大倉長十郎

能楽囃子方、小鼓方大倉流能楽師

大倉 長十郎(おおくら ちょうじゅうろう、1925年(大正14年)6月24日 - 1985年(昭和60年)9月16日)とは、能楽囃子方、小鼓方大倉流能楽師。小鼓方大倉流十五世宗家、大鼓方大倉流宗家預り。本名は大倉正二(おおくら しょうじ)。

大阪市出身。幼少時から父の長右衛門(小鼓方大倉流十三世宗家)に師事。1968年(昭和43年)宗家を継承、大倉長十郎宣喜( - のぶよし)を襲名。大阪を拠点に活動し、大阪市文化祭芸術賞・大阪府芸術祭賞・大阪市民文化祭賞などを受賞、東京でも活躍した。能楽囃子方の小鼓で当代随一の評価を受けていた[1]

長男が大倉正之助(大鼓方大倉流)、次男が大倉源次郎(小鼓方大倉流十六世宗家、大鼓方大倉流宗家預り)。

役職等

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演能作品

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  • 能楽名演集1 観世流「井筒」観世寿夫 宝生閑 藤田大五郎 大倉長十郎 瀬尾乃武、NHKエンタープライズ
  • 能楽名演集2 宝生流「羽衣」野口兼資/「綾鼓」高橋進 近藤乾之助 森茂好 野村万作 藤田大五郎 大倉長十郎 安福春雄 観世元信、NHKエンタープライズ

一調

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  • 能楽名演集1「仕舞独吟一調舞囃子集」/一調一声『三井寺』友枝喜久夫 大倉長十郎、NHKエンタープライズ
  • 能楽名演集2「仕舞一調舞囃子集」/一調『橋弁慶』大西信久 大倉長十郎、NHKエンタープライズ

脚注

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  1. ^ 新撰 芸能人物事典 明治~平成, デジタル版. “大倉長十郎とは”. コトバンク. 2023年8月27日閲覧。

参考文献

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  • 片桐登「能界展望(昭和60年)」『能楽研究 : 能楽研究所紀要』第12巻、野上記念法政大学能楽研究所、1987年3月、158-167頁、doi:10.15002/00020379hdl:10114/00020379ISSN 0389-9616CRID 1390290699805762176  物故者欄、167頁