鈴木 保奈美(すずき ほなみ、1966年昭和41年〉8月14日[3] - )は、日本女優。本名は同じ。東京都大田区出身[3]アライバル所属[注 1]。元夫はモータースポーツジャーナリスト川井一仁お笑いタレント石橋貴明とんねるず)。

すずき ほなみ
鈴木 保奈美
本名 鈴木 保奈美(すずき ほなみ)
生年月日 (1966-08-14) 1966年8月14日(58歳)
出生地 日本の旗 日本 東京都大田区[1]
身長 160 cm
血液型 A型
職業 女優
ジャンル テレビドラマ映画
活動期間 1986年 - 1999年
2008年 -
配偶者 川井一仁1995年 - 1997年
石橋貴明1998年 - 2021年[2]
事務所 ホリプロ1984年 - 1999年
アライバル2008年 - )
主な作品
テレビドラマ
東京ラブストーリー[1]
愛という名のもとに[1]
この世の果て
恋人よ
総理と呼ばないで
ニュースの女
江〜姫たちの戦国〜
家族ゲーム
わろてんか
ノンママ白書
SUITS/スーツ』シリーズ
主婦カツ!
映画
Let's豪徳寺!
愛と平成の色男
ファンシイダンス
ヒーローインタビュー
いちげんさん[1]
のぼうの城
プラチナデータ
受賞
ザテレビジョンドラマアカデミー賞
主演女優賞
1995年恋人よ
1998年ニュースの女
第9回ホリプロタレントスカウトキャラバン 審査員特別賞
第25回日本ジュエリーベストドレッサー賞 40代部門
SUITS OF THE YEAR 2020
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略歴

東京都大田区生まれ、神奈川県茅ヶ崎市育ち。神奈川県立鎌倉高等学校卒業、成城大学文芸学部中退[1]。身長160cm。

1984年、高校時代に第9回ホリプロタレントスカウトキャラバンに応募し、応募総数12万人の中から審査員特別賞を獲得したのがデビューのきっかけとなる。合格者には寮生活があるときいたのがホリプロを選んだ理由の一つだったが、結果的に本人は寮生活をすることはなかった。

1986年、女優デビュー。芸能活動に専念するため大学を中退。カネボウ化粧品のCMに水着姿で出演したほか、ドラマ『おんな風林火山』、NHK連続テレビ小説ノンちゃんの夢』、当時全盛期だったトレンディドラマに出演し、知名度を上げていく[1]

1991年に主演したフジテレビ月9ドラマ、『東京ラブストーリー』が大ヒット。「月曜日の夜に街から女性が消えた」と言われるほどの社会現象となる。ヒロイン・赤名リカ役で鮮烈な印象を残し、一躍人気女優となる[注 2]。当時のフジテレビの花形プロデューサーであった大多亮との不倫関係も背景に、以後次々とフジテレビゴールデンタイムドラマの主役に抜擢され、女優としての地位を確実なものとする。また、アジア圏でも日本のトレンディドラマが放映されて高視聴率を確保していたこともあり、鈴木の名前と顔が知られることになる。特に中国や韓国で日本の化粧品に人気が集まっていたこともあいまって、鈴木がイメージガールを務めていたカネボウ化粧品のポスターを入手出来ないものかとメーカーに問い合わせが多々あった。

1990年代に主演したフジテレビ月9ドラマ1992年の『愛という名のもとに』、1994年の『この世の果て』、1995年の『恋人よ』は、いずれもヒットし、話題となった。

1999年の大河ドラマ『元禄繚乱』に出演したが、撮影中に妊娠が判明。このため当初の予定より出演が大幅に削減されることとなった。このため、所属事務所のホリプロとの関係が悪化し、そのまま退所した[4]

2008年12月4日、娘たちが小学生となったことから、石橋の事務所であるアライバルに所属し[注 3]、徐々に芸能活動を再開することを発表した。同年12月6日発売の文化出版局ミセス2009年1月号の表紙を飾り、エッセー「ほなみ食堂」を連載開始[5]

2011年大河ドラマ江〜姫たちの戦国〜』で12年ぶりに本格的に女優復帰し[6]、同年公開の『のぼうの城』で11年ぶりに映画に出演した[7]

2016年には『ノンママ白書』で18年ぶりに連続ドラマの主演を務めた[8]2017年にテレビのクイズ番組で獲得した賞金を使ってマンションの一室を借り、「部活」と称して一般人と共に、中田顕史郎らとの演劇のワークショップを始めた。 小劇場にも多く足を運び、2018年に観た冨坂友の作品に衝撃を受けて出演を希望した結果、2024年に人生初コメディとして「逃奔政走」(および前段としてのフジテレビで放送された生放送ドラマ『生ドラ!東京は24時 -Starting Over-』)に主演することになった。

私生活

1995年1月1日にモータースポーツ解説者の川井一仁と結婚したが、1997年11月に離婚[9]

1998年11月13日、とんねるず石橋貴明との再婚を発表。自身の妊娠3か月と芸能界引退も発表した[2]。翌日には2人で結婚会見を行った[2]。既に撮影を終えていた主演映画『いちげんさん』(2000年公開)を最後に表舞台から姿を消した。その後3人の娘を出産し、専業主婦として生活をしていた。2021年7月16日、石橋のYouTubeチャンネルで離婚を発表[2]。「子育てが一段落した事を機に」と離婚理由を説明している[10]

人物

エピソード

  • プロデューサーの大多亮、ドラマで共演した江口洋介と交際していた時期があるが、破局している[11]
  • 東京ラブストーリー』の赤名リカ役の髪型やメンズライクなファッション、スカーフ使いは当時の同世代の女性がこぞって真似をするほどであった。また、共演の織田裕二演じる永尾完治の渾名を呼ぶ「カンチ!」は流行語にもなった。

嗜好

  • バービーボーイズの大ファンであった。バービーボーイズの解散ライブ(1992年1月24日)とドラマ『愛という名のもとに』の撮影が重なったが、ドラマのスタッフに無理を言って30分程時間を作って貰い、解散ライブに駆けつけた。2 - 3曲ほど聞いてドラマの撮影現場に戻ったという[12]
  • 横浜DeNAベイスターズファンである[13]。また、石橋は基本的に読売ジャイアンツファンだが、鈴木の影響や牛島和彦(2005 - 06年の同球団監督)もあって、同球団のエクゼグティブ・アドバイザーにもなっている。
  • 長年のくるみパン好きが高じて、くるみパンオブザイヤーの審査員を務めている。ただし近年はグルテン摂取を減らしているため、普段はパン食の機会も少なくなってきている。

出演

テレビドラマ

配信ドラマ

映画

バラエティ・情報番組

ドキュメンタリー

  • 鈴木保奈美のハワイ体あたり・欲ばりアドベンチャー (1997年7月27日、テレビ朝日)
  • 鈴木保奈美 NY発ミュージカル・シカゴ徹底取材! (1998年12月13日、TBS)
  • 鈴木保奈美の文豪の湯 〜名作が生まれた湯けむりの里〜 (2012年2月12日、BS-TBS)
  • ラスト・ライオン 特別編(2013年3月17日、ナショナル ジオグラフィック チャンネル)ナレーション
  • 情熱大陸(2024年7月14日、TBS)

ラジオ

舞台

CM

受賞歴

書籍

エッセイ

写真集

  • 谷口征 撮影『保奈美 : '86カネボウ夏のキャンペーンgal 鈴木保奈美』近代映画社、1986年6月20日。

脚注

注釈

  1. ^ かつては、ホリプロに所属していた。
  2. ^ 1996年7月に生まれた前田穂南も両親がすずきの大ファンで同じ読み方の「穂南」と命名したとされる
  3. ^ アライバルはもともととんねるずの個人事務所として発足した経緯があり、他の所属者は杉本清しかいなかった。

出典

  1. ^ a b c d e f 別冊宝島2551『日本の女優 100人』p.114.
  2. ^ a b c d “石橋貴明と鈴木保奈美は結婚も電撃 妊娠と引退も同時発表し驚かせた”. 日刊スポーツ. (2021年7月17日). https://www.nikkansports.com/entertainment/news/202107160001797.html 2021年7月17日閲覧。 
  3. ^ a b c DJ名鑑 1987三才ブックス、1987年2月15日、92頁。
  4. ^ 清野菜名だけじゃない! ドラマ出演中に妊娠発覚の女優、出番激減で大御所も激怒?
  5. ^ “女優の鈴木保奈美さん、10年ぶりに芸能活動再開!”. スポーツ報知. (2008年12月4日). オリジナルの2009年1月31日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20090131191837/http://hochi.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20081203-OHT1T00289.htm 2014年7月23日閲覧。 
  6. ^ “12年ぶりドラマ出演・鈴木保奈美、「毎日反省ばかり」も“母性表現”には自信”. ORICON NEWS (oricon ME). (2011年1月1日). https://www.oricon.co.jp/news/83471/full/ 2017年10月7日閲覧。 
  7. ^ “鈴木保奈美 「のぼうの城」で11年ぶりに映画出演 “麻呂”風メイクで榮倉の母に”. 映画.com. (2011年2月17日). https://eiga.com/news/20110217/1/ 2017年10月7日閲覧。 
  8. ^ a b “鈴木保奈美:18年ぶり連ドラ主演 バツイチのキャリアウーマンに”. まんたんウェブ (毎日新聞デジタル). (2016年6月29日). https://mantan-web.jp/article/20160629dog00m200032000c.html 2016年6月29日閲覧。 
  9. ^ “鈴木保奈美「トレンディー女優」地位確立”. 日刊スポーツ. (2008年12月4日). https://www.nikkansports.com/entertainment/news/f-et-tp0-20081204-436680.html 2024年1月10日閲覧。 
  10. ^ “鈴木保奈美、離婚後初のインスタ更新 酷暑に「大変な事になっている気がする」”. デイリースポーツ online. (2021年8月6日). https://www.daily.co.jp/gossip/2021/08/06/0014569242.shtml 2021年8月6日閲覧。 
  11. ^ 石橋貴明の妻・鈴木保奈美は魔性の女だった!”. exciteニュース. 2017年8月17日閲覧。
  12. ^ サワコの朝 2012年9月29日放送回”. gooテレビ (2012年9月29日). 2017年8月17日閲覧。
  13. ^ 大魔神・佐々木主浩パーティに集まった清原・イチローと超オーラな人々”. FRIDAY. 講談社 (2014年12月5日). 2020年10月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年8月17日閲覧。
  14. ^ “「世にも奇妙な物語」鈴木保奈美が思いもよらない狂気へ…「お姫様クラブ」で主演”. 映画ナタリー (ナターシャ). (2023年5月30日). https://natalie.mu/eiga/news/526410 2023年5月30日閲覧。 
  15. ^ 瀧本美織×鈴木保奈美「わたしをみつけて」制作開始!”. NHKドラマ (2015年9月5日). 2015年8月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年9月5日閲覧。
  16. ^ 黒木瞳が「嫌な女」で主演! 鈴木保奈美との共演で、新たな相棒物語が生まれる”. INTERNET TVガイド (2015年11月3日). 2016年3月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年11月11日閲覧。
  17. ^ 小雪、憧れの鈴木保奈美と初共演「夢の中にいるよう」”. ORICON STYLE (2016年4月23日). 2016年4月23日閲覧。
  18. ^ “「大奥 最終章」で小池栄子と鈴木保奈美がバトル、浜辺美波と岸井ゆきのも参加”. 映画ナタリー. (2019年3月6日). https://natalie.mu/eiga/news/322616 2019年3月9日閲覧。 
  19. ^ “鈴木保奈美 :「35歳の少女」で“鉄の母”に 柴咲コウと親子役で初共演 初の遊川作品は「自分を鍛え直す場」”. MANTANWEB (株式会社MANTAN). (2020年9月10日). https://mantan-web.jp/article/20200909dog00m200084000c.html 2020年9月10日閲覧。 
  20. ^ “橋本環奈主演のサスペンスドラマ、事件の真相に迫る小説家役に鈴木保奈美”. 映画ナタリー (ナターシャ). (2021年1月26日). https://natalie.mu/eiga/news/413753 2021年1月26日閲覧。 
  21. ^ “堀田真由と鈴木保奈美が共演したSPドラマ放送、“木のストロー”開発実話を映像化”. 映画ナタリー (ナターシャ). (2022年1月28日). https://natalie.mu/eiga/news/463401 2022年1月28日閲覧。 
  22. ^ "鈴木保奈美、"名探偵"北村匠海を溺愛する母役 松本まりかは難事件の捜査を依頼". ORICON NEWS. oricon ME. 2022年3月5日. 2022年3月5日閲覧
  23. ^ 美村里江×板谷由夏×鈴木保奈美、『家庭教師のトラコ』出演決定 橋本愛と対峙する母親に”. Real Sound|リアルサウンド 映画部 (2022年6月14日). 2022年6月14日閲覧。
  24. ^ “鈴木保奈美、藤原丈一郎が「生ドラ!東京は24時」への意気込み語る”. 映画ナタリー (ナターシャ). (2022年12月26日). https://natalie.mu/eiga/news/506563 2022年12月26日閲覧。 
  25. ^ “鈴木保奈美が唐沢寿明と31年ぶり共演、「連続ドラマW フィクサー」で弁護士役”. 映画ナタリー (ナターシャ). (2023年5月21日). https://natalie.mu/eiga/news/525397 2023年5月21日閲覧。 
  26. ^ 小泉孝太郎・梅沢富美男・鈴木保奈美ら、桂由美氏の半生描くドラマ出演決定”. マイナビニュース. マイナビ (2024年2月9日). 2024年2月9日閲覧。
  27. ^ 鈴木保奈美、藤原丈一郎、尾上松也がトリプル主演「生ドラ!東京は24時」放送”. 映画ナタリー. ナターシャ (2024年3月13日). 2024年3月13日閲覧。
  28. ^ “竹中直人&玉鉄で漫画「野武士のグルメ」ドラマ化”. 日刊スポーツ. (2016年12月5日). https://www.nikkansports.com/entertainment/news/1747449.html 2016年12月5日閲覧。 
  29. ^ 『浅草キッド』新映像解禁、柳楽優弥とビートたけしは「孤高な感じが通ずる」”. ドワンゴジェイピーnews. 2021年12月7日閲覧。
  30. ^ “「ミステリと言う勿れ」に鈴木保奈美、滝藤賢一、松坂慶子、角野卓造、段田安則が出演”. 映画ナタリー (ナターシャ). (2023年6月29日). https://natalie.mu/eiga/news/530742 2023年6月29日閲覧。 
  31. ^ "天海祐希とアダム・クーパーが共演!「レイディマクベス」演出はウィル・タケット". ステージナタリー. ナターシャ. 20 May 2023. 2023年9月1日閲覧
  32. ^ 鈴木保奈美がスキャンダルの火消しに奔走する女性県知事に、舞台「逃奔政走」上演決定”. ステージナタリー. ナターシャ (2024年2月20日). 2024年2月20日閲覧。
  33. ^ 「松下電器産業[ブレンビー]――鈴木保奈美」『Square 21 = スクウェア21 : human connection : 夢実現!志事人たちのコミュニティ誌』第81号、全国経営者団体連合会、1990年9月15日、64 - 65頁、NDLJP:2865117/34 
  34. ^ 鈴木保奈美さんCM!「オトナの可愛さ、見せてあげる」 大人のノンシリコンヘアケアシリーズ「gift」新TVCM 「モイスト」篇、「リペア」篇 11月14日(水)より順次全国...”. プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES. 2022年1月7日閲覧。
  35. ^ 日本和装、鈴木保奈美さんTVCMオンエア開始!”. プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES. 2022年1月7日閲覧。
  36. ^ 吉瀬美智子 長女出産後初の公の場「輝き続ける女優に」”. www.sponichi.co.jp (2014年1月24日). 2021年4月20日閲覧。
  37. ^ 日本人女性として初!鈴木保奈美が『スーツオブザイヤー』受賞 ドラマ好演「1年をまさに象徴する賞」:中日スポーツ・東京中日スポーツ”. 中日スポーツ・東京中日スポーツ (2020年11月5日). 2021年4月20日閲覧。

関連項目

外部リンク