白川隆三
白川 隆三(しらかわ りゅうぞう、1943年〈昭和18年〉7月28日[2] - )は、日本の実業家、音楽ディレクター、映画プロデューサー、アニメプロデューサー。
白川 隆三 しらかわ りゅうぞう | |
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生誕 | 1943年7月28日(81歳) |
出身地 | 日本・福岡県北九州市[1] |
職業 |
音楽ディレクター 映画プロデューサー アニメプロデューサー |
来歴
編集福岡県北九州市出身[1]。父方の出身地が炭鉱の町の田川市で、炭鉱が衰退した中学生の頃は、集団就職のために故郷を離れる人を見送る家族や恋人の姿を、ローカル電車のホームでよく目にしたと述懐している[1]。
1968年(昭和43年)、CBS・ソニーレコードに入社[2]。CBS・ソニーの創業社員で、初めは名古屋市でセールス業務に携わり、その後、本社の販売推進課で邦楽を担当するようになった[2]。音楽ディレクターとして、太田裕美、中原理恵などの作品を手がけ、『A LONG VACATION』『NIAGARA TRIANGLE Vol.2』『あの頃、マリー・ローランサン』などの制作を担当した[3]。中でも白川が担当した太田裕美の4枚目のシングル『木綿のハンカチーフ』は、作詞を担当した松本隆曰く、白川がモデルになったといい、これについて白川は、上述の中学生時代に故郷を離れる人とそれを見送る家族や恋人の姿を目撃したことを松本に話したことが歌詞に影響したのではないかと述懐している[1]。1980年(昭和55年)4月頃からは、大瀧詠一の担当ディレクターを務め、その中で大瀧と気が合ったと語っている[4]。当時、社内のディレクターは音楽に造詣が深い音楽派と、それ以外の文芸派とで分かれており、白川は文芸派で譜面すら読めなかったが、大瀧とは音楽面以外で意気投合し、時事問題について語り合うこともあり、人事異動で白川が大瀧の担当を外れることになった時は、大瀧が「次から契約書に人事異動のことも入れる」と激怒する一幕もあったという[4]。大瀧のスタジオ・アルバム『A LONG VACATION』では、販売目標を、当時大瀧の作品で最も売り上げ枚数が多かった『NIAGARA CM SPECIAL Vol.1』の2万5千枚を超える、3万枚に設定し、コアなファンを中心に売ることをプロモーションの柱とし、そこからホワイト層に広げるという手法をとったところ、発売してから2ヶ月後の5月から売れ行きが良くなり、6月には月10万枚売れるようになったという[4]。
その後、1984年(昭和59年)からはCBS・ソニー宣伝部長に就任し、EPIC・ソニー宣伝部長を経て、1994年(平成6年)にはアニプレックスの前身であるSPEビジュアルワークスを設立し、同社社長やアニプレックス会長を歴任[3]。アニメ作品では、『妖精王』(OVA)『ドッグソルジャー DOG SOLDIER:SHADOWS OF THE PAST』(OVA)、『風魔の小次郎』(OVA)、『新キャプテン翼』(OVA)、『はれときどきぶた』(テレビアニメ)、『どっきりドクター』(テレビアニメ)、『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- 追憶編』(OVA)、『WILD ARMS Twilight Venom』(テレビアニメ)、『AMON デビルマン黙示録』(OVA)、『学校の怪談』(テレビアニメ)、『R.O.D -READ OR DIE-』(OVA)、『I'll/CKBC』(OVA)、『王ドロボウJING』(テレビアニメ)の製作や企画を、映画作品では『危ない話』や『二十世紀少年読本』の製作を担当した[5]。2004年(平成16年)6月16日、アニプレックス取締役会長を退任[6]。退任後は、九州大学ユーザーサイエンス機構特任教授や福岡女学院大学人文学部表現学科非常勤講師などを歴任し[2]、2006年(平成18年)には、レコード会社とアーティストの事務所の業務を担う「リバーサイド・スタジオ」を設立した[7]。
脚注
編集出典
編集- ^ a b c d “『木綿のハンカチーフ』制作秘話 歌詞のモデルはディレクター”. NEWSポストセブン. 小学館ポスト・セブン編集局 (2021年11月24日). 2024年9月5日閲覧。
- ^ a b c d “「匠の記憶」第15回 太田裕美 ディレクター(デビュー当時) 白川隆三さん”. mora. ソニー・ミュージックソリューションズ (2017年4月26日). 2024年9月5日閲覧。
- ^ a b “【Part2】”もうひとつのトライアングル”による証言 ザ・ドキュメント・『NIAGARA TRIANGLE VOL.2』”. mora. ソニー・ミュージックソリューションズ (2022年4月4日). 2024年9月5日閲覧。
- ^ a b c “【Part1】”もうひとつのトライアングル”による証言 ザ・ドキュメント・『NIAGARA TRIANGLE VOL.2』”. mora. ソニー・ミュージックソリューションズ (2022年4月1日). 2024年9月5日閲覧。
- ^ “白川隆三”. allcinema. スティングレイ. 2024年9月6日閲覧。
- ^ 『関連会社の役員異動について』(PDF)(プレスリリース)ソニー・カルチャーエンタテインメント、2004年6月17日 。2024年9月5日閲覧。
- ^ “SME元取締役がレコード会社設立へ-九州の音楽を全国に”. 天神経済新聞 (九州インターメディア研究所). (2006年2月20日) 2024年9月6日閲覧。
ビジネス | ||
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先代 新任 |
アニプレックス取締役会長 2003年 - 2004年 |
次代 北川直樹 (2006年就任) |
先代 新任 |
エスエムイー・ビジュアルワークス取締役会長 2002年 - 2003年 |
次代 商号変更 |
先代 新任 |
エスエムイー・ビジュアルワークス代表取締役社長 2001年 - 2002年 |
次代 竹内成和 |
先代 新任 |
エスピーイー・ビジュアルワークス代表取締役社長 1997年 - 2001年 |
次代 商号変更 |