英一蜂
日本の画家
英 一蜂(はなぶさ いっぽう、元禄4年(1691年) - 宝暦10年4月28日(1760年6月11日))は江戸時代の英派の絵師。
来歴
編集英一蝶の門人。英を画姓とし、一峰、一蜂、一烽、一嶂、春窓翁と号す。江戸北鞘町に住んでいたといわれる。
享保頃から作画を始めており、師の絵を写した画譜を刊行している。小川破笠と共に絵を描いた享保15年(1730年)刊行の『父の恩』、宝暦2年(1752年)刊行の『画本図編』、宝暦8年(1758年)刊行の『両兎林』などが挙げられる。
なお、『父の恩』は初代市川団十郎27回忌追善句集で、2代団十郎が編集を担当した一部彩色摺の絵本であった。
墓所は深川の法禅寺中南龍院。一説に築地本願寺中真光寺。弟子に、二代目一蜂を名乗り「四季加嶋風俗図屏風」(富士山かぐや姫ミュージアム蔵)などの作品を残した英一蜓がいる[1]。
作品
編集作品名 | 技法 | 形状・員数 | 寸法(縦x横cm) | 所有者 | 年代 | 落款・印章 | 備考 |
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士農工商図屏風 | 紙本著色 | 六曲一双 | 154.0x358.6(各) | 板橋区立美術館 | |||
十二ケ月絵巻 | 1巻 | 29.7x556.8 | 江戸東京博物館 | ||||
雨宿図 | 絹本著色 | 1幅 | 93.7x29.8 | 東京芸術大学大学美術館 | 款記「英一蜂図」/「英一蜂印」朱文方印 | ||
鬼と鍾馗図 | 絹本著色 | 1幅 | 98.4x38.2 | ボストン美術館 | 款記「英一蜂畫」 | ||
Hunting Scene | 紙本金地著色 | 六曲一双 | 156.0x371.0(各) | シカゴ美術館 | |||
山水図 | 絹本墨画淡彩 | 1幅 | 90.4x35.1 | 大英博物館 | 1760年(宝暦10年) | 款記「行年七十歳 英一蜂筆」 |
参考文献
編集- 高林晶子「平成15年度受入資料「英派(英一蜒)筆「四季加嶋風俗図屏風」」(PDF)、富士山かぐや姫ミュージアム、 オリジナルの2017年10月23日時点におけるアーカイブ、2018年11月3日閲覧。