紅三四郎』(くれないさんしろう)とは、「九里一平タツノコプロ」による漫画及び「吉田竜夫とタツノコプロ」による漫画である。またアニメ化され、1969年4月2日から同年9月24日まで、フジテレビ系で毎週水曜日19時 - 19時30分に放送された。全26話。

漫画

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もともとテレビアニメ化を前提とし、その原作として九里一平とタツノコプロによる漫画版が「週刊少年サンデー」で1968年の31号から47号まで連載。連載が終わってからテレビアニメ化が決定し、原作名義は九里一平の兄の吉田竜夫となる[1]コミカライズとして、吉田竜夫原作でタツノコプロ名義の漫画版(吉田竜夫自身がすでにタツノコプロの経営に着手し、漫画家として半ば引退同然だったため、実際には内山まもるら内部スタッフが描いている)が「週刊少年ジャンプ」にて1969年の10号から13号まで連載された。集英社側はこのジャンプ版『紅三四郎』を「週刊少年ジャンプ」初のアニメ化作品と称しているが、実質的にはコミカライズ作品である。

それらとは別に、タツノコプロ文芸部による描き下ろしのコミカライズ版がオハヨー出版(のちの松文館の前身)から単行本で全2巻発行されている。

単行本

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九里一平版の単行本は秋田書店からサンデーコミックスブランドとして発行されていたが、早期に絶版したため高額のプレミアム価格で取引され、吉田竜夫版に至っては単行本化すらされずにいたが、2007年になってようやくマンガショップ社から復刻版が刊行された。復刻版は完全版と称して両方のバージョンを収録しているが、先述のオハヨー出版によるコミカライズ版は収録されていない。なお、2008年11月17日に集英社から発行された『ジャンプレジェンド』に吉田竜夫版の第1話が再収録された。

テレビアニメ

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紅三四郎
JUDO BOY
 
ジャンル テレビアニメ
原作 吉田竜夫
企画 鳥海尽三
脚本 鳥海尽三ほか
演出 九里一平ほか
声の出演 西川幾雄
雷門ケン坊
大竹宏ほか
ナレーター 内海賢二
音楽 越部信義
オープニング 「紅三四郎」(前期、美樹克彦
「紅三四郎」(後期、堀江美都子
エンディング 「男の紅野」(前期、美樹克彦)
「夕陽の男」(後期、嶋崎由里、山尾百合子)
言語 日本語
製作
プロデューサー 吉田健二
制作 フジテレビタツノコプロ
放送
放送国・地域  日本
放送期間1969年4月2日 - 同年9月24日
放送時間水曜19:00 - 19:30
放送枠フジテレビ系列水曜夜7時台枠のアニメ
放送分30分
回数26回
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解説

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平均視聴率は11.8%(タツノコプロが所有する資料による)[2]。後に「アニメソングの女王」と呼ばれる堀江美都子が初めて主題歌を担当した作品として知られている。

日本国外版のタイトルは「JUDO BOY」。

ストーリー

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講道館四天王の一人として恐れられていた紅流師範の父・紅正五郎の命を、果たし合いの末奪った「片目の男」を追って、紅流柔術(紅流柔道)の達人・紅三四郎は愛車のバイク紅号を駆って世界各地へ旅を続ける。行く先々で出会う人々と交流しながら、さまざまな武術や格闘技の使い手である「片目の男」と対決していく異種格闘技戦が毎週のクライマックス。毎回、敵と戦う前にはヒーローの「変身シーン」のような演出で、高く空中に投げ上げた赤い柔道着を鮮やかに身に付け、黒帯を締めて決めポーズをとるのが恒例となっていた。戦いの場も荒野や森林、ビルの建築現場の鉄骨の上など、バラエティーに富んでいた。

登場人物:出演者

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スタッフ

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主題歌

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  • オープニング1「紅三四郎」(第1話~第13話)
作詞 - 関沢新一 / 作曲・編曲 - 越部信義 / 歌 - 美樹克彦クラウンレコードから発売)
  • オープニング2「紅三四郎」(第14話~第26話)
作詞 - 丘灯至夫 / 作曲・編曲 - 和田香苗 / 歌 - 堀江美都子日本コロムビアから発売)

※美樹克彦版と堀江美都子版は曲名は同一だが全く別の曲である。

  • エンディング1「男の紅野
作詞 - 関沢新一 / 作曲・編曲 - 越部信義 / 歌 - 美樹克彦
  • エンディング2「夕陽の男
作詞 - 丘灯至夫 / 作曲・編曲 - 和田香苗 / 歌 - 嶋崎由里、山尾百合子

各話リスト

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話数 サブタイトル 放送日
1 紅の風雲児 1969年
4月2日
2 摩天楼の片目 4月9日
3 猫魔族の挑戦 4月16日
4 燃ゆる大平原 4月23日
5 荒野の暴れん坊 4月30日
6 必殺!紅十字星 5月7日
7 海の虎・ハリマオ 5月14日
8 魔の超人マシン 5月21日
9 白銀の対決 5月28日
10 幻の独眼帝王 6月4日
11 キリマンジャロの戦士 6月11日
12 夕陽の決斗 6月18日
13 紅脱出作戦 6月25日
14 殺し屋オリンピック 7月2日
15 決死の復讐犬 7月9日
16 地獄の三四郎 7月16日
17 片目の鬼将軍 7月23日
18 墓場をあばけ 7月30日
19 裏切りの報酬 8月6日
20 片目の白虎(前編) 8月13日
21 片目の白虎(後編) 8月20日
22 必殺マグマ流 8月27日
23 三四郎絶体絶命 9月3日
24 極意天地崩し 9月10日
25 猿人殺法 9月17日
26 秘剣美少女 9月24日

放送局

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特記の無い限り全て放送時間は水曜 19:00 - 19:30、同時ネット。

関連商品

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2008年にはJPSからこの作品をモチーフとしたパチスロ機が登場している(保通協による形式名「クレナイサンシロウ」)。
2012年3月28日に、タツノコプロ創立50周年記念の一環で、ベストフィールドから「想い出のアニメライブラリー 第2集」としてデジタルリマスター版DVD-BOXが発売された[18]

脚注

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  1. ^ 原口正宏、長尾けんじ、赤星政尚『タツノコプロ・インサイダーズ』講談社、2002年、p.23。九里一平インタビューより。
  2. ^ タツノコ世界遺産 タツノコ作品と視聴率インターネットアーカイブのキャッシュ)
  3. ^ 北海道新聞』(縮刷版) 1969年(昭和44年)4月2日 - 9月23日付朝刊、テレビ欄。
  4. ^ 福島民報』1969年8月6日付朝刊、テレビ欄。
  5. ^ 『福島民報』1971年10月29日付朝刊、テレビ欄。
  6. ^ 新潟日報』1969年8月各日朝刊テレビ欄
  7. ^ a b 北國新聞』1969年5月7日付朝刊、テレビ欄。
  8. ^ 『長野放送二十年の歩み』長野放送、1989年5月25日、174頁。 
  9. ^ 山梨日日新聞』1969年8月各日朝刊テレビ欄
  10. ^ 中日新聞』1969年8月各日朝刊テレビ欄
  11. ^ 京都新聞』1969年8月各日朝刊テレビ欄
  12. ^ a b 山陽新聞』1969年8月各日朝刊テレビ欄
  13. ^ a b 西日本新聞』福岡版 1969年8月各日朝刊テレビ欄
  14. ^ a b 熊本日日新聞』1969年8月各日朝刊テレビ欄
  15. ^ 愛媛新聞』1972年6月各日朝刊テレビ欄
  16. ^ 宮崎日日新聞』1969年8月各日朝刊テレビ欄
  17. ^ 沖縄タイムス』1972年6月各日朝刊テレビ欄
  18. ^ 紅三四郎DVD-BOX デジタルリマスター版”. ベストフィールド. 2012年1月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年6月7日閲覧。

外部リンク

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フジテレビ 水曜 19:00 - 19:30(当番組までアニメ
前番組 番組名 次番組
ドカチン
(1968年10月2日 - 1969年3月26日)
(本番組まで森永製菓一社提供
紅三四郎
(1969年4月2日 - 9月24日)
夜のゴールデンショー(水曜)
(1969年10月1日 - 1970年3月25日)