蓮台寺 (熊本市)
熊本県熊本市西区蓮台寺にある浄土宗西山禅林寺派の寺院
蓮台寺(れんだいじ)は、熊本県熊本市西区蓮台寺にある浄土宗西山禅林寺派の寺院。肥後国三十三ヶ所観音霊場第16番札所。「檜垣寺」の異名で知られる。
蓮台寺 | |
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蓮台寺山門 | |
所在地 | 熊本県熊本市西区蓮台寺2-10-1 |
位置 | 北緯32度46分26.7秒 東経130度41分24.6秒 / 北緯32.774083度 東経130.690167度座標: 北緯32度46分26.7秒 東経130度41分24.6秒 / 北緯32.774083度 東経130.690167度 |
山号 | 九品山 |
院号 | 浄土院 |
宗旨 | 浄土宗 |
宗派 | 浄土宗西山禅林寺派 |
本尊 | 阿弥陀三尊 |
創建年 | 不詳 |
中興年 | 寛文6(1666年) |
中興 | 顕空文海 |
正式名 |
九品山 浄土院 蓮台寺 九品山 淨土院 蓮臺寺 |
別称 | 檜垣寺、千体地蔵寺、千体さん |
札所等 | 肥後国三十三ヶ所観音霊場第16番札所 |
法人番号 | 2330005000745 |
歴史
編集開基年代は不明。第65代花山天皇の頃(984~986年)、新古今和歌集や後撰和歌集等で知られる女流歌人・檜垣が、晩年、肥後国白川のほとりのこの地に草庵を結び、観音像を安置して信仰の日々を過ごしたのが寺歴の始めという[1]。このことから寺は「檜垣寺」とも呼ばれ、寺には檜垣にまつわる「檜垣の塔」「檜垣媼像」などが伝わる。
檜垣については、この地で井戸の水を汲んで岩戸観音に日参したと言われ、また、三十六歌仙の一人で清少納言の父であった清原元輔が肥後国司であったとき、檜垣が元輔と交わした歌、「年ふれば わが黒髪も 白川の 水は汲むまで 老いにけるかな」「白川の 底の水ひて 塵立たむ 時にぞ君を 思い忘れん」はこの地で詠んだとされる。
正保年間(1645~1648年)、顕空文海上人が総本山禅林寺から来て寺の再興に努め、寛文6年(1666年)、中興開山となる。寛文11年(1671年)には、熊本藩主・細川綱利より寺領及び恵心僧都の手になる阿弥陀仏等の寄進を受け、興隆した。
寛政年間、当時の住職であった明空上人が白川の氾濫による死者の供養のため、千日念仏行脚の上、境内に千体の地蔵を安置し、これにより「千体地蔵寺」とも呼ばれた。
また、熊本藩最初の富講(富籤)興行は、浪人・平塚藤右衛門の願いにより、元文2年(1737年)、この寺の境内で行われたという。
その他
編集境内
編集行事
編集- 9月24日 千体地蔵まつり
所在地
編集- 熊本県熊本市西区蓮台寺2-10-1
交通
編集- 九州産交バス蓮台寺バス停徒歩5分
注釈
編集参考文献
編集- 『熊本県案内』(九州沖縄八県聯合共進会協賛会,1901) 172頁
- 田山花袋編『新撰名勝地誌 巻10 西海道之部』(博文館,1914)447頁
- 後藤是山編『肥後国誌 校訂 上』(九州日日新聞社印刷部,1916)184-186頁
- 『全国寺院名鑑』(全日本仏教会寺院名鑑刊行会,1969)熊本県-2頁
- 『日本歴史地名大系 第44巻 熊本県の地名』(平凡社,1985)528頁
- 圭室文雄編『日本名刹大事典』(雄山閣出版,1992)937頁
- 『熊本・観光文化検定 公式テキストブック』(熊本商工会議所,2006)179頁
- 蓮台寺発行パンフレット