TOPPERS/ASPカーネル
TOPPERS/ASPカーネル (TOPPERS/Advanced Standard Profile Kernel) は、TOPPERSプロジェクトにより開発されている、μITRON4.0仕様のスタンダードプロファイルを拡張した、オープンソースのリアルタイムオペレーティングシステムである。
開発元 | TOPPERSプロジェクト |
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最新版 |
1.9.0
/ 2014年1月6日 |
プラットフォーム | 各種組込み向けプロセッサ |
種別 | リアルタイムカーネル |
ライセンス | TOPPERSライセンス |
公式サイト | http://www.toppers.jp/ |
ASPカーネルは、TOPPERS標準割り込みモデルに準拠しており、今後TOPPERSプロジェクトから公開予定のカーネル(FMPなど)のベースとなっている。
既存仕様との関係
編集TOPPERS/ASPカーネルはμITRON4.0仕様に強い影響を受けており、互換性も考慮されてはいるが細部でμITRON4.0仕様と異なるため、別仕様であると考えるべきである。
μITRON仕様の発展形という点で、T-Kernel仕様とは立ち位置が類似している。しかし、T-Kernel仕様はμITRON3.0仕様をベースとして一部μITRON4.0仕様の機能を含む。そのため、TOPPERS/ASPカーネル(およびその派生拡張カーネル)とT-Kernelとの間の互換性は必ずしも高くはない。
静的コンフィギュレーションを用いるという点でOSEK/VDX仕様との類似は指摘できる。TOPPERS/ASPカーネルで刷新されたコンフィギュレータには、OSEK/VDX仕様におけるシステムジェネレータの影響が見て取れる。また、タスク優先度と割込み優先度マスクが統合されている点も、OSEK/VDX仕様と類似している。ITRONの自動車用プロファイルがOSEK/VDXに基づいていることと、最小セットプロファイルがOSEK/VDXのBCC(Basic conformance class)1と同等である。ASPの拡張と、OSEK/VDXからAUTOSARへの拡張方向は、後者がアプリ開発者がOSを知らなくてもアプリが書けるようにというのとは異なる。
独自拡張機能
編集- 割り込み管理機能(ターゲットによる)
- dis_int
- ena_int
- chg_ipm
- get_ipm
- CPU例外発生時のシステム状態参照機能
- xsns_dpn
- xsns_xpn
- 性能評価用システム時刻参照機能
- xget_utm
- 終了処理ルーチン機能
- ATT_TER
- カーネル動作状態参照機能
- sns_ker
主なターゲット
編集関連項目
編集- Boost - コンフィギュレータの構築に必要。