Wikipedia:査読依頼/第二次世界大戦 20061221
自分では充実していると思いますがでも自分で指摘できる点はわからないので詳しい人に査読してもらい、編集・加筆等していただければと思います。--kuty 2006年12月21日(木)9:13(UTC)
- 【査読】 ──専門家の方による審査結果。
- 【検証】 ──参考文献などと照合しつつ正確性を評価頂いた結果。
- 【書評】 ──専門外の方による評価および助言。
- この記事は、2006/11/10までの間に、秀逸な記事の選考を受けていましたが、あえなく落選した記事です。その時点での詳細は、Wikipedia:秀逸な記事の選考/第二次世界大戦をご覧になっていただければと思います。
- その時点での課題になった点は、保留意見として提示されていたのが以下のようになります。
- 利用者:TimTamさんの指摘。
- 満州国についての記述(枢軸国側)が中立性を欠く。
- 戦後のソ連の影響力拡大--東欧以外の中央アジア、東アジア、中南米へも影響力が拡大した。2006/12/23 04:57(UTC)版での記述は、ソ連の影響力の拡大は、バルト3国の併合、西方への領域拡大(ドイツ、ポーランド、チェコスロバキアからの領土獲得)、東欧諸国の衛星国化についての記述が認められます。また、極東地域(北方領土、中国東北部)への進出の記述も認められます。
- 「覇権」という語の的確性への疑問。
- 利用者:山元さんの指摘。
- 参考文献、脚注がないという検証可能性の問題。
- まず、以上保留4点についての指摘を検討いたしますと
- 満州国は日本の傀儡国家であることを念頭に置いたとしても、実質、日本と運命共同体の形で、戦争に突入していったことを考えれば、私見では、中立性はクリアしているかと思いますけれども、こればかりは、専門家の意見を待つ必要があるかと思います。
- 戦後のソ連の影響力の拡大について。ただ、中央アジア及び中南米への影響力拡大についての記述が、今のところ、見受けられないのが現状です。とはいえ、一例として、1950年代のキューバ革命が果たして、第2次世界大戦の影響があるかどうか。疑問の余地が残るかと思います。
- 覇権の記述。少なくとも、覇権の定義に従うのであれば、当時のドイツや日本が覇権国家であったかというとそうではなく、アメリカと比較した場合、一時的に、ヨーロッパあるいはアジアを席巻したとしても、資源、人口など様々な変数を加味すると到底覇権国家とはいえないかと思います。第二次世界大戦の記事中には、この2国が覇権国家であったような記述があるので、改善の余地があるかと思います。
- 検証可能性について。最近のFA選考の目下の懸案は、適切な参考文献を提示すると同時に、脚注がある程度、充実していることが必要となっていますが、この記事に関しては、英語版と比較した場合、脚注がない点で貧弱であることは否めず、参考文献は現状で11冊が数えられるにとどまっています。6000万人以上が死亡した未曾有の大戦争の記事に関して、参考文献が11冊というのはやや貧弱な印象を受けます(ただ、現状の参考文献が、チャーチル、キッシンジャー、ライシャワー、フルシチョフといった往年の政治家の回顧録や対談集等を含んでいるので、最高級の参考文献がそろっているという点は誤解しないでください。)
以上が保留意見の再検証でした。
加えて、この記事を再度、FA選考にかけるにせよかけないにせよ、項目の充実を図るには各論のさらなる充実が必要になってくるかと思います。
- 「大戦の前夜」部--ヴェルサイユ体制の不備のパラグラフが2段落で終わっている点。なぜ、アメリカがヴェルサイユ体制に参加しなかったのか、ソ連、ドイツが除外された理由を記述する必要性があります。加えて、民族自決の原則がヨーロッパ(+トルコ、イラン、エジプト、アフガニスタン(これは未記述、1919年に独立を達成しています))のみの適用でしかなかったという点で、フランス(戦後にレバノン、シリアを信託統治化)、イギリス(旧ドイツ領カメルーンを植民地化、パレスティナを信託統治化)、日本(旧ドイツ領南洋諸島を獲得)、南アフリカ共和国(旧ドイツ領南西アフリカ)のエゴイズムについて記述する必要性があるでしょう。
- 「大戦の結果」部--敗戦国である日本とドイツの記述が多くなるのは当然の面があるかと思います。日本は国家体制が象徴天皇制に変わったわけですし、ドイツは、東西分裂を経験したので。第二次世界大戦は、国際政治、民主主義の問題、民族自決、ユダヤ人問題、核兵器の問題など、様々な側面で与えた影響が大きいので、一概に論じることは難しいのですが、この記事で、どうしても書き足す必要性がある問題は、ヒトラーのホロコーストとそれを起因としたイスラエル建国への道程(西洋諸国にとって、イスラエル建国はヒトラーを阻止し得なかった贖罪の側面があるかもしれませんが、アラブ諸国にとって見ると、異邦人がいきなり、自分の土地を占拠した略奪行為にしか映りません)。また、スターリンが大戦中に犯した強制移住についての記述を上手にこの項目に取り込む必要があるのではないでしょうか。
- 各国別では、冬戦争を経験したフィンランドの記述が3行止まりなので充実させること、チェコスロバキアやハンガリー、ポーランド、ルーマニア、ブルガリアの各国がソ連の衛星国になった道程の記述、ティトーの独自路線とその理由程度も充実させる必要があるでしょう。--Tantal 2006年12月23日 (土) 09:03 (UTC)
- くわえて、永世中立国であったスイスがてがけた戦争犯罪(ユダヤ人の資産の没収、枢軸国の資金作り)及びその反省、武装中立を可能にしたスウェーデンの政策についての記述も書く必要があると思います。--Tantal 2006年12月23日 (土) 22:58 (UTC)
- 【感想】 ──専門外の方による感想。
- 【その他】 ──表記・文体など
- (査読終了の提案)Wikipedia:秀逸な記事にて選考が始まっているので、両方でやると齟齬が出てくる可能性があります。こちらでの査読は一旦終了してみてはいかがですか?--ZERO 2007年1月14日 (日) 13:06 (UTC)
- (依頼却下)Kutyさんはウィキブレイクに入られましたので、依頼の要件「依頼者は、指摘を受け適宜編集する態勢を整えていること。」を満たせないことになります。一旦終了させますので、引き続き査読を希望される場合は、再度依頼をしてみてください。--ZERO 2007年1月26日 (金) 17:06 (UTC)