野口英世記念医学賞(のぐちひでよきねんいがくしょう)は、1957年野口英世の研究功績を記念し創設され、優れた医学研究に対して、公益財団法人 野口英世記念会が授与する賞[1]

受賞者

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1950年代

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年度 受賞者 所属(受賞時) 受賞対象研究テーマ
1957 緒方規雄 日本歯科大学教授 恙虫病病原体の発見
1958 松本信一 大阪医科大学学長 梅毒の実験的研究
1959 大原甞一郎 大原総合病院理事長 日本野兎病の研究

1960年代

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年度 受賞者 所属(受賞時) 受賞対象研究テーマ
1960 矢追秀武 横浜市立大学教授 精製痘苗に関する研究
1961 三沢敬義 同愛記念病院長 アレルギーに関する研究
中村敬三 国立予防衛生研究所長
1962 森下薫 大阪大学名誉教授 マラリアに関する研究
1963 伊藤洋平 奈良学芸大学教授 ショーブ乳頭腫の研究
1964 北村包彦 東京逓信病院長 長江浮腫(顎口虫症)の研究
小宮義孝 国立予防衛生研究所寄生虫部長
1966 矢部芳郎 岡山大学助教授 アデノウィルス12型による造腫瘍に関する研究
1967 操坦道 国家公務員共済組合連合会浜の町病院長 九州における地方熱(鏡熱)の病原体の研究
小林譲 九州大学医学部講師
福田武夫 宮崎県衛生研究所長 九州における地方熱(日向熱)の病原体の研究
1968 松林久吉 慶應義塾大学医学部教授 トキソプラスマ症の基礎的研究
常松之典 東京大学医科学研究所細菌感染研究部長
1969 福見秀雄 日国立予防衛生研究所細菌部長授 インフルエンザウィルス及びその疫学に関する研究

1970年代

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年度 受賞者 所属(受賞時) 受賞対象研究テーマ
1971 長野泰一 東京大学名誉教授 ウィルス抑制因子(インターフェロン)の研究
牛場大蔵 慶應義塾大学医学部教授 実験チフス症の感染と免疫の研究
1972 植竹久雄 京都大学教授・同ウィルス研究所長 溶原化変換の基礎的研究
1973 大河内一雄 九州大学医学部教授 輸血後肝炎とオーストラリア抗原との研究
1974 春日忠善 北里大学医学部教授 ペスト生菌ワクチンと疫学の研究
1975 村田良介 国立予防衛生研究所細菌第2部長 細菌毒素ならびにハブ毒素の研究
1976 多田富雄 千葉大学医学部教授 免疫応答の調節機構に関する研究
大鳥蘭三郎 東海大学医療技術短期大学教授 「蘭館日誌」の医学史的研究
阿部正英 国立多摩研究所第2研究部長 癩の免疫学・血清学的研究特に癩凝集反応の開発に関する研究
岩田和夫 東京大学医学部教授 真菌毒素およびその病因学的研究
1977
(特別賞)
Ernesto Guiterrez Vera エクアドル国立衛生研究所ウィルス部長 ベネゼエラ馬脳炎に関する調査研究(エクアドル共和国)
1977 甲野礼作 国立予防衛生研究ウィルス中央検査部長 急性出血性結膜炎(AHC)の病原体発見とその疫学に関する研究
1978 天野恒久 大阪大学医学部教授 卵白リゾチームの抗原構造の解析並びに生体防衛機構の研究
1979 佐々学 国立公害研究所長 フィラリア病の疫学と駆除に関する研究

1980年代

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年度 受賞者 所属(受賞時) 受賞対象研究テーマ
1980 石田名香雄 東北大学医学部教授 センダイウィルス(HVJ)に関する研究
1981 原田賢治 群馬大学医学部講師 細菌に薬剤耐性を与えるプラスミド上に存在する耐性遺伝子の転移と発現機構に関する研究
本庶佑 大阪大学医学部教授 真核細胞における遺伝子ことに免疫グロブリン遺伝子の再構成と発現に関する研究
1982 杉浦昭 国立公衆衛生院衛生微生物学部長 インフルエンザウィルスの遺伝学的研究
1983 高月清 熊本大学医学部教授 成人T細胞白血病の病因解明に関する連携研究
三好勇夫 高知医科大学教授
日沼頼夫 京都大学ウィルス研究所教授
1984 松本穎樹 信州大学医学部講師 緑膿菌の疫学的遺伝学的研究
伊豫部志津子 群馬大学医学部助教授
1985 谷口維紹 大阪大学細胞工学センター教授 生体防御に関与する液性因子の遺伝子構造と発現の研究
1986 蛭海啓行 国際家畜疫病研究所細胞生物学部長 アフリカ「眠り病」病原体の人工培養と免疫学的研究
1987 野本明男 東京都臨床医学総合研究所微生物研究部長 ポリオウィルスの分子生物学的解析とその応用
1988 大里外誉郎 北海道大学医学部癌研究施設ウィルス部門 ヒトEBウィルス感染と発がんの本態に関する研究
1989 川村明義 東京大学名誉教授 免疫蛍光法の確立と普及
井形昭弘 鹿児島大学学長 HTLV-1関連ミエロパチー・HAMの発見
納光弘 鹿児島大学医学部教授

1990年代

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年度 受賞者 所属(受賞時) 受賞対象研究テーマ
1990 松橋直 東京大学名誉教授 理論血清学の推進とその臨床的応用
1991 大谷明 国立予防衛生研究所名誉所員 日本脳炎の疫学及び予防に関する研究
森良一 九州大学医学部教授 単純ヘルペスウィルスの感染・増殖・免疫の研究
1992 小高健 埼玉医科大学教授 マウス白血病ウィルスの宿主側抵抗性遺伝子に関する研究
1993 谷口克 千葉大学医学部教授 T細胞抗原受容体を介した免疫応答調節機構の解明
1994 永井美之 東京大学教授 ウィルス病原性の分子基盤に関する研究
1995 松田守弘 大阪大学微生物研究所教授 破傷風毒素の構造と作用の研究およびその応用
1996 西川武二 慶応義塾大学医学部教授 自己免疫性水疱症の免疫病理・分子生物学的研究
1997 下遠野邦忠 京都大学ウィルス研究所教授 RNAがんウィルスの複製と感染細胞の増殖制御に関する研究
1998 阪崎利一 日本生物化学研究所主任研究員 腸管病原菌および日和見病原菌の研究
笹川千尋 東京大学医科学研究所教授 赤痢菌の病原因子と上皮細胞感染機構に関する研究
1999 五十嵐章 長崎大学熱帯医学研究所長 日本脳炎・デング等アルボウィルス病の基礎並びに応用研究

2000年代

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年度 受賞者 所属(受賞時) 受賞対象研究テーマ
2000 石川博通 慶應義塾大学医学部助教授 腸管上皮内リンパ球の生体内機能と発達分化機構の研究-特に発達分化の場の発見
宮村達男 国立感染症研究所ウィルス第2部長 ウィルス遺伝子発現による非A非B型肝炎の診断・予防・治療の研究
2001 審良静男 大阪大学微生物病研究所教授 自然免疫系における病原体認識機構の研究
三宅健介 東京大学医科学研究所教授
2002 河岡義裕 東京大学医科学研究所教授 エマージングウィルスの分子生物学的研究
2003 高津聖志 東京大学医科学研究所教授 IL-5の発見と免疫応答・アレルギー性炎症の調節に関する研究
2004 山西弘一 大阪大学大学院医学系研究科教授 ヘルペスウィルス感染の病態解析とその制御に関する研究
2005 本田武司 大阪大学微生物病研究所教授 腸炎ビブリオの病原性発現機構の解析
2006 柳雄介 九州大学大学院医学研究院教授 麻疹ウィルス受容体の解明
2007 清野宏 東京大学医科学研究所教授 粘膜免疫の基礎的解明と学問的体系確立
2008 脇田隆字 国立感染症研究所ウィルス第2部長 培養細胞におけるC型肝炎ウィルス増殖に関する研究
2009 菅村和夫 宮城県立がんセンター総長 IL-2受容体γ鎖の発見とその免疫学的研究

2010年代

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年度 受賞者 所属(受賞時) 受賞対象研究テーマ
2010 藤田禎三 福島県立医科大学医学部免疫学講座教授 自然免疫に働く補体レクチン経路の発見
2012 岡村春樹 兵庫医科大学腫瘍免疫制御特任教授 IL-18の発見とその生体防御における役割
中西憲司 兵庫医科大学学長
2013 松浦善治 大阪大学微生物病研究所副所長 C型肝炎ウィルスの増殖と病原性発現に関与する宿主側因子の解析に関する研究
2014 藤田尚志 京都大学ウィルス研究所教授 細胞質ウィルスセンサーRIG-1ファミリーの発見とその機能解析
2015 岩倉洋一郎 東京理科大学生命医科学研究所教授 自己免疫疾患および感染防御に於けるIL-17A、IL-17Fの役割の解明
2016 畠山昌則 東京大学大学院医学系研究科教授 ピロリ菌感染を基盤とする胃がん発症機構の研究
2017 朝長啓造 京都大学ウイルス・再生医科学研究所教授 ボルナウイルスならびに内存性RNAウイルスに関する研究
2018 大野博司 理化学研究所生命医科学研究センターチームリーダー 宿主-腸内細菌相互作用の総合的理解に関する研究
2019 飯田哲也 大阪大学微生物病研究所教授 ビブリオ属細菌のゲノムと病原性に関する研究

2020年代

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年度 受賞者 所属(受賞時) 受賞対象研究テーマ
2020 荒瀬尚 大阪大学微生物病研究所教授 ペア型受容体を介した宿主-病原体相互作用の解明
2021 川口寧 東京大学医科学研究所教授 ヘルペスウイルスの増殖および病態発現機構に関する 分子生物学的研究
2022 山﨑晶 大阪大学微生物病研究所教授 病原体糖脂質を認識する免疫受容体群に関する研究
2023 烏山一 東京医科歯科大学特別栄誉教授 希少血球細胞である好塩基球の生体内での 存在意義と病態形成における役割解明
2024 澁谷彰 筑波大学医学医療系教授 免疫、炎症疾患の制御を目指した免疫受容体の研究

関連項目

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脚注

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  1. ^ 野口英世記念医学賞

外部リンク

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