1989年の自転車競技
主なできごと
編集- シャンゼリゼ通りが最終ゴール地点となってから初めて、最終ステージに個人タイムトライアルが設けられた当年のツール・ド・フランスにおいて、前ステージまで、総合首位のローラン・フィニョンに50秒差の2位につけていたグレッグ・レモンが、同ステージにおいてフィニョンに58秒差をつけ、総合時間差ではわずか8秒差ながらも、同レース史上3例目となる、最終ステージにおける逆転総合優勝を果たした。なお、総合1、2位のタイム差8秒は、2010年現在、同レース史上最小タイム差となっている。
- また当年のツール・ド・フランスでは、前年の総合優勝者・ペドロ・デルガドが、プロローグの個人タイムトライアルで遅刻するハプニングがあった。
- 日本競輪選手会の賞金総額大幅引き上げ闘争を巡って、同会が当年12月30日開催予定のKEIRINグランプリ'89の中止も辞さない構えを見せ、開催決断のタイムリミットとなる、当年12月25日時点でも、選手会側と全国競輪施行者協議会(全輪協)などの競輪運営団体との話し合いがまとまらなかったことから、当年のKEIRINグランプリは中止となってしまった。
- トラックレース世界選手権において、プロスプリントで、神山雄一郎が2位、松井英幸が3位に入り、同大会同種目として15年連続となるメダル獲得を果たす。またプロケイリンでは佐古雅俊が3位に入った。
- 地方競輪場の活性化を図るべく、従前の記念競輪をグレードアップさせた「特別記念競輪」扱いのふるさとダービーが新設され、12月、広島競輪場で第1回の開催が行われた。
- 屋外の前橋競輪場としては最後の特別競輪(現在のGI)となる全日本選抜競輪が行われ、中野浩一が、高原永伍と並んでいた特別競輪最多優勝回数記録を更新する、通算11回目の優勝を果たした。
- 通算1016勝を挙げた名選手、中井光雄が引退。
- スーパープレスティージュに代わるロードレースの年間シリーズ戦として、UCI・ロードワールドカップが新設される。また、従前のUCI・ロードワールドランキングスにおいて、リアルタイムランキング制度が導入される。
- ルイス・エレラが、フェデリコ・バーモンテス以来史上2人目となる、グランツールにおける山岳賞完全制覇を達成。
主な成績
編集ロードレース
編集- ブエルタ・ア・エスパーニャ:4月24日〜5月15日
- 総合優勝:ペドロ・デルガド( スペイン、レイノルズ) 93時間01分17秒
- ポイント賞:マルコム・エリオット( イギリス)
- 山岳賞:オスカル・デ・ヘスス・バルガス( スペイン)
- ジロ・デ・イタリア:5月21日〜6月11日
- 総合優勝:ローラン・フィニョン( フランス、システムU) 93時間30分16秒
- ポイント賞:ジョヴァンニ・フィダンツァ( イタリア)
- 山岳賞:ルイス・エレラ( コロンビア)
- ツール・ド・フランス:7月1日〜7月23日
- 世界選手権・プロロードレース:8月27日、 フランス・シャンベリー
- ミラノ〜サンレモ:3月18日
- 優勝:ローラン・フィニョン( フランス)
- ロンド・ファン・フラーンデレン:4月2日
- 優勝:エドヴィヒ・ファンホーイドンク( ベルギー)
- パリ〜ルーベ:4月9日
- 優勝:ジャン=マリー・ワムペルス( ベルギー)
- リエージュ〜バストーニュ〜リエージュ:4月16日
- ジロ・ディ・ロンバルディア:10月14日
- UCI・ロードワールドランキングス
- 年間第1位:ローラン・フィニョン( フランス)
- UCI・ロードワールドカップ
トラックレース
編集世界選手権自転車競技大会
編集→「世界選手権自転車競技大会トラックレース1989」を参照
競輪
編集- 日本選手権競輪:決勝日・3月24日 花月園競輪場
- 高松宮杯競輪:決勝日・6月6日 大津びわこ競輪場
- 全日本選抜競輪:決勝日・8月3日 前橋競輪場
- オールスター競輪:決勝日・9月26日 静岡競輪場
- 共同通信社杯ルビーカップレース:10月22日 平塚競輪場
- 競輪祭:競輪王戦決勝日・11月28日、新人王戦決勝日・11月26日 小倉競輪場
- ふるさとダービー:決勝日・12月11日 広島競輪場
- 賞金王:坂本勉(青森) - 99,305,700円
シクロクロス
編集誕生
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死去
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