藤原重家 (左近衛少将)
日本の平安時代の公家、藤原顕光の子
藤原 重家（ふじわら の しげいえ）は、平安時代中期の貴族。藤原北家兼通流、左大臣・藤原顕光の長男。官位は従四位下・左近衛少将。容姿に優れ光少将と謳われた。
| 時代 | 平安時代中期 |
|---|---|
| 生誕 | 貞元2年（977年） |
| 死没 | 不詳 |
| 別名 | 光少将 |
| 官位 | 従四位下、左近衛少将 |
| 主君 | 一条天皇 |
| 氏族 | 藤原北家九条流（兼通流） |
| 父母 |
父：藤原顕光 母：盛子内親王（村上天皇の皇女） |
| 兄弟 | 重家、元子、延子、重慶、顕忠 |
経歴
編集一条朝の正暦6年（995年）左近衛少将に任ぜられると、長徳5年（999年）五位蔵人に補され、翌長保2年（1000年）には従四位下に至っている。
「光少将」と呼ばれ、当時美男の評判が高かった。
長保3年（1001年）いわゆる「寛弘の四納言」（藤原公任、藤原斉信、藤原行成、源俊賢の4名）が陣座で朝政の議論をしている様子を目にして自らの非才を覚り、親友の源成信と共に園城寺にて出家して遁世した[1]。この報に接し、後継者を失うことになった父の顕光は悲嘆に暮れたと伝わる。
同じく近衛少将を務めて出家した寂源の弟子となった。没年含め、以後の消息は定かではない。
官歴
編集『近衛府補任』による。