートでは、ジョージ・マイケルを迎えて演奏された[13][14]。近年でもアダム・ランバートをボーカルに迎えたクイーン+アダム・ランバートのツアー(2012年、2014年、2015年、2020年、2022年)で演奏された[15]。
2018年に公開されたクイーンを題材とした映画『ボヘミアン・ラプソディ』において、日本公演で本作を演奏しているシーンが撮影されたが、劇場公開時にカットされた[16]。その模様が同映画の元監督ブライアン・シンガーのInstagramで公開されていたが、現在は非公開となっている。
演奏
編集- ブライアン・メイ - リード・ボーカル、バッキング・ボーカル、12弦アコースティック・ギター(オベーション Pacemaker 1615[17][信頼性要検証])、エレクトリック・ギター
- フレディ・マーキュリー - バッキング・ボーカル
- ロジャー・テイラー - バスドラム、タンバリン、バッキング・ボーカル
- ジョン・ディーコン - ダブル・ベース
脚注
編集- ^ Erlewine, Stephen Thomas. A Night at the Opera - Queen | Songs, Reviews, Credits - オールミュージック. 2020年11月11日閲覧。
- ^ “A Night At The Opera”. Rolling Stone. 2019年3月31日閲覧。
- ^ Erlewine, Stephen Thomas. A Day at the Races - Queen | Songs, Reviews, Credits - オールミュージック. 2020年11月11日閲覧。
- ^ Jason Warburg (2004年10月14日). “A Night at the Opera”. Daily Vault. 2019年3月31日閲覧。 “"...the folk-tinged historical romance of May's "'39."”
- ^ “Revisiting Queen's Masterpiece, 'A Night at the Opera'”. Ultimate Classic Rock. 2019年3月31日閲覧。 “"a mutation of skiffle and science fiction called "'39","”
- ^ “The greatest 12-string guitar songs of all time” (英語). www.guitarworld.com (2020年5月20日). 2021年12月26日閲覧。
- ^ “'39”. songfacts.com. 2019年3月31日閲覧。
- ^ “クイーン、必聴の10曲はこれ 異論歓迎、記者が選んだ[ボヘミアン・ラプソディ特集]”. 朝日新聞デジタル (朝日新聞社). (2019年2月24日) 2019年10月12日閲覧。
- ^ Brian May. “Queen Legends”. 2019年3月31日閲覧。
- ^ 安藤夏樹 (2018年7月26日). “映画と『’39』とクイーンと。 – 隠れた名曲にして迷曲にしてメイ曲。『’39』の考察。”. 音楽文 powered by rockinon.com. ロッキング・オン. 2019年3月31日閲覧。
- ^ Bruce Eder. “'39 - Queen”. AllMusic. 2019年3月31日閲覧。
- ^ “Old Music: Queen - '39”. The Guardian (2012年3月20日). 2019年3月31日閲覧。
- ^ “The Freddie Mercury Tribute Concert”. Ultimate Queen. 2019年3月31日閲覧。
- ^ Queen & George Michael – '39 (Freddie Mercury Tribute) - YouTube 2019年3月31日閲覧
- ^ “Queen + Adam Lambert Set List: Calgary, Saddledome”. Queen Online. 2019年3月31日閲覧。
- ^ “『ボヘミアン・ラプソディ』カットされた日本公演で「'39」を歌う映像が公開!”. シネマトゥデイ (株式会社シネマトゥデイ). (2018年12月27日) 2019年3月31日閲覧。
- ^ “Brian May’s Guitars and Gear” (英語). groundguitar.com. 2022年1月19日閲覧。
関連項目
編集外部リンク
編集- Lyrics at Queen official website - ウェイバックマシン(2015年6月10日アーカイブ分)