高橋礼華 (バドミントン選手)

日本の女性バドミントン選手

髙橋 礼華(たかはし あやか、1990年4月19日 - )は、日本の女子バドミントン選手。奈良県橿原市出身。右利き。橿原市立白橿南小学校(橿原ジュニア)→聖ウルスラ学院英智中学校聖ウルスラ学院英智高等学校卒業。日本ユニシスバドミントン部に所属し、日本代表ナショナルチームに選ばれた。2020年、現役引退。

髙橋 礼華
基本情報
生年月日 (1990-04-19) 1990年4月19日(34歳)[1]
性別 女性
国籍 日本の旗 日本
出身地 奈良県橿原市[1]
身長 165cm[1]
選手情報
利き腕[1]
種目 女子シングルス(WS)
女子ダブルス(WD)
混合ダブルス(XD)
日本代表歴 2010年 - 2020年
主な戦績
世界ランク(最高) WS:167位
WD:1位
XD:50位
日本ランク(最高) WD:1位
国際大会 WD:
BWFスーパーシリーズファイナルズ優勝 (2014)
全英オープン優勝 (2016)
リオ五輪優勝 (2016)
経歴
所属 聖ウルスラ学院英智中学校
聖ウルスラ学院英智高校
日本ユニシス
獲得メダル
女子バドミントン
日本の旗 日本
オリンピック
2016 リオデジャネイロ 女子ダブルス
世界選手権
2017 グラスゴー 女子ダブルス
ユーバー杯
2014 ニューデリー 女子団体
2012 武漢 女子団体
スディルマンカップ
2015 東莞 混合団体
2017 ゴールドコースト 混合団体
アジア競技大会
2014 仁川 女子ダブルス
BWFプロフィール
2020年8月19日現在
松友美佐紀との「タカマツ」ペア(BWFスーパーシリーズプレミア インドネシア・オープン2016)

選手経歴

高校時代からペアを組む松友美佐紀との「タカマツ」ペアとして女子ダブルスで活躍。2014年、ヨネックスオープンジャパンで女子ダブルスとして日本人初の優勝を果たす[2]第17回アジア競技大会で、女子ダブルスとして1970年に優勝した竹中悦子相沢マチ子以来44年ぶりに決勝に進出し準優勝した[2]。10月30日付女子ダブルスのBWF世界ランキングで1位となる[3]。日本勢の世界ランク1位は全5種目を通じて初[2]BWFスーパーシリーズファイナルズでは、女子ダブルスで全種目通じて日本勢初の優勝を達成した[4]

2016年、全英オープン女子ダブルスで1978年の徳田敦子高田幹子ペア以来となる日本勢で38年ぶりに優勝した[5]。そして同年のリオデジャネイロオリンピックに松友と共に女子ダブルスの代表に選出され、日本のバドミントン史上初となるオリンピックでの金メダルを獲得した[6]

2020年東京オリンピックでの連覇を目指していたが、次第に永原和可那松本麻佑の「ナガマツ」ペアや福島由紀広田彩花の「フクヒロ」ペアの後塵を拝するようになり、東京オリンピックへの出場が絶望的になったことを機に、2020年8月に現役引退を発表した[7][8]。なお、パートナーの松友は現役を続行し、混合ダブルスで2024年パリオリンピックを目指すこととなった。

2021年7月24日、前日の国立競技場での2020年東京オリンピックの開会式大坂なおみが聖火台に点火した聖火が、江東区夢の大橋に設置された別の聖火台に移された際に聖火を点火した[9]

人物

  • バドミントンを始めたきっかけは母親がバドミントンをやっていたから。練習についていって遊びでやっていたら楽しくなったとの事[要出典]。中学は聖ウルスラ学院英智中学校へ入学。高校時代から1学年後輩の松友とダブルスのペアを組み始める。高校総体では試合直前に足を痛めたものの、女子団体、女子ダブルスで優勝という2冠を達成している。高校卒業後、日本ユニシスに所属し2014年のBWFスーパーシリーズファイナル女子ダブルスで全種目通じて日本勢初の優勝を達成した。
  • 2歳下の妹の髙橋沙也加は、バドミントンの名門である高岡西高校に入学し高校総体の女子シングルスで全国優勝した。パナソニックバドミントン部に所属していたが、2013年3月を以って同部が休部する事になったため同年2月に日本ユニシスに移籍し同僚となっている。
  • 2016年10月5日、松友と共に宮城県より「みやぎ絆大使」を委嘱された[10][11]
  • 三代目J Soul Brothersの大ファンである。趣味は三代目のライブDVDを見る事と公言しており、特にメンバーの山下健二郎の大ファンである。高橋はリオ五輪の金メダル獲得のご褒美として山下がDJを務めるラジオ番組『三代目 J Soul Brothers 山下健二郎のオールナイトニッポン』(ニッポン放送)への出演をリクエスト。これに対し山下が「金メダルを取ったらぜひ番組に来てほしい」と発言したことによって、リオ五輪閉幕後の9月3日放送回において実現[12][13]
  • 2020年12月、日本ユニシスのチームメイトであり、松友の混合ダブルスのパートナーでもある金子祐樹との結婚を発表した[14]

主な戦績

国内大会

大会 種目 成績 Name
2000 全国小学生大会
5年生以下
WD 優勝
2008 全国高校選抜大会 Team 優勝 聖ウルスラ学院英智高等学校
2008 全国高校選抜大会 WD 優勝 髙橋礼華 / 松友美佐紀
2008 全国高校総体 Team 優勝 聖ウルスラ学院英智高等学校
2008 全国高校総体 WD 優勝 髙橋礼華 / 松友美佐紀
2008 全日本総合選手権 WD 3位 髙橋礼華 / 松友美佐紀
2010 日本ランキングサーキット大会 WD 3位 髙橋礼華 / 松友美佐紀
2010 全日本社会人大会 WD 優勝 髙橋礼華 / 松友美佐紀
2010 全日本社会人大会 XD 3位 早川賢一 / 髙橋礼華
2010 全日本総合選手権 WD 3位 髙橋礼華 / 松友美佐紀
2011 全日本総合選手権 WD 優勝 髙橋礼華 / 松友美佐紀
2012 全日本社会人大会 WD 優勝 髙橋礼華 / 松友美佐紀
2012 全日本総合選手権 WD 優勝 髙橋礼華 / 松友美佐紀
2013 日本ランキングサーキット大会 XD 優勝 井上拓斗 / 髙橋礼華
2013 全日本社会人大会 WD 優勝 髙橋礼華 / 松友美佐紀
2013 全日本総合選手権 WD 優勝 髙橋礼華 / 松友美佐紀
2013 全日本総合選手権 XD 3位 井上拓斗 / 髙橋礼華
2015 全日本総合選手権 WD 優勝 髙橋礼華 / 松友美佐紀

国際大会

大会 種目 成績 Name
2008 ワイカト国際 WS 優勝 髙橋礼華
2008 ワイカト国際 WD 優勝 髙橋礼華 / 米元小春
2009 大阪インターナショナル WD 優勝 髙橋礼華 / 松友美佐紀
2009 大阪インターナショナル XD 3位 垰畑亮太 / 髙橋礼華
2009 ベルギー国際 WD 優勝 髙橋礼華 / 松友美佐紀
2009 インド・オープン WD 優勝 髙橋礼華 / 松友美佐紀
2010 大阪インターナショナル WD 準優勝 髙橋礼華 / 松友美佐紀
2011 ロシア・オープン WD 準優勝 髙橋礼華 / 松友美佐紀
2012 USオープン WD 優勝 髙橋礼華 / 松友美佐紀
2012 カナダ・オープン WD 優勝 髙橋礼華 / 松友美佐紀
2012 カナダ・オープン XD 優勝 垰畑亮太 / 髙橋礼華
2012 インドネシアオープングランプリゴールド WD 優勝 髙橋礼華 / 松友美佐紀
2012 デンマーク・オープン WD 準優勝 髙橋礼華 / 松友美佐紀
2013 マレーシア・オープン WD 準優勝 髙橋礼華 / 松友美佐紀
2013 シンガポール・オープン WD 準優勝 髙橋礼華 / 松友美佐紀
2013 ヨネックスオープンジャパン WD 3位 髙橋礼華 / 松友美佐紀
2014 マレーシア・オープン WD 準優勝 髙橋礼華 / 松友美佐紀
2014 ドイツ・オープン WD 優勝 髙橋礼華 / 松友美佐紀
2014 全英オープン WD 3位 髙橋礼華 / 松友美佐紀
2014 ヨネックスオープンジャパン WD 優勝 髙橋礼華 / 松友美佐紀
2014 オーストラリア・オープン WD 準優勝 髙橋礼華 / 松友美佐紀
2014 第17回アジア競技大会 WD 準優勝 髙橋礼華 / 松友美佐紀
2014 デンマーク・オープン WD 準優勝 髙橋礼華 / 松友美佐紀
2014 BWFスーパーシリーズファイナルズ WD 優勝 髙橋礼華 / 松友美佐紀
2015 インド・オープン WD 優勝 髙橋礼華 / 松友美佐紀
2015 中国オープン WD 準優勝 髙橋礼華 / 松友美佐紀
2016 マレーシアマスターズ WD 優勝 髙橋礼華 / 松友美佐紀
2016 全英オープン WD 優勝 髙橋礼華 / 松友美佐紀
2016 インド・オープン WD 優勝 髙橋礼華 / 松友美佐紀
2016 アジア選手権 WD 1/優勝 松友美佐紀 / 髙橋礼華
2016 インドネシア・オープン WD 1/優勝 松友美佐紀 / 髙橋礼華
2016 リオデジャネイロオリンピック WD 1/優勝 松友美佐紀 / 髙橋礼華
2016 ヨネックスオープンジャパン WD 2/準優勝 松友美佐紀 / 髙橋礼華
2016 デンマーク・オープン WD 優勝 松友美佐紀 / 髙橋礼華
2016 フランス・オープン WD 3位 松友美佐紀 / 髙橋礼華

受賞歴

メディア出演

脚注

  1. ^ a b c d AYAKA TAKAHASHI 高橋 礼華 たかはしあやか プロフィール 【日本ユニシス】”. 日本ユニシス株式会社. 日本ユニシス株式会社. 2018年12月15日閲覧。
  2. ^ a b c 女子ダブルス 高橋礼華・松友美佐紀組 日本人初の世界ランキング1位を達成!”. 日本ユニシス実業団バドミントン部 (2014年10月31日). 2016年4月8日閲覧。
  3. ^ BWF World Rankings” (英語). tournamentsoftware.com (2014年10月30日). 2016年4月9日閲覧。
  4. ^ 女子ダブルス 高橋礼華・松友美佐紀組 「スーパーシリーズファイナル 2014」で日本人初の優勝”. 日本ユニシス実業団バドミントン部 (2014年12月22日). 2016年4月9日閲覧。
  5. ^ バドミントンの全英オープンは…:バドミントン 高橋礼華&松友美佐紀 写真特集”. 時事ドットコム (2016年3月13日). 2016年4月8日閲覧。
  6. ^ 東京オリンピックで注目のバドミントン選手4人”. 【SPAIA】スパイア (2016年10月3日). 2020年11月16日閲覧。
  7. ^ 日本ユニシス実業団バドミントン部 髙橋礼華選手の現役引退、松友美佐紀選手の現役続行のお知らせ”. 日本ユニシス株式会社 (2020年8月19日). 2020年8月19日閲覧。
  8. ^ 高橋礼華が引退表明「気持ちと体が」タカマツ会見”. 日刊スポーツ (2020年8月19日). 2023年10月23日閲覧。
  9. ^ https://web.archive.org/web/20210725055153/https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20210724/1000067749.html
  10. ^ 「みやぎ絆大使」(新規委嘱)について(宮城県 2016年10月28日)
  11. ^ みやぎ絆大使(宮城県)
  12. ^ 高橋礼華、松友美佐紀 念願、三代目の山下と共演日刊スポーツ 2016年8月31日
  13. ^ リオ金ご褒美!“タカマツ”ペア、「大ファン」三代目・山下のラジオに生出演2016年8月31日 スポーツ報知
  14. ^ お相手は元相方の相棒!松友美佐紀を軸に幸せトライアングル、元タカマツ高橋礼華さん結婚 サンケイスポーツ 2020年12月30日
  15. ^ 奈良県民栄誉賞授与について”. 奈良県 (2016年8月31日). 2016年9月27日閲覧。
  16. ^ 奈良県がタカマツペア表彰 高橋礼華に県民栄誉賞”. 日刊スポーツ (2016年9月9日). 2016年9月27日閲覧。
  17. ^ 高橋選手に市民栄誉賞、松友選手招きパレードへ”. 読売新聞 (2016年9月4日). 2016年9月27日閲覧。
  18. ^ 徳島県、タカマツペアを表彰 バド松友選手の出身”. 中日新聞 (2016年9月26日). 2016年9月27日閲覧。
  19. ^ a b c タカマツペア「金」祝う 仙台母校、宮城県が栄誉賞(スポーツニッポン 2016年10月5日)
  20. ^ リオデジャネイロオリンピックで金メダルを獲得された髙橋礼華選手・松友美佐紀選手への「賛辞の楯」贈呈式を、市民の皆さまに公開して実施します(仙台市 2016年10月1日)
  21. ^ 名誉県民・県民栄誉賞(宮城県)
  22. ^ “『こち亀』原作者・秋本治氏に菊池寛賞 「上質な笑いに満ちた作品を堂々と完結させた」”. ORICON STYLE. (2016年10月13日). https://www.oricon.co.jp/news/2079894/full/ 2016年10月13日閲覧。 
  23. ^ 秋の褒章、772人20団体の受章決まる”. 朝日新聞デジタル (2016年11月2日). 2016年11月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年5月12日閲覧。
  24. ^ バドミントン高橋・松友ペア 世界の年間最優秀選手に NHK 2016年12月14日
  25. ^ 第51回テレビ朝日ビッグスポーツ賞 受賞者” (PDF). テレビ朝日. 2017年1月13日閲覧。

外部リンク