阿弥陀寺(あみだじ)は、茨城県那珂市にある真宗大谷派寺院

阿弥陀寺
所在地 茨城県那珂市額田南郷375
位置 北緯36度29分14.1秒 東経140度31分11.6秒 / 北緯36.487250度 東経140.519889度 / 36.487250; 140.519889座標: 北緯36度29分14.1秒 東経140度31分11.6秒 / 北緯36.487250度 東経140.519889度 / 36.487250; 140.519889
山号 証拠山
宗派 真宗大谷派
本尊 阿弥陀如来
創建年 建保4年(1216年
開山 親鸞
開基 定信
文化財 木造阿弥陀如来立像(茨城県指定有形文化財)、紙本墨書太祖聖人面授口決交名記(那珂市指定文化財)
テンプレートを表示

歴史

編集

1216年建保4年)、親鸞によって開山された。当初は「大山草庵」と呼ばれており、那珂西大山(現・茨城県東茨城郡城里町阿波山)に位置していた。親鸞が当地に草庵を設けたのは、故郷の京都東山の風物と似ていたからといわれている。後に親鸞が京都へ帰還する際、大山草庵を弟子の定信に託した。この故事により、当寺の開基は定信としている[1][2]

親鸞の墓所である大谷廟堂亀山天皇より「久遠実成阿弥陀本願寺」の寺号が与えられた。ただ大谷廟堂の寺院化への歩みは決して平坦ではなかった。第3代覚如は、大山草庵に立ち寄り、その荘厳(飾り)が立派なのに感銘を受け、亀山天皇から下賜された寺号のうち、「阿弥陀」を大山草庵に譲り、以降「阿弥陀寺」を称することになった。大谷廟堂は後に寺院化に成功し、正式に「本願寺」を称することになった[1][2]

1392年明徳3年)、額田城城主小野崎昭進により、現在地に移転し、額田城の守護寺とした[1][2]

文化財

編集
  • 木造阿弥陀如来立像(茨城県指定有形文化財 昭和46年10月28日指定)[3]
  • 紙本墨書太祖聖人面授口決交名記(那珂市指定文化財 平成14年10月17日指定)[4]

交通アクセス

編集

脚注

編集
  1. ^ a b c プレスサービス 編『茨城の寺を訪ねて』茨城放送、1987年、262p
  2. ^ a b c 阿弥陀寺真宗教団連合「親鸞聖人を訪ねて」
  3. ^ 木造阿弥陀如来立像茨城県
  4. ^ 50.市指定文化財【紙本墨書太祖聖人面授口決交名記】那珂市

参考文献

編集
  • プレスサービス 編『茨城の寺を訪ねて』茨城放送、1987年