山崎剛太郎
山崎 剛太郎(やまさき こうたろう、1917年12月16日 - 2021年3月11日[1])は、日本の詩人、フランス文学の翻訳家。
来歴
編集福岡県福岡市生まれ[1]。早稲田大学文学部仏文科卒。在学中加藤周一、福永武彦らの『マチネ・ポエティク』同人となり、卒業後外務省勤務を経て東宝東和に入社し、『大いなる幻影』など多数のフランス映画の字幕翻訳を行う。調布学園女子短期大学教授、早稲田大学講師を歴任した。1979年、フランス政府より芸術文化勲章シュヴァリエを受勲。1990年、フランス政府より芸術文化勲章オフィシエを受勲される。
著書
編集- 『薔薇物語』(雪華社) 1985年7月 ISBN 978-4792802165
- 『一秒四文字の決断 セリフから覗くフランス映画』(春秋社) 2003年5月 ISBN 978-4393495278
- 『夏の遺言 詩集』(水声社) 2008年10月 ISBN 978-4891767013
- 『詩集 薔薇の柩 付・異国拾遺』(水声社) 2013年7月
- 『詩集 薔薇の晩鐘 付・落日周辺』(春秋社) 2017年12月
- 『忘れ難き日々、いま一度、語りたきこと』(春秋社) 2023年12月
翻訳
編集- 『モンパルナスの灯 モジリアニ物語』(M・G・ミシェル、窪田般弥共訳、角川小説新書) 1958年、のち単独訳で講談社文庫
- 『シド』(シドニー=ガブリエル・コレット、二見書房、コレット著作集7) 1970年
- 『ゴダール全集』1 - 3に参加 (竹内書店) 1970年 - 1971年
- 『動物の平和』(コレット、二見書房、コレット著作集8) 1971年
- 『昼顔』(ジョゼフ・ケッセル、三笠書房) 1971年
- 『愛すれど哀しく』(シャルル・ルイ・フィリップ、雪華社) 1971年
- 『バルスーズ』(ベルトラン・ブリエ、二見書房) 1975年
- 『愛は終り一つの憶い出に一つの祈りそして一粒の涙』(ジャン=バディスト・ロッシ、二見書房) 1977年1月 ASIN B000J8TZZ4
- 『ベラ・ヴィスタ』(コレット、二見書房、コレット著作集9) 1977年9月 ASIN B000J8TZO0
- 『歌う女・歌わない女』(アニエス・ヴァルダ、ベストセラーズ) 1978年12月 ASIN B000J8KBU2
- 『洋上都市』(ジュール・ヴェルヌ、江口清共訳、パシフィカ) 1979年4月 ASIN B000J8I5EG
- 『映画セットの歴史と技術』(レオン・バルサック、晶文社) 1982年12月 ASIN B000J7IGTQ
- 『映画よ夢の貴公子よ 回想のジェラール・フィリップ』(アンヌ・フィリップ,クロード・ロワ、早川書房) 1984年5月 ASIN B000J75F9U
- 『紙との対話 私のデクパージュ論』(ベルナール・シトロエン、春秋社) 1993年10月 ISBN 978-4393951217
- 『エム・バタフライ』(セルジュ・グリュンベルグ、二見書房) 1994年4月 ISBN 978-4576940557
脚注
編集- ^ a b c “フランス映画字幕翻訳家、山崎剛太郎氏死去 103歳”. サンケイスポーツ. 産経デジタル. (2021年4月6日) 2021年4月7日閲覧。
外部リンク
編集- 映画専門マガジンScreenKiss 字幕翻訳家・山崎剛太郎先生 インタビュー - ウェイバックマシン(2001年4月9日アーカイブ分)