植田 捷雄(うえだ としお、1904年9月9日 - 1975年8月13日)は、東洋外交史を専門とする学者。学位は、法学博士東京大学論文博士・1945年)(学位論文「支那に於ける租界の研究」)。東京大学名誉教授。

植田 捷雄
人物情報
生誕 (1904-09-09) 1904年9月9日
日本の旗 日本東京都
死没 1975年8月13日(1975-08-13)(70歳没)
出身校 東京帝国大学
学問
研究分野 歴史学(中国近現代史)・政治学
学位 法学博士
テンプレートを表示

経歴

編集

1904年、東京生まれ。1928年、東京帝国大学法学部を卒業。

卒業後は、大阪毎日新聞社に入社した。1930年東亜同文書院教授に着任。1937年より東方文化学院研究員。1939年外務省嘱託、1942年東京大学東洋文化研究所嘱託。1945年学位論文『支那に於ける租界の研究』を東京大学に提出して法学博士の学位を取得した。

太平洋戦争後は、1948年より東文研研究員、1949年東大東文研教授。1965年に東京大学を定年退官し、名誉教授となった。その後は早稲田大学社会学部教授として教鞭をとった。1975年に早稲田大学を定年退職し、同年死去した。

著書

編集
  • 『支那外交史論 特に米国の門戸開放政策と列強の勢力範囲設定策を中心として』 巌松堂書店 1933
  • 『支那租界論』 春明書荘 1934
  • 支那事変上海租界問題』 日本外交協会 1938
  • 『上海租界概論』 東亜研究講座 東亜研究会 1938
  • 『在支列国権益概説』 巌松堂書店 1939
  • 『支那に於ける租界の研究』 巌松堂書店 1941(東方文化学院研究報告)
  • 『在華租界還付と治外法権撤廃に就て』 在華日本紡績同業会 1943
  • 『支那租借地論』 日光書院 1943
  • 阿片戦争論』 私家版 1943
  • 『支那に於ける租界還付・治外法権撤廃』 竜文書局 1944
  • 大東亜共栄圏と支那』 有斐閣 1945(大東亜国際法叢書)
  • 『東洋外交史概説 中国開国編』 日光書院 1948
  • 『日華交渉史 日本の大陸発展とその崩壊過程』 野村書店 1948
  • 『東洋外交史』 東京大学出版会 1969-1974

編著

編集
  • 支那人士録 沢村幸夫共編 大阪毎日新聞社 1929
  • 現代中国を繞る世界の外交 野村書店 1951

翻訳

編集
  • 満洲に於ける国際争覇 ポール・ヒツバート・クライド 森山書店 1935
  • 支那租界制度論 ジャン・エスカラ 日光書院 1941
  • 中共の将来 W・W・ロストウ 一橋書房 1956

脚注

編集