月光蝶(げっこうちょう)は、アニメ∀ガンダム』および『ガンダム Gのレコンギスタ』に登場する架空の兵器。月光蝶システムとも呼称される。

概要

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『∀ガンダム』の作中では∀ガンダムとその兄弟機ターンX、『ガンダム Gのレコンギスタ』ではG-ルシファーに搭載されている。

月光蝶(システム)の実体は無数のナノマシンであり、搭載機の背部から放出され、Iフィールドの力場に乗せて地上に散布される。その効果については、あらゆる人工物を砂状に分解する機能を持っている[1][2][3]、あらゆるものを砂に分解する[4]。触れるものすべてを消滅させてしまう[5]。などの複数の記述がある。過去に∀ガンダムが使用し、地球上のすべての文明を崩壊させた[6][7]。 また、ビームなどのエネルギーを分解し、吸収する能力も持っている。地上で使用した場合は、副次的効果として、大規模なハリケーンが発生する。

名前の由来は機体の背部から大量に放出されるナノマシンがの翅(はね)のように見えることから。射出されたナノマシンはプリズムのように光を反射し虹色に輝いて見える(∀ガンダムの場合は主として青色、ターンXは緑色)。

作中描写

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∀ガンダム

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第44話でジャンダルムを押し戻そうとしたとき、月光蝶らしきものが初登場し、同艦のエネルギーを吸収しミサイルを分解吸収する[8]。また、メリーベル・ガジットが∀ガンダムに搭乗した際は、コア・ファイター(コクピット)がオリジナルではなかったことから不完全な形で発動したにもかかわらず、地球の地表に甚大な被害を与える。

最終話では、∀ガンダムとの戦闘中に発動したターンXの月光蝶がコレンのカプルを巻き込み撃墜。その後、全方位に向けて拡散されようとするが、ソレイユスモー部隊のIフィールドバリアにより拡散が食い止められる(ただし、ソレイユは全エネルギーを放出し不時着を余儀なくされる)。∀ガンダムとターンXが相打ちとなったあとは、両機から発生したナノマシンが繭状になり2機を取り込み、その活動を停止させる。

Gのレコンギスタ

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最終回にて、ギアナ高地での戦闘中に、アメリア艦隊を攻撃した際の「G-ルシファー」によって発動される[9]。展開時の色は黄色。

その他

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脚注

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  1. ^ https://www.gundam.info/special-series/gundam-census/606.html Q.「シド・ミード展」4/27より開催!『∀ガンダム』で好きなMSは?【4/8~4/14】
  2. ^ 『HGCC 1/144 ∀ガンダム』。
  3. ^ 『∀ガンダム HGCC 1/144 ターンエーガンダム用 拡張エフェクトユニット“月光蝶”』
  4. ^ 『グレートメカニックG 2019 SPRING』P75 双葉社MOOK。
  5. ^ 『∀ガンダム MEMORIAL BOX Ⅰ』付属ブックレット P15。
  6. ^ 『∀ガンダムフィルムブック(5)』27頁にはナノマシンを地上に撒き全ての物質を塵に帰したらしい、不意に訪れた嵐と美しい虹色の光が町と人々を飲み込み、全てを塵にかえしていく、などと記載。
  7. ^ 『ニュータイプ100%コレクション41 ∀ガンダム Vol.2』P27にはナノマシンの散布により、文明の産物を一切、消滅させる究極のシステムと記載。
  8. ^ 『ニュータイプ100%コレクション41 ∀ガンダム Vol.2』P56 角川書店
  9. ^ 『夜のG-レコ研究会~富野由悠季編~』2015年8月27日。スマートフォンアプリ「ガンダムチャンネル」にてアーカイブ配信されている。富野:「G-ルシファーの月光蝶は有効な技術だから継承、保全されてきた。ターンエーの時代ほどキレる人が出ないと思いたい。ただ、権利を売り渡しているトミノですから、どんなバカがどういう使い方をするか、それには私は関知しません。」