金比羅山古墳 (甘楽町)
群馬県甘楽町にある古墳
金比羅山古墳(こんぴらやまこふん、金毘羅山古墳)は、群馬県甘楽郡甘楽町小川にある古墳。形状は円墳。甘楽町指定史跡に指定されている。
金比羅山古墳 | |
---|---|
墳丘・石室開口部 | |
別名 | 金毘羅山古墳 |
所在地 | 群馬県甘楽郡甘楽町大字小川713 |
位置 | 北緯36度14分59.40秒 東経138度55分11.05秒 / 北緯36.2498333度 東経138.9197361度座標: 北緯36度14分59.40秒 東経138度55分11.05秒 / 北緯36.2498333度 東経138.9197361度 |
形状 | 円墳 |
規模 | 直径22m |
埋葬施設 | 横穴式石室 |
出土品 | 耳環・勾玉 |
築造時期 | 6世紀後半 |
史跡 | 甘楽町指定史跡「金比羅山古墳」 |
特記事項 | 平面L字形石室 |
地図 |
概要
編集群馬県南部、雄川東岸の河岸段丘の上位段丘縁辺に築造された古墳である[1]。段丘面上には笹森古墳・天王塚古墳のほか小円墳など多くの古墳が分布しており、本古墳はその西端に位置する[1]。これまでに発掘調査は実施されていない。
墳形は円形で、直径約22メートルを測る。埋葬施設は横穴式石室で、南南西方向に開口する。玄室・前室・羨道からなる複室構造の石室で、玄室が奥に向かって左側に広がりL字形の平面形を呈するという、珍しい形状になる。石室内の副葬品は詳らかでないが、前室奥寄りで耳環1・勾玉1が出土している[1]。築造時期は古墳時代後期の6世紀後半頃と推定される[1]。
埋葬施設
編集埋葬施設としては横穴式石室が構築されており、南南西方向に開口する。玄室・前室・羨道からなる複室構造の石室で、玄室が奥に向かって左側に広がり、平面形としてはL字形を呈する。石室の規模は次の通り[1]。
- 石室全長:現存7.68メートル
- 玄室:長さ約2.0メートル、幅約2.4メートル(奥壁)、高さ約1.5メートル
- 前室:長さ約2.1メートル、幅約1.1メートル、高さ約1.5メートル
- 羨道:長さ現存約3.6メートル、幅約0.9メートル
石室のうち羨道部は大きく破壊されている。石室の石材は、玄室・前室では大型の石を使用するが、羨道部では小ぶりの石である。玄室・前室の床面に厚い骨粉が認められており、玄室・前室とも複数の遺体が埋葬されていたと見られる[1]。
-
玄室西壁
-
玄室北壁
-
前室(開口部方向)
-
前室(玄室方向)
-
開口部
文化財
編集甘楽町指定文化財
編集- 史跡
- 金比羅山古墳 - 1991年(平成3年)1月28日指定[2]。
脚注
編集参考文献
編集- 「金比羅山古墳」『群馬県の地名』平凡社〈日本歴史地名大系10〉、1987年。ISBN 4582490107。
- 「金比羅山古墳」『群馬県史』 資料編3 原始古代3、群馬県、1981年。
関連項目
編集外部リンク
編集- 金比羅山古墳 - 甘楽町ホームページ