運命に賭けたい論理
「運命に賭けたい論理」(うんめいにかけたいロンリー[1]、英題:Lonely fate to be destined[2])は、5人組ガールズバンド・トゲナシトゲアリの5枚目のシングル。表題曲「運命に賭けたい論理」が2023年12月18日に、カップリング曲「サヨナラサヨナラサヨナラ」が2024年1月29日に各種音楽配信サービスにて配信された後、同年2月28日にマキシシングルとして発売された[3][4]。
「運命に賭けたい論理」 | ||||||||
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トゲナシトゲアリ の シングル | ||||||||
初出アルバム『棘アリ』 | ||||||||
B面 | サヨナラサヨナラサヨナラ | |||||||
リリース | ||||||||
規格 | ||||||||
ジャンル | J-POP(アニメソング) | |||||||
時間 | ||||||||
レーベル | UNIVERSAL SIGMA | |||||||
作詞・作曲 | カイザー恵理菜 | |||||||
プロデュース | 玉井健二 | |||||||
トゲナシトゲアリ シングル 年表 | ||||||||
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概要
編集トゲナシトゲアリはテレビアニメ『ガールズバンドクライ』の劇中に登場するバンドである[5]。現実世界においては、テレビアニメに先行する形で結成され、メンバーはオーディションによって選出された[6]。
表題曲「運命に賭けたい論理」とカップリング曲「サヨナラサヨナラサヨナラ」はどちらもトゲナシトゲアリの音楽性の幅を広げるために制作された[7]。
「運命に賭けたい論理」はリリース日がクリスマスシーズンであったことから、悲しい歌詞でありながらトゲナシトゲアリのクリスマスソングという扱いとなっている[7]。理名は「歌詞はトゲトゲの世界観ですけど、曲調としてはすごく明るいというか、トゲトゲの中では爽やかソングなので、伸びやかな声で歌うようにしています。」と語っている[8]。
「サヨナラサヨナラサヨナラ」はテレビアニメ放送を前にし、今後ライブ活動を本格化するうえで、ジャジーかつ高速な曲を必要としていたことから制作された。非常に難易度の高い楽曲であり、プロデューサーの玉井健二は「トゲナシトゲアリなりの『紅』」と語っている。
ミュージックビデオ
編集「運命に賭けたい論理」は2023年12月18日にYouTubeにて公開された[3]。韓国出身のイラストレーター・モ誰が手掛けたイラストを使用したミュージックビデオとなっており、ガラスの破片に囲まれたアニメ作中のトゲナシトゲアリが描かれる、神秘的な映像となっている[3]。
「サヨナラサヨナラサヨナラ」は2024年1月29日にYouTubeにて公開された[4]。BerryVerrineが手掛けたイラストを使用したミュージックビデオとなっている[4]。
批評
編集フリーライターの西廣智一はそれぞれの楽曲について以下のように評している。
運命に賭けたい論理 -そのキャッチーなメロディと爽快感の強いバンドアンサンブルの質がさらに一段階上がっていることに気付かされる。明らかにライブ映えを狙ったであろうその王道感も含め、これからの彼女たちにとって「名もなき何もかも」や「爆ぜて咲く」同様切っても切り離せない代表曲になりそうだ。
サヨナラサヨナラサヨナラ - 1曲通して高速ビートというわけではないので、歌や演奏面での緩急の付け方やメリハリの付け方も重要になってくるので、テレビアニメ『ガールズバンドクライ』放送開始前最後の難関でもあったのか……との側面もある気がしている。 — 出典:[9]
同じくフリーライターの北野創は、Mikikiのコラム企画『二次元以上。-brilliant sounds from 2D and over』にて、両楽曲を「目が覚めるような2曲」と評し、「何より現在16歳のヴォーカル・理名による繊細さと鮮烈さを併せ持った歌声の求心力が凄まじい。閉塞的な空気に満ちた世の中をぶち壊してくれそうな気配に満ちた彼女たちの音楽は、間違いなく2024年の台風の目になることだ。」と述べている[10]。
収録曲
編集全作詞・作曲: カイザー恵理菜。 | |||
# | タイトル | 編曲 | 時間 |
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1. | 「運命に賭けたい論理」 | 玉井健二, 南田健吾 | |
2. | 「サヨナラサヨナラサヨナラ」 | 玉井健二, 大濱健悟 | |
3. | 「運命に賭けたい論理」(Instrumental) | ||
4. | 「サヨナラサヨナラサヨナラ」(Instrumental) | ||
5. | 「極めよ牛丼」(ドラマパート) | ||
6. | 「初めの一歩!……は甘くない!?」(ドラマパート) | ||
7. | 「若様の逃亡」(ドラマパート) | ||
合計時間: |
# | タイトル |
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1. | 「運命に賭けたい論理」(ミュージックビデオ) |
2. | 「サヨナラサヨナラサヨナラ」(ミュージックビデオ) |
脚注
編集出典
編集- ^ a b c “運命に賭けたい論理 [CD+DVD]<DVD付>”. タワーレコードオンライン. タワーレコード. 2024年7月15日閲覧。
- ^ “(Album) Girls Band Cry: Togeari by Togenashi Togeari [Regular Edition]”. animate international. アニメイト. 2024年7月15日閲覧。
- ^ a b c “『ガールズバンドクライ』劇中バンド トゲナシトゲアリ、新曲「運命に賭けたい論理」MV公開”. リアルサウンド. blueprint (2023年12月18日). 2024年7月15日閲覧。
- ^ a b c “『ガールズバンドクライ』劇中バンド トゲナシトゲアリ、新曲「サヨナラサヨナラサヨナラ」MV公開”. リアルサウンド. blueprint (2024年1月30日). 2024年7月15日閲覧。
- ^ “アニメ「ガールズバンドクライ」キービジュ&キャスト情報公開、2つのMVも”. コミックナタリー. ナターシャ (2023年5月29日). 2024年7月10日閲覧。
- ^ 玉井健二『アゲハ 玉井健二『ガルクラ』にかける情熱 』(インタビュアー:西廣智一)、blueprint、2024年2月28日、2頁 。2024年7月11日閲覧。
- ^ a b 玉井健二『アゲハ 玉井健二『ガルクラ』にかける情熱 』(インタビュアー:西廣智一)、blueprint、2024年2月28日、3頁 。2024年7月15日閲覧。
- ^ 理名(インタビュアー:鈴木瑞穂)「【インタビュー】トゲナシトゲアリ 理名(vo)がオリジナルアルバム『棘アリ』をもとに語り尽くす、バンドの歩みと歌の進化」『VocalMagazineWeb』、リットーミュージック、4頁、2024年4月24日 。2024年7月11日閲覧。
- ^ 西廣智一 (2024年4月25日). “『ガールズバンドクライ』迷い悩む少女たちの物語を照らし出す トゲナシトゲアリ、1stアルバム全曲レビュー”. リアルサウンド. blueprint. 2024年7月15日閲覧。
- ^ 北野創 (2024年2月29日). “イヤホンズ、トゲナシトゲアリ、otonari、syh、ジョー・力一などが揃い踏み! 寒さを吹き飛ぶす〈二次元以上。〉な注目作”. Mikiki. タワーレコード. p. 2. 2024年11月7日閲覧。