小林龍生
小林 龍生(こばやし たつお、1951年7月[1] - )は、日本の国際標準アーキテクトである。
小林 龍生 | |
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生誕 |
1951年7月??日 東京都 |
国籍 | 日本 |
教育 | 東京大学教養学部科学史科哲学分科卒業 |
業績 | |
専門分野 | ユニコード、文字コード |
所属機関 | ユニコードコンソーシアム他 |
略歴
編集1951年7月[1]、東京都生まれ。神奈川県立湘南高等学校、東京大学教養学部科学史科哲学分科卒業。小学館で編集者として勤務の後、1989年(平成元年)7月、(株)ジャストシステムに転職[2]。製品企画に携わる。かな漢字変換ATOK監修委員会の設立などを通して、テクノロジーと言語・文化の融合を志す。
文字コード問題では、(株)ジャストシステムの代表として、Unicode Technical Committeeに参加すると同時に、情報処理学会情報規格調査会JSC2委員会委員、漢字WG小委員会主査として、ISO/IEC JTC1/SC2、同SC2/WG2、同 SC2/WG2/IRGなどの国際会議に出席、ISO策定を行う。
業績
編集標準化活動
編集- 1997年(平成9年) ユニコードコンソーシアム ディレクター
- 1999年(平成11年) 有限会社スコレックス(Scholex)を設立、2001年(平成13年)4月 取締役
- 2001年(平成13年)3月 Language Diversity in Network Society(開催地:パリ、主催:French Commission for UNESCO)にて報告
- 2001年(平成13年)9月 Language in Cyberspace(開催地:ソウル、主催:Korean Commission for UNESCO)にて報告
- 2004年(平成16年)-2010年(平成22年) ISO/IEC JTC1/SC2 議長
- 2006年(平成18年) W3C Japanese Text Layout Task Force 議長
- 2010年(平成22年) IVS技術促進協議会 理事
- 2011年(平成23年) 日本電子出版協会 フェロー
委員会
編集- 情報処理学会情報規格調査会JSC2委員会(ISO/IEC JTC1/SC2、同WG2、IRG対応)
著書
編集単著
編集- 『ユニコード戦記 文字符号の国際標準化バトル』東京電機大学出版局、2011年6月10日。ISBN 978-4-501-54970-1 。
- 『EPUB戦記 電子書籍の国際標準化バトル』慶應義塾大学出版会、2016年8月11日。ISBN 978-4-7664-2363-1 。
共著
編集- 安斎利洋、伊吹竜『ターボ グラフィックス TURBO Pascalを使って本格的CGに挑戦しよう』JICC出版局〈PUG books〉、1987年4月。ISBN 4-88063-275-9。
- 安斎利洋、伊吹竜『ターボ グラフィックス TURBO Pascal ver.5を使って本格的CGに挑戦しよう』JICC出版局〈PUG books〉、1991年3月。ISBN 4-88063-957-5。
- 平凡社編 編「要求する側の責任ということについて」『電脳文化と漢字のゆくえ』平凡社、1998年1月。ISBN 4-582-40322-0 。
- 山崎正和・西垣通編 編「多言語情報処理の社会学」『文化としてのIT革命』晶文社、2000年10月。ISBN 4-7949-6462-5 。
編著
編集- 小林龍生ほか編 編『インターネット時代の文字コード』共立出版〈bit別冊〉、2002年1月。ISBN 4-320-12038-8 。
論文
編集- 小林龍生「情報交換用符号化文字集合と人名用漢字使用の実情」『情報管理』第55巻第3号、科学技術振興機構、2012年、147-156頁、doi:10.1241/johokanri.55.147、ISSN 0021-7298、NAID 130001855925。
- 小林龍生「標準化よもやま話 : 少数利用者文字と歴史的文字の標準化とIT業界」『情報処理』第47巻第8号、2006年8月、872頁、NAID 170000143163。
- 小林龍生「字体と字形の狭間で 文字情報基盤整備事業を例として」『情報管理』第58巻第3号、科学技術振興機構、2015年、176-184頁、doi:10.1241/johokanri.58.176、ISSN 0021-7298、NAID 130005071770。
- 小林龍生「国際標準化活動の戦略と戦術─文字情報基盤整備事業の国際標準化活動を例に─」『デジタルプラクティス』第10巻第1号、2019年1月、7-24頁、ISSN 2188-4390、NAID 170000149963。
- 小林龍生「新元号と文字コードの国際標準を巡って」『カレントアウェアネス』第342号、日本図書館協会、2019年12月、9-11頁、ISSN 0387-8007、NAID 40022110432。
出典
編集- ^ a b “心機一転—-古希を迎えて”. 小林龍生のCarpe Diem(今日を摘め). 14 January 2024閲覧。
- ^ 小林龍生「第3章 [幕間1] 一九九五年ごろの文字コード」『ユニコード戦記 文字符号の国際標準化バトル』(第1版第1刷)東京電機大学出版局、2011年6月10日、53、54ページ頁。ISBN 978-4-501-54970-1。
外部リンク
編集- 小林龍生のCarpe Diem(今日を摘め)
- 会長室のおもちゃ箱 - 文字情報技術促進協議会での公式ブログ
- Japanese Text Layout Task Force
- 日本語組版処理の要件