メガケイラ類

化石節足動物の分類群
大付属肢型節足動物から転送)

メガケイラ類[3][4](メガケイラるい、: Megacheiran学名: Megacheira[2])または巨鋏類[5](きょきょうるい)は、「大付属肢節足動物[6]」(great appendage arthropod[7]、大付属肢型節足動物[8])として知られる化石節足動物分類群)である[9]。同規的な体節に分かれた体と、の造形に似た1対の「大付属肢[6][8]」(great appendage[10])をもつ[2]ヨホイアレアンコイリアハイコウカリスフォルティフォルケプスなどが分類される[2][11][12]

メガケイラ類
生息年代: 518–502 Ma[注釈 1][1]
様々なメガケイラ類
左上:アラルコメネウス、右上:フォルティフォルケプス、中央:ハイコウカリス、左下:レアンコイリア、右下:ヨホイア
保全状況評価
絶滅(化石
地質時代
古生代カンブリア紀第三期 - ドラミアン期/デボン紀前期?(約5億1,800万 - 5億200万年前/4億年前?)[注釈 1][1]
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 節足動物門 Arthropoda
: メガケイラ綱 Megacheira
学名
Megacheira
Hou & Bergström, 1997 [2]
英名
Megacheiran
Great appendage arthropod
Short-great appendage arthropod

二十数が記載され、確実の記録に限れば約5億年前のカンブリア紀の種類のみ含まれるが、約4億3,000万年前のシルル紀と約4億年前のデボン紀に生息した、本群由来の可能性がある種類もわずかに知られている[注釈 1][1]。その分類学上の位置付けは議論的であり、節足動物の基部系統鋏角類との関係性が特に注目される[9][13]

名称

編集

学名Megacheira」はギリシャ語の「mega」(大きな)と「cheir」(手)の合成語で、本群の大きなのように発達した大付属肢に因んで名付けられた[2]。総称は学名由来の「megacheiran」の他に「great appendage arthropod[7]」(大付属肢節足動物[6]、大付属肢型節足動物[8])がよく知られている[14][15][16]。ただしこの呼称は広い意味では「広義の大付属肢」をもつ本群以外の化石節足動物ラディオドンタ類イソキシス類など)もいくつか含まれる[17][18][19]ため、そこから区別できるように、本群は「short-great appendage arthropod」とも呼ばれている[1][16][20]中国語では「大附肢類」(大附肢綱)と呼ぶ[21][22]

形態

編集
 
レアンコイリアの復元CGの側面。各部位の位置関係を示す。
 
フォルティフォルケプス(A, B)、Sklerolibyon(C, D)とジェンフェンギア(E)の全身復元図

ほとんどのメガケイラ類は体長5cmに満たさない小型節足動物であり、例外的に大型のものとしてレアンコイリア(約7cm[23])、ヤウニク(9cm以上[24])とパラペイトイア(体の大部分は不明だが、前半身だけでも10cm以上ある[25])の種類のみ挙げられる。体は往々にしてエビのように細長く、付属肢関節肢)は全て体の腹面にあり、数多くの体節は順に背甲に覆われる頭部と、十数節以上の背板に覆われる部という2つの合体節として区別される[26][12]

頭部

編集

頭部(cephalon, head)は1枚の背甲(carapace)に覆われ、先頭は往々にして対になったをもつ。眼は複眼であり、1対もしくはレアンコイリア科において特徴的な2対で[27][28][23]、1対の場合は眼柄に突出したものがある[29][12]。一部の種類は、先頭背面に1枚の目立たない甲皮(anterior sclerite)と、その腹面から突出した1対の触角様の構造体(frontal protuberances)がある[2][30][29][9][12][31]

頭部最初1対の付属肢は特徴的な大付属肢で(後述)、眼の直後、頭部の腹面から正面に張り出している。は大付属肢の直後にあり、知られるものでは後ろ向きに開口して1枚の板状の構造体に覆われており、これは文献によりハイポストーマ(hypostome)、上唇(labrum)、もしくは両者の複合体(hypostome-labrum complex)と解釈される[23][9][32][31]。それ以降の後半部分は、後方ほど発達した数対のがある(後述[26][12]

付属肢の数と中枢神経系の構造(後述[14][33][34]を基に、この頭部は一般に先節(眼とハイポストーマ/上唇)と第1-4体節(大付属肢と3対の脚)を含む合体節とされる[26]が、第3体節(第2対の脚)や第5体節(第4対の脚)まで含むとされる種類もある[12][31]

大付属肢

編集
 
様々なメガケイラ類の大付属肢。左上から順にフォルティフォルケプスヨホイア(二形)、パラペイトイアハイコウカリスレアンコイリアヤウニク

メガケイラ類の最大の特徴である1対の大付属肢great appendage[10])は、可動な関節をもつ、のような造形をした捕獲用の関節肢である。5-6節の肢節をもつとされ、そのうち基部2節は上腕のような柄部(peduncle)で、残り3-4節は手のひらのようにまとまり、両部分の間に当たる関節(elbow-joint)はのように上向きに折り曲がる[35]。指のような爪(内突起 endite)は先端3-4節の各肢節の内側に1本ずつあり、隣接したものと噛合わせて”多重の鋏”(multi-chela[23])様の構造をなしているのが基本である[35][23][26]。一部の種類は爪の縁に鋸歯が並んでおり[24][19]レアンコイリア目の場合、爪の先端には長い鞭毛(flagellum)がある[36][27][28][37][23][1][24][26]

知られる限り、大付属肢の付け根は上唇/ハイポストーマの開口)の直前にあり[36][23][32]神経は中大のみに対応している[14][33]。そのため、この付属肢は第1体節由来で、少なくとも鋏角類鋏角と他の節足動物の第1触角相同であると考えられる(後述も参照)[14][9][26][33][12][32][19]

メガケイラ類以外の化石節足動物における捕獲用の頭部付属肢、特にラディオドンタ類前部付属肢イソキシスの前端の付属肢まで含んだ「広義の大付属肢」[17][18][19]から区別できるように、この付属肢は「short-great appendage」("短い大付属肢"、SGA[20]、狭義の大付属肢 great appendage sensu stricto[19])とも呼ばれている[1][20][18][16][19]

胴部

編集
Sklerolibyon(a)、フォルティフォルケプス(b, d)とジェンフェンギア(c)の胴部各細部
レアンコイリアの後端の胴節と尾節

部(trunk)は体長の大部分を占める合体節で、種により11から20節以上の体節(胴節)が含まれる[30][26][12][19]。各胴節は背面から同規的な背板(tergite)に覆われ、背板の両縁が出張って肋部(tergopleura, pleurotergite)となる[23][35][12]。一部の種類は、各胴節の中央に目立たない腹板(sternite)をもつことが分かる[25]。最終胴節の末端は、種類により棘状か板状の尾節(telson)[36][35][15][38]、もしくは3枚の構造体でできた尾扇(tail fan)がある[2][12][19]

 
レアンコイリアの脚

大付属肢上唇/ハイポストーマ以降に並ぶ十数対以上の付属肢は、基本として基部の原節(pasipod, protopod)・鰭(ひれ)状の外肢(exopod)・歩脚型の内肢(endopod)からなる二叉型である[26]。一部の種類は、原節の内側に顎基(gnathobase, 内側の鋸歯状の内突起[36][27][23][24]、外側基部に外葉(exite, 外側の目立たない葉状構造)[39]をもつことが分かる。これらの脚は原則として頭部に3対、各胴節に1対ずつある[26]が、頭部が2対か4対をもつとされる種類や[12][31]、最終数節の胴節が脚をもたない種類もある[35]。また、これらの脚は通常ではほぼ同形であるが、頭部の1対以上が短く特化した種類もある[25][23]

神経系

編集
 
アラルコメネウス中枢神経系
C1/Ga: 大付属肢神経、C2-4: 第2-4頭部付属肢神経、Cg: 頭部神経節、Cn: 連合神経、Dc: 中大、Of: 食道孔、On: 視神経、Op1-2: 第1と第2視神経網、Pc: 前大脳、T1-7: 第1-7胴節/胴部付属肢神経、Tc: 後大脳、Tg: 胴部神経節

神経系アラルコメネウス澄江動物群[14]Pioche Formation[33]Marjum Formation[33])とレアンコイリアKaili Formation[34])のみから知られ、視神経中枢神経系が発見される[14][33][34]。1対の視神経は前大脳の両前方に連結し、それぞれ途中から二股に分かれて2対のに対応する[14][33]。視神経網(optic neuropil)のうち、第1と第2視神経網はそれぞれ前大脳の外側と内側に配置される[14][34]。頭部は先節と第1-4体節由来とされる5節の神経節(ganglion)を含め、前3節は順に一般的な節足動物と同様な神経節(先節の前大脳 protocerebrum・第1体節の中大脳 deutocerebrum・第2体節の後大脳 tritocerebrum)とされ、前大脳は視神経、中大脳は大付属肢、後大脳以降の3節は頭部3対の脚に対応する[14][33][34]。前大脳の先頭の一部は更に「prosocerebrum」として区別でき、これは内側1対の眼と上唇の神経に対応する[34]消化管に貫通される食道孔(oesophageal foramen)は、前大脳の直後から4節目の神経節まで大きく開いている[14][33]。胴部の腹神経索(ventral nerve cord)は第1-8胴節にかけて各胴節と付属肢に対応する神経節が並んでいるが、第9胴節以降では第8胴節から伸ばした連合神経(connectives)のみ配置され、神経節はない[14][33]

このような神経系、特に2対に分かれた視神経・脳の外側に配置される1対の視神経網・集約した頭部神経節・前大脳の直後まで広げた食道孔などの性質は、節足動物の中で鋏角類に最も似ている[14][40]。なお、前大脳の先頭(prosocerebrum)が明確に区別されるのは現生節足動物の系統群に似ておらず、むしろラディオドンタ類[41]などの基盤的な節足動物の脳神経節を思わせる[34]

消化系

編集

消化系消化管)は頭部の腹側で後ろ向きに開口するから始め、上向きに曲がり返した咽頭を介してに連結する[36][27][1]。腸は頭部の咽頭から胴部の後端まで走り、レアンコイリアOestokerkusヤウニクの場合、胴節に対応する消化腺(digestive gland, diverticula, 中腸腺 midgut gland)が中腸で対になって配置されることが分かる[42][37][43][44][24]肛門尾節と最終胴節の腹面の境目に開口する[36][24]

生態

編集
海底を泳ぐメガケイラ類の生態復元図
 
ヨホイア大付属肢の動作予想

メガケイラ類は全般的に遊泳性(nektonic)から遊泳底生性(nektobenthic, 遊泳性に近い底生性)で、捕食者もしくは腐肉食者であったとされる[45]外肢で海中を泳ぎ、捕獲用の大付属肢で餌を捕らえたと考えられる[45]。例えばヨホイアの大付属肢は、甲殻類シャコ捕脚のように、瞬発に突き出して獲物を捕獲できたと推測される[35]レアンコイリア目の種類に見られる鞭毛をもつ大付属肢は、捕食と感覚の役割を兼ね備えたと考えられる[36][24]。脚に顎基をもつ種類は、それを用いて餌を粉砕できたと考えられる[36][23]。一部の種類は発達した消化腺をもつことにより、餌を効率よく蓄積・消化できたことも示唆される[42][28][44]

レアンコイリアの場合、幼生は甲殻類ノープリウス幼生を彷彿とさせ、胴節が成体より少なく、大付属肢の形態もやや異なることが分かる[20][16]。これにより、少なくとも本属のメガケイラ類は幼生と成体のニッチ(生態的地位)が分化しており[20]、体節を増やしながら成長した(増節変態を行った)と考えられる[16]

分布と生息時代

編集
 
バージェス頁岩レアンコイリア
 
Maotianshan Shales(2枚目)のフォルティフォルケプス(a, b)、ジェンフェンギア(c)と Sklerolibyon(d)

ほとんどのメガケイラ類の化石標本北アメリカ中国におけるカンブリア紀堆積累層で見つかり、中でもカナダバージェス頁岩バージェス動物群)と中国雲南省Maotianshan Shale澄江動物群)から特に多く知られている[46][2][23][45]。ほとんどのは1つの堆積累層のみに分布するが、レアンコイリアアラルコメネウスは例外的に広い分布域をもつ[33]

もしイギリスHerefordshire Lagerstätte による Enalikter aphson [1]ドイツフンスリュック粘板岩による Bundenbachiellus giganteus [1]はメガケイラ類であれば、本群の生息時代はカンブリア紀を超えて、シルル紀デボン紀前期にも及ぶとなる[1]

メガケイラ類が発見される堆積累層は次の通り。本群としての本質が不確実性をもつ記録は「*」で示す。同定または独立種としての有効性が不確実の記録は「?」で示す。

カンブリア紀第三期(約5億2100万 - 5億1400万年前)
カンブリア紀第四期(約5億1400万 - 5億900万年前)
カンブリア紀ウリューアン期(約5億900万 - 5億450万年前)
カンブリア紀ドラミアン期(約5億450万 - 5億50万年前)
カンブリア紀フロンギアン期(約4億9,700万 - 4億8,540万年前)
シルル紀(約4億4,370万 - 4億1,600万年前)
デボン紀プラギアン期 - エムシアン期(約4億1,080万 - 3億9,330万年前)

大付属肢の対応関係

編集

メガケイラ類の大付属肢の由来や他の節足動物付属肢との対応関係(相同性)は、その類縁関係(後述)を推測するのに重要視される基準の1つであるため、課題として注目を集め、多くの議論をなされていた[9]。これは文献により前大脳性(先節由来)[63][64]・中大脳性(第1体節由来)[11][65][66][14][12]・後大脳性(第2体節由来)[67][68]ラディオドンタ類アノマロカリスなど)の前部付属肢に相同[63][11][65][69][66][70][71][12][19][64][72]鋏角類クモサソリカブトガニなど)の鋏角に相同[11][65][70][71][14][26][32][12]大顎類多足類甲殻類六脚類)とArtiopoda類(三葉虫光楯類など)の第1触角に相同[11][65][69][66][14][73]甲殻類の第2触角に相同[2]まで、数々の解釈を与えられた[9]

2000年代から2010年代初期にかけて、大付属肢の対応関係がこうして諸説に分かれるのは、それを直接的に証明できる神経解剖学的証拠(大付属肢神経と神経節の構造)が長らく不明であったことが大きな理由である[9]。しかし2010年代後期以降では、メガケイラ類の脳神経節(#神経系を参照)が判明した[14][33][34]ことにより、大付属肢は中大脳性/第1体節由来で、すなわち鋏角と第1触角に相同する説が最も広く認められるようになった[9]

*:諸説のうち2010年代中期以降で主流な対応関係[9]
分類群
先節(前大脳) 1(中大脳) 2(後大脳) 3
大顎類多足類甲殻類六脚類 上唇 第1触角 第2触角/(退化) 大顎
Artiopoda類(三葉虫光楯類など) ハイポストーマ 触角
鋏角類 上唇 鋏角 触肢
メガケイラ類(大付属肢前大脳性説) 大付属肢
*メガケイラ類(大付属肢中大脳性説) 上唇/ハイポストーマ 大付属肢
メガケイラ類(大付属肢後大脳性説) 上唇/ハイポストーマ 触角/(退化) 大付属肢
ラディオドンタ類(前部付属肢前大脳性説) 前部付属肢
ラディオドンタ類(前部付属肢中大脳性説) 前部付属肢

大付属肢に対して提唱された様々な対応関係の詳細(根拠・経緯・有効性など)は、次の通りに示される[9]

中大脳性/第1体節由来[11][65][66][14][12][34]鋏角類鋏角Artiopoda類と大顎類の第1触角に相同[11][65][69][66][70][71][14][73][26][32][12][34]
メガケイラ類(アラルコメネウスレアンコイリア)で見つかった神経節の構造から直接に証明される[14][33][34]、最も有力で広く認められる対応関係[9]
上述の神経解剖学的証拠以外にも、中大脳性付属肢のように眼と上唇/ハイポストーマの間にあること[9][32]、および鋏角との類似性(同じく捕獲用の前端の付属肢で、柄部とに分化した前後の肢節をもつなど[11][74][35])が根拠として挙げられる。
後大脳性/第2体節由来[75][67][68]甲殻類の第2触角に相同[2]
 
フォルティフォルケプス大付属肢の直前に1対の触角様の構造体をもつメガケイラ類の代表例。
一部のメガケイラ類(フォルティフォルケプスKootenichela など)が大付属肢の直前に触角様の構造体をもち、それを中大脳性の第1触角と解釈することによって提唱された対応関係[2][75][67][68]。これにより、触角の直後にある大付属肢は必然的に後大脳性/第2体節由来となり、触角をもたないメガケイラ類は単にそれを二次的に退化したと考えられる[68]
鋏角に相同する説に踏まえてこの対応関係を提唱する文献もある[75]が、これは中大脳性/第1体節由来の鋏角を、後大脳性/第2体節由来と誤解釈した古典的な見解(鋏角類#体節と付属肢の対応関係を参照)に基づいたため、無効とされる[9]
上唇/ハイポストーマとの位置関係や神経解剖学的証拠に対応しないことと、触角様の構造体が形態的に中大脳性付属肢である触角として認められにくいことにより否定的とされる[9]
ラディオドンタ類前部付属肢に相同[63][11][65][69][66][70][71][12][19]
 
ラディオドンタ類に対応する2つの解釈、それぞれの前部付属肢(fa)が前大脳性(A)[41]と中大脳性(B)[72]とされる。
前部付属肢との類似性(捕獲用の前端の付属肢・柄部に分化した基部の肢節・内突起/爪に鋸歯/分岐があるなど[11][71][23][19])、およびラディオドンタ類と真節足動物の中間型生物の形態(例えばキリンシアフェンゼンギアは、大付属肢と同じ位置にある前端の付属肢が前部付属肢的である)を基に提唱される対応関係[19]
この対応関係は、主に両付属肢を中大脳性/第1体節由来とする説に踏まえて提唱される[65][69][66][12]。少数派であるが、両付属肢を前大脳性/先節由来とする説[63][64]、もしくは前部付属肢のみ前大脳性/先節由来とする説に踏まえて提唱する文献もある[19]
2010年代後期では、メガケイラ類(アラルコメネウス)とラディオドンタ類(ライララパクス)で見つかった脳神経節の構造の違い(大付属肢は中大脳性/第1体節由来[14][33]、前部付属肢は前大脳性/先節由来とされる[41])により、この相同性は多くの文献に否定的とされるようになった[41][76][9][77]。ただし2020年代以降では、ラディオドンタ類の神経解剖学的証拠の見直し(前部付属肢を中大脳性/第1体節由来とする)により再び相同とされ[12][19][72]、また上述の通りに対応する体節と脳神経節が別だとしても相同の可能性がある(ホメオティック遺伝子変異を通じて相同の付属肢を別の脳神経節/体節に反映させた)という、両付属肢の相同性を支持する文献もある[19]
前大脳性/先節由来:他の節足動物の上唇/ハイポストーマに相同[63]
前述の前部付属肢に相同する説と、前部付属肢の前大脳性説を同時に踏まえて提唱される対応関係[63][64]
メガケイラ類が上唇/ハイポストーマと大付属肢を同時にもつことと、神経解剖学的証拠に対応しないことにより否定的とされる[9]

他にもイソキシス類の前端の付属肢、フォルフェクシカリスオッカカリスの前端の付属肢、フーシェンフイア類SPAs(specialized post-antennal appendages)など、いわゆる「広義の大付属肢」に含まれる、他の化石真節足動物における捕獲用の付属肢との対応関係も議論をなされていた[63][65][69][66][67][68][9][64]。SPAsの大付属肢との相同性は否定的で、一般に後大脳性/第2体節由来[78][79]もしくは第3体節由来[80]とされる。それ以外のものに関しては、脳神経節と上唇/ハイポストーマの構造が未だに不明のため、対応関係は不確かである[9]

分類

編集

系統位置

編集
節足動物

ラディオドンタ類

真節足動物
?A

メガケイラ類

?B

メガケイラ類

鋏角類

Artiopoda三葉虫光楯類など)

大顎類多足類甲殻類六脚類

メガケイラ類の系統位置に対する主流の2つの解釈[13]
A:基盤的な真節足動物説、B:基盤的な鋏角類説

最初に記載されたメガケイラ類、例えばレアンコイリアヨホイアは20世紀前期では鰓脚類甲殻類と解釈された[46]。20世紀後期では、これらの化石節足動物は(鰓脚類とは別系統の)1つの分類群を表しているものと判明し、Bergström 1992 で暫定的に「大付属肢節足動物」(great appendage arthropod)と総称され[7]、Hou & Bergström 1997 により正式にMegacheira()と命名されたが、当時は依然として甲殻類の近縁と考えられた[2]。21世紀以降から研究が進み、一般に甲殻類とは別系統の節足動物とされるようになった[18][9]

メガケイラ類の系統位置は議論的であり、他の節足動物に対する単系統性もしばしば疑問視されている(#下位分類も参照)[63][11][71][35][81][68][24][82][12][83]。その系統位置に対する解釈は、主に「基盤的鋏角類[11][75][74][71][35][14][73][24][32][19][84][72]と「基盤的な真節足動物[63][81][30][67][68][1][85][82][86][12][83][87]という2説に分かれ[88][76][9][13][40]ラディオドンタ類との関係性も議論の対象となった[63][11][71][88][35][9][12][19]

2000年代~2010年代前期の展開

編集
前部付属肢

ラディオドンタ類

大付属肢

パラペイトイア

他のメガケイラ類

ハイコウカリス

鋏角

鋏角類

Artiopoda三葉虫光楯類など)

大顎類多足類甲殻類六脚類

ラディオドンタ類とメガケイラ類(太字、青枠)を基盤的鋏角類とし、後者の中でハイコウカリスをより鋏角類に近いとする系統仮説[11][71][35]。なお、このような位置関係は系統解析に支持されず、2010年代以降では否定的である[9]

Budd 2002 では、大付属肢の前大脳性/先節由来説(ほとんどの文献に否定される対応関係[9])を基に、メガケイラ類はラディオドンタ類に類縁の基盤的真節足動物と考えられた[63]。一方、Chen et al. 2004Cotton & Braddy 2004 をはじめとして、大付属肢と鋏角の類似点(捕獲用の前端の付属肢・柄部とに分化した前後の肢節をもつなど)が注目され、メガケイラ類を基盤的な鋏角類とする系統仮説が提唱された[11][75][74]。特にメガケイラ類の中で、ハイコウカリスは爪3本の大付属肢が鋏角に最も似ているとされ、他のメガケイラ類より鋏角類に近く、メガケイラ類全体は鋏角類に至る側系統群と考えられた[11][74][71][35]

Chen et al. 2004Haug et al. 2012 では鋏角類の他に、ラディオドンタ類前部付属肢と大付属肢の類似点も示されており、ラディオドンタ類はメガケイラ類に、すなわち鋏角類にも近縁と考えられた[11][71][35]。これらの説を統合し、節足動物の中でラディオドンタ類とメガケイラ類は順番ずつ鋏角類の初期系統のみから分岐するとされ、肢節数と内突起/爪の数を減らしながら、前部付属肢(十数節以下、内突起5本以上)は大付属肢(6節以下、爪4-3本)に、大付属肢は鋏角(3節以下、爪2本)に進化すると解釈された[11][70][71][35]。更に Haug et al. 2012 では、フルディア科フルディアペイトイアなど)のラディオドンタ類は前部付属肢が比較的少数(10節以下)の肢節と数本の爪らしき内突起をもつことにより、他のラディオドンタ類よりメガケイラ類/鋏角類の系統に近く、ラディオドンタ類全体はメガケイラ類+鋏角類の分岐に至る側系統群という説も提唱された[35]

また、メガケイラ類のパラペイトイアBudd 2002Chen et al. 2004 の両方においても「メガケイラ類の大付属肢をもつラディオドンタ類」と解釈され、ラディオドンタ類とメガケイラ類の中間型生物とされた[63][11]

 
それぞれラディオドンタ類(A)とメガケイラ類(B)として解釈されたパラペイトイア
灰色:確実な形質、赤色:不確実なラディオドンタ類的形質、破線:不明部分

2010年代以降の展開

編集

しかしラディオドンタ類に関しては、2010年代以降からこれらの真節足動物との類縁関係が徐々に否定され、外骨格が進んでいない胴部や単調な脳神経節ど多くの祖先形質により、真節足動物自体より早期に分岐する基盤的節足動物として広く認められるようになった(ラディオドンタ類#分類を参照)[41][76][89][9]。加えて、Cong et al. 2014 によって示される前部付属肢の前大脳性/先節由来(すなわち中大脳性/第1体節由来の大付属肢に非相同)の可能性も、ラディオドンタ類とメガケイラ類の類縁関係に疑問を掛けている[41][76][9]。また、パラペイトイアも中間型生物としての情報性を失い、ラディオドンタ類的形質が否定的に評価され、単にメガケイラ類の見間違いとして広く認められるようになった(パラペイトイア#系統関係を参照)[90][81][30][68][30][67][89][45][12]

こうしてメガケイラ類とラディオドンタ類の類縁関係は2010年代以降から否定的になり[9]、ハイコウカリスを他のメガケイラ類より鋏角類に近いとする説も、ほとんどの系統解析に支持されなかった[81][30][73][67][68][1][24][85][82][86][12][83][19][84][72]。しかしメガケイラ類自体と鋏角類の類縁関係は議論の余地が残され、前述の大付属肢と鋏角の類似性だけでなく、後に判明した鋏角類的な神経節#神経系を参照)[14][40]と退化的な上唇/ハイポストーマ[32]、およびいくつかの系統解析結果[73][14][24][91][32][19][84][72]にも示唆される。他方、この類縁関係を認めず、メガケイラ類を鋏角類・Artiopoda類(三葉虫光楯類などの系統群)・大顎類多足類甲殻類六脚類の系統群)より早期に分岐した基盤的な真節足動物とする解析結果も少なからぬ挙げられる[81][30][67][68][1][85][82][86][12][83][87]。もしメガケイラ類は基盤的な真節足動物であれば、前述の鋏角類的性質は収斂進化した同形形質とされ[9][40]、ラディオドンタ類などの基盤的な節足動物を思わせる前大脳の prosocerebrum の構造(#神経系を参照)も、文献によりこの系統位置を裏付ける証拠とされる[34]

下位分類

編集

キリンシア

メガケイラ類

フォルティフォルケプス

Sklerolibyon

ジェンフェンギア

Tanglangia

ヨホイア

ハイコウカリス

ヤウニク

アラルコメネウス

レアンコイリア

鋏角類

イソキシス類Artiopoda大顎類など

基盤的な鋏角類とされるメガケイラ類を単系統群とする系統解析の例(Zeng et al. 2020)[19]

(他の基盤的な節足動物)

メガケイラ類

ヨホイア

パラペイトイア

ハイコウカリス

Acteus

アラルコメネウス

Enalikter

Bundenbachiellus

Oestokerkus

レアンコイリア

鋏角類Artiopoda大顎類など

基盤的な真節足動物とされるメガケイラ類を単系統群とする系統解析の例(Zhai et al. 2019)[86]

イソキシス類

ジェンフェンギア

Sklerolibyon

パラペイトイア

フォルティフォルケプス

ヨホイア

ハイコウカリス

レアンコイリア科

鋏角類Artiopoda大顎類など

基盤的な真節足動物とされるメガケイラ類(青枠)を側系統群とする系統解析の例(Aria et al. 2020)[12]

イソキシス類

ハイコウカリス

ヨホイア

レアンコイリア科

Artiopoda鋏角類

フォルティフォルケプス

大顎類など

基盤的な真節足動物とされるメガケイラ類(*)を多系統群とする系統解析の例(Aria & Caron 2017)[82]

メガケイラ類の単系統性は不確実であり[9]、2010年代以降の系統解析だけでも、文献によっては単系統群[73][85][91][86][19][84]側系統群[35][81][67][68][1][91][12]、更に多系統群[82][83]とされる場合もある。これは系統解析がなされる頃において、一部の種類、特に本群の中で比較的に特異な形態を有するフォルティフォルケプスジェンフェンギアの多くの形質が不明確であったことが大きな理由とされる[82]。少なくともレアンコイリア科レアンコイリアアラルコメネウス、ヤウニクを含んだ分類群)の単系統性は広く認められ、ヨホイアハイコウカリスと単系統群(Cheiromorpha[24])になる説も比較的に多くの支持を得られている[24][85][82][91][92][83]

蠕虫様の細長い胴部をもつ Enalikter aphson に関しては、メガケイラ類どころか、節足動物ですらなく、むしろ多毛類(ゴカイ類)の環形動物ではないかという異説があった[93]。しかしこの知見は、後に本種の節足動物的性質(関節肢や曲がり返した消化管など)を補足した反発文献によって否定された[94][95]。しかし本種はよく似た Bundenbachiellus giganteus と並んで、メガケイラ類的性質は依然として一部の文献に疑問視されている[24]Kootenichela deppi として記載された化石標本は、複数種の節足動物に由来で、特にその模式標本はメガケイラ類ですらない別系統のものと疑わしく見受けられる[96][12]甲殻類として記載され[60]、更にいくつかの文献に基盤的な甲殻類[97][98][99]と考えられた Oelandocaris oelandica は、実はレアンコイリア科のメガケイラ類ではないかという説もある[24][18][85]

他にも、Tanglangiaフォルティフォルケプスジェンフェンギアという3属は同種による別の成長段階[45]レアンコイリア属のいくつかの種は同種による性的二形[28]Actaeus は単に保存状態が良くないアラルコメネウス[36]など、広く認められる意見ではないが、別種として記載されたメガケイラ類の化石標本の中で、実は同種によるものがあるではないかと疑問視される場合もある。

2020年まででは、不確実の記録をも含めて次の18二十数種のメガケイラ類が正式に命名される(属より上位の分類群は太字、不確実の記録「?」で示される)。

類似群

編集

メガケイラ類に似た特徴をもつカンブリア紀化石節足動物はいくつか挙げられる。フォルフェクシカリスForfexicaris[108]オッカカリスOccacaris[108]という、かつてメガケイラ類と解釈され[108]、体が二枚貝様の甲皮に覆われた不明点の多い節足動物は、大付属肢によく似た1対の捕獲用の付属肢がある[19]イソキシスIsoxys)の一部の種類も、前端の付属肢に大付属肢を思わせる性質が見られる[17][96][9][19]Kiisortoqia [90]キリンシアKylinxia[19]は前端の付属肢がラディオドンタ類前部付属肢によく似ているが、胴部の構成はむしろメガケイラ類に似て、特に後者の前端の付属肢は大付属肢に近い性質もわずかにあわせもつ(キリンシア#他の節足動物との比較を参照)[19]。これらの節足動物は、ほとんどがメガケイラ類とは別系統扱いされており[73][24][82][12][19]、その類似性は、単なる祖先形質の名残もしくは収斂進化の結果と考えられる[73][9][19]

脚注

編集

注釈

編集
  1. ^ a b c シルル紀Enalikterデボン紀前期の Bundenbachiellus は、本群に含まれる可能性がある。次の脚注および本文参照

出典

編集
  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t Siveter, Derek J.; Briggs, Derek E. G.; Siveter, David J.; Sutton, Mark D.; Legg, David; Joomun, Sarah (2014-03). “A Silurian short-great-appendage arthropod”. Proceedings of the Royal Society B 281 (1778): 20132986. doi:10.1098/rspb.2013.2986. PMC 3906945. PMID 24452026. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3906945/. 
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r Hou, Xianguang; Bergström, Jan. (1997). Arthropods of the Lower Cambrian Chengjiang fauna, southwest China. Oslo: Scandinavian University Press. ISBN 82-00-37693-1. OCLC 38305908. https://foreninger.uio.no/ngf/FOS/pdfs/F&S_45.pdf 
  3. ^ 古生物』加藤太一、学研プラス、東京、2017年6月27日。ISBN 978-4-05-204576-9OCLC 992701133https://www.worldcat.org/oclc/992701133 
  4. ^ 古生物学:4億6200万年前の多様な海生生物の姿をとどめるウェールズの化石”. nature asia (2023年5月2日). 2023年11月18日閲覧。
  5. ^ 鈴木雄太郎「三葉虫を代表とする古生代の節足動物」、日本進化学会 編『進化学事典』共立出版、2012年、271-273頁。
  6. ^ a b c Nature ハイライト:位置付けの決まった「大付属肢」節足動物 | Nature | Nature Portfolio”. www.natureasia.com. 2021年3月24日閲覧。
  7. ^ a b c Bergström, Jan (1992). “The Oldest Arthropods and the Origin of the Crustacea” (英語). Acta Zoologica 73 (5): 287–291. doi:10.1111/j.1463-6395.1992.tb01093.x. ISSN 1463-6395. https://onlinelibrary.wiley.com/doi/abs/10.1111/j.1463-6395.1992.tb01093.x. 
  8. ^ a b c プレスリリース<海洋研究開発機構”. www.jamstec.go.jp. 2021年3月24日閲覧。
  9. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac ad ae af Javier Ortega-Hernández, Ralf Janssen, Graham E. Budd (2017-05-01). “Origin and evolution of the panarthropod head – A palaeobiological and developmental perspective” (英語). Arthropod Structure & Development 46 (3): 354–379. doi:10.1016/j.asd.2016.10.011. ISSN 1467-8039. https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1467803916301669. 
  10. ^ a b c Raymond, P.E., 1935: Leanchoilia and other mid-Cambrian Arthropoda. Bulletin of the Museum of Comparative Zoology. Harvard University 76, 205–230.
  11. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v Chen, Junyuan; Waloszek, Dieter; Maas, Andreas (2004-01). “A new ‘great-appendage’ arthropod from the Lower Cambrian of China and homology of chelicerate chelicerae and raptorial antero-ventral appendages” (英語). Lethaia 37 (1): 3–20. doi:10.1080/00241160410004764. ISSN 1502-3931. https://onlinelibrary.wiley.com/doi/abs/10.1080/00241160410004764. 
  12. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac ad ae af ag ah ai aj ak al am Aria, Cédric; Zhao, Fangchen; Zeng, Han; Guo, Jin; Zhu, Maoyan (2020-01-08). “Fossils from South China redefine the ancestral euarthropod body plan”. BMC Evolutionary Biology 20 (1): 4. doi:10.1186/s12862-019-1560-7. ISSN 1471-2148. PMC 6950928. PMID 31914921. https://doi.org/10.1186/s12862-019-1560-7. 
  13. ^ a b c Daley, Allison C.; Antcliffe, Jonathan B.; Drage, Harriet B.; Pates, Stephen (2018-05-22). “Early fossil record of Euarthropoda and the Cambrian Explosion” (英語). Proceedings of the National Academy of Sciences 115 (21): 5323–5331. doi:10.1073/pnas.1719962115. ISSN 0027-8424. PMC 6003487. PMID 29784780. https://www.pnas.org/content/pnas/early/2018/05/15/1719962115.full.pdf. 
  14. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x Tanaka, Gengo; Hou, Xianguang; Ma, Xiaoya; Edgecombe, Gregory D.; Strausfeld, Nicholas J. (2013-10-17). “Chelicerate neural ground pattern in a Cambrian great appendage arthropod”. Nature 502 (7471): 364–367. doi:10.1038/nature12520. PMID 24132294. https://www.researchgate.net/publication/257889028. 
  15. ^ a b c d John R. Paterson; Gregory D. Edgecombe; James B. Jagoc. (2015-06-01). “The ‘great appendage’ arthropod Tanglangia: Biogeographic connections between early Cambrian biotas of Australia and South China” (英語). Gondwana Research 27 (4): 1667–1672. doi:10.1016/j.gr.2014.02.008. ISSN 1342-937X. https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1342937X1400080X. 
  16. ^ a b c d e Liu, Yu; Melzer, Roland R.; Haug, Joachim T.; Haug, Carolin; Briggs, Derek E. G.; Hörnig, Marie K.; He, Yu-yang; Hou, Xian-guang (2016-05-17). “Three-dimensionally preserved minute larva of a great-appendage arthropod from the early Cambrian Chengjiang biota” (英語). Proceedings of the National Academy of Sciences 113 (20): 5542–5546. doi:10.1073/pnas.1522899113. ISSN 0027-8424. PMID 27140601. https://www.pnas.org/content/113/20/5542. 
  17. ^ a b c Vannier, J.; García-Bellido, D.C.; Hu, S.-X.; Chen, A.-L. (2009-07-22). “Arthropod visual predators in the early pelagic ecosystem: evidence from the Burgess Shale and Chengjiang biotas” (英語). Proceedings of the Royal Society B: Biological Sciences 276 (1667): 2567–2574. doi:10.1098/rspb.2009.0361. ISSN 0962-8452. PMC 2686666. PMID 19403536. https://www.researchgate.net/publication/24378386. 
  18. ^ a b c d e Aria, Cédric; Caron, Jean-Bernard (2015-06-03). Friedman, Matt. ed. “Cephalic and Limb Anatomy of a New Isoxyid from the Burgess Shale and the Role of “Stem Bivalved Arthropods” in the Disparity of the Frontalmost Appendage” (英語). PLOS ONE 10 (6): e0124979. doi:10.1371/journal.pone.0124979. ISSN 1932-6203. PMC 4454494. PMID 26038846. https://www.researchgate.net/publication/277782459. 
  19. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa Zeng, Han; Zhao, Fangchen; Niu, Kecheng; Zhu, Maoyan; Huang, Diying (2020-12). “An early Cambrian euarthropod with radiodont-like raptorial appendages” (英語). Nature 588 (7836): 101–105. doi:10.1038/s41586-020-2883-7. ISSN 1476-4687. https://www.researchgate.net/publication/345317560. 
  20. ^ a b c d e Liu, Yu; Haug, Joachim T.; Haug, Carolin; Briggs, Derek E. G.; Hou, Xianguang (2014-07-15). “A 520 million-year-old chelicerate larva” (英語). Nature Communications 5 (1). doi:10.1038/ncomms5440. ISSN 2041-1723. https://www.nature.com/articles/ncomms5440. 
  21. ^ 數位典藏學術研究資源網 - 自然與人文數位博物館”. digimuse.nmns.edu.tw. 2021年3月21日閲覧。
  22. ^ 一場虛擬解剖發現5億年前節肢動物頭部秘密”. sn.people.com.cn. 2021年3月21日閲覧。
  23. ^ a b c d e f g h i j k l m n o Haug, Joachim T.; Briggs, Derek EG; Haug, Carolin (2012-08-30). “Morphology and function in the Cambrian Burgess Shale megacheiran arthropod Leanchoilia superlata and the application of a descriptive matrix”. BMC Evolutionary Biology 12 (1): 162. doi:10.1186/1471-2148-12-162. ISSN 1471-2148. PMC 3468406. PMID 22935076. https://doi.org/10.1186/1471-2148-12-162. 
  24. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v Aria, Cédric; Caron, Jean-Bernard; Gaines, Robert (2015-03). “A large new leanchoiliid from the Burgess Shale and the influence of inapplicable states on stem arthropod phylogeny”. Palaeontology 58 (4): 629–660. doi:10.1111/pala.12161. https://onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.1111/pala.12161. 
  25. ^ a b c d e f Xian‐Guang, Hou; Bergström, Jan; Ahlberg, Per (1995-09-01). Anomalocaris and other large animals in the lower Cambrian Chengjiang fauna of southwest China”. GFF 117 (3): 163–183. doi:10.1080/11035899509546213. ISSN 1103-5897. https://www.researchgate.net/publication/233050167. 
  26. ^ a b c d e f g h i j k Dunlop, Jason A.; Lamsdell, James C. (2017-05). “Segmentation and tagmosis in Chelicerata” (英語). Arthropod Structure & Development 46 (3): 395. doi:10.1016/j.asd.2016.05.002. ISSN 1467-8039. https://www.academia.edu/28212892/Segmentation_and_tagmosis_in_Chelicerata. 
  27. ^ a b c d e f g h Liu, Yu; Hou, Xian-guang; Bergström, Jan (2007-09-01). “Chengjiang arthropod Leanchoilia illecebrosa (Hou, 1987) reconsidered”. Gff -Uppsala- 129: 263–272. doi:10.1080/11035890701293263. https://www.researchgate.net/publication/258447213. 
  28. ^ a b c d e f g h Diego C. García-Bellido & Desmond Collins (2007). “Reassessment of the genus Leanchoilia (Arthropoda, Arachnomorpha) from the Middle Cambrian Burgess Shale, British Columbia, Canada”. Palaeontology 50 (3): 693–709. doi:10.1111/j.1475-4983.2007.00649.x. https://onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.1111/j.1475-4983.2007.00649.x. 
  29. ^ a b “Arthropod eyes: The early Cambrian fossil record and divergent evolution of visual systems” (英語). Arthropod Structure & Development 45 (2): 152–172. (2016-03-01). doi:10.1016/j.asd.2015.07.005. ISSN 1467-8039. https://www.researchgate.net/publication/281055144. 
  30. ^ a b c d e f g h i j k l m David Legg (2013-05). “Multi-segmented arthropods from the Middle Cambrian of British Columbia (Canada)”. Journal of Paleontology 87 (3): 493–501. doi:10.1666/12-112.1. https://bioone.org/journals/journal-of-paleontology/volume-87/issue-3/12-112.1/Multi-Segmented-Arthropods-from-the-Middle-Cambrian-of-British-Columbia/10.1666/12-112.1.short. 
  31. ^ a b c d Zhang, Xilin; Liu, Yu; O'Flynn, Robert J.; Schmidt, Michel; Melzer, Roland R.; Hou, Xianguang; Mai, Huijuan; Guo, Jin et al. (2022-09). Zhang, Xi‐Guang. ed. “Ventral organization of Jianfengia multisegmentalis Hou, and its implications for the head segmentation of megacheirans” (英語). Palaeontology 65 (5). doi:10.1111/pala.12624. ISSN 0031-0239. https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/pala.12624. 
  32. ^ a b c d e f g h i Liu, Yu; Ortega-Hernández, Javier; Zhai, Dayou; Hou, Xianguang (2020-06-25). “A Reduced Labrum in a Cambrian Great-Appendage Euarthropod” (English). Current Biology 0 (0). doi:10.1016/j.cub.2020.05.085. ISSN 0960-9822. https://www.cell.com/current-biology/abstract/S0960-9822(20)30772-7. 
  33. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p Ortega-Hernández, Javier; Lerosey-Aubril, Rudy; Pates, Stephen (2019-12-18). “Proclivity of nervous system preservation in Cambrian Burgess Shale-type deposits”. Proceedings of the Royal Society B: Biological Sciences 286 (1917): 20192370. doi:10.1098/rspb.2019.2370. PMC 6939931. PMID 31822253. https://royalsocietypublishing.org/doi/10.1098/rspb.2019.2370. 
  34. ^ a b c d e f g h i j k l m Lan, Tian; Zhao, Yuanlong; Zhao, Fangchen; He, You; Martinez, Pedro; Strausfeld, Nicholas J. (2021-08-19). “Leanchoiliidae reveals the ancestral organization of the stem euarthropod brain” (English). Current Biology 0 (0). doi:10.1016/j.cub.2021.07.048. ISSN 0960-9822. https://www.cell.com/current-biology/abstract/S0960-9822(21)01038-1. 
  35. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r Haug, Joachim; Waloszek, Dieter; Maas, Andreas; Liu, Yu; Haug, Carolin (2012-03-01). “Functional morphology, ontogeny and evolution of mantis shrimp-like predators in the Cambrian”. Palaeontology 55: 369–399. doi:10.1111/j.1475-4983.2011.01124.x. https://doi.org/10.1111/j.1475-4983.2011.01124.x. 
  36. ^ a b c d e f g h i j k Briggs, Derek E. G.; Collins, Desmond (1999). “The Arthropod Alalcomenaeus cambricus Simonetta, from the Middle Cambrian Burgess Shale of British Columbia” (英語). Palaeontology 42 (6): 953–977. doi:10.1111/1475-4983.00104. ISSN 1475-4983. https://onlinelibrary.wiley.com/doi/abs/10.1111/1475-4983.00104. 
  37. ^ a b c d e Edgecombe, Gregory D.; García-Bellido, Diego C.; Paterson, John R. (2011-06). “A New Leanchoiliid Megacheiran Arthropod from the Lower Cambrian Emu Bay Shale, South Australia” (英語). Acta Palaeontologica Polonica 56 (2): 385–400. doi:10.4202/app.2010.0080. ISSN 0567-7920. https://www.app.pan.pl/article/item/app20100080.html. 
  38. ^ He, Yu-Yang; Cong, Pei-Yun; Liu, Yu; Edgecombe, Gregory D.; Hou, Xian-Guang (2017-10-02). “Telson morphology of Leanchoiliidae (Arthropoda: Megacheira) highlighted by a new Leanchoilia from the Cambrian Chengjiang biota”. Alcheringa: An Australasian Journal of Palaeontology 41 (4): 581–589. doi:10.1080/03115518.2017.1320425. ISSN 0311-5518. https://doi.org/10.1080/03115518.2017.1320425. 
  39. ^ Liu, Yu; Edgecombe, Gregory D.; Schmidt, Michel; Bond, Andrew D.; Melzer, Roland R.; Zhai, Dayou; Mai, Huijuan; Zhang, Maoyin et al. (2021-07-30). “Exites in Cambrian arthropods and homology of arthropod limb branches” (英語). Nature Communications 12 (1): 4619. doi:10.1038/s41467-021-24918-8. ISSN 2041-1723. https://www.nature.com/articles/s41467-021-24918-8. 
  40. ^ a b c d Ortega-Hernández, Javier; Lerosey-Aubril, Rudy; Losso, Sarah R.; Weaver, James C. (2022-01-20). “Neuroanatomy in a middle Cambrian mollisoniid and the ancestral nervous system organization of chelicerates” (英語). Nature Communications 13 (1): 410. doi:10.1038/s41467-022-28054-9. ISSN 2041-1723. https://www.nature.com/articles/s41467-022-28054-9. 
  41. ^ a b c d e f Peiyun Cong; Xiaoya Ma; Xianguang Hou; Gregory D. Edgecombe; Nicholas J. Strausfeld (2014-10). “Brain structure resolves the segmental affinity of anomalocaridid appendages”. Nature 513 (7519): 538–42. doi:10.1038/nature13486. PMID 25043032. https://www.researchgate.net/publication/263967019. 
  42. ^ a b Butterfield, Nicholas J. (2002/03). Leanchoilia guts and the interpretation of three-dimensional structures in Burgess Shale-type fossils”. Paleobiology 28 (1): 155–171. doi:10.1666/0094-8373(2002)0282.0.CO;2. ISSN 0094-8373. https://www.jstor.org/stable/3595514. 
  43. ^ a b c BABCOCK, L.E., ZHAO, Y.-L., PENG,J.&YANG, X.-L., 2012. A new Cambrian arthropod, Leanchoilia robisoni, from the Kaili Lagerstätte, Guizhou, China. Journal of Guizhou University (Natural Science) 29(Suppl. 1), 10–15.
  44. ^ a b Vannier, Jean; Liu, Jianni; Lerosey-Aubril, Rudy; Vinther, Jakob; Daley, Allison C. (2014-05-02). “Sophisticated digestive systems in early arthropods” (英語). Nature Communications 5 (1): 3641. doi:10.1038/ncomms4641. ISSN 2041-1723. https://www.nature.com/articles/ncomms4641. 
  45. ^ a b c d e Xian-Guang, Hou; Aldridge, Richard J.; Siveter, David J.; Pei-Yun, Cong; Siveter, Derek J.; Gabbott, Sarah E.; Xiao-Ya, Ma; Purnell, Mark A. et al. (2017-04-24) (英語). The Cambrian Fossils of Chengjiang, China: The Flowering of Early Animal Life. John Wiley & Sons. ISBN 9781118896389. https://books.google.com.my/books?id=2YWhDgAAQBAJ&pg=PA184&lpg=PA184&dq=Tanglangia&source=bl&ots=VDn2V67Phw&sig=dcXU7DM2QygjDI6fWFLQOIETG4A&hl=ja&sa=X&ved=2ahUKEwj6me32rtXcAhULfX0KHYVGDLsQ6AEwCHoECAYQAQ#v=onepage&q=parapeytoia&f=false 
  46. ^ a b c d e f g h WALCOTT, C. D. 1912. Middle Cambrian Branchiopoda, Malacostraca, Trilobita and Merostomata. Smithsonian Miscellaneous Collections, 57: 145-228.
  47. ^ Yang, Chuan; Li, Xian-Hua; Zhu, Maoyan; Condon, Daniel J.; Chen, Junyuan (2018-03-15). “Geochronological constraint on the Cambrian Chengjiang biota, South China”. Journal of the Geological Society 175 (4): 659–666. doi:10.1144/jgs2017-103. ISSN 0016-7649. https://www.researchgate.net/publication/323791577. 
  48. ^ a b c d e Hou X. (1999). Two new arthropods from lower Cambrian, Chengjiang, Eastern Yunnan. Acta Palaeontologica Sinica. 1987;26(3):236–56.
  49. ^ a b c Luo, H., Hu, S., Chen, L., Zhang, S., Tao, Y., 1999. Early Cambrian Chengjiang Fauna from Kunming Region, China. Yunnan Science and Technology Press, Kunming (129 pp.).
  50. ^ a b c Fu, Dongjing; Tong, Guanghui; Dai, Tao; Liu, Wei; Yang, Yuning; Zhang, Yuan; Cui, Linhao; Li, Luoyang et al. (2019-03-22). “The Qingjiang biota—A Burgess Shale–type fossil Lagerstätte from the early Cambrian of South China” (英語). Science 363 (6433): 1338–1342. doi:10.1126/science.aau8800. ISSN 0036-8075. https://www.sciencemag.org/lookup/doi/10.1126/science.aau8800. 
  51. ^ Hu, ShiXue; Zhu, MaoYan; Steiner, Michael; Luo, HuiLin; Zhao, FangChen; Liu, Qi (2010-12-01). “Biodiversity and taphonomy of the Early Cambrian Guanshan biota, eastern Yunnan” (英語). Science China Earth Sciences 53 (12): 1765–1773. doi:10.1007/s11430-010-4086-9. ISSN 1869-1897. https://www.researchgate.net/publication/227037956. 
  52. ^ Yuanlong, Zhao; Maoyan, Z. H. U.; Babcock, Loren E.; Jinliang, Yuan; Parsley, Ronald L.; Jin, Peng; Xinglian, Yang; Yue, Wang (2005). “Kaili Biota: A Taphonomic Window on Diversification of Metazoans from the Basal Middle Cambrian: Guizhou, China” (英語). Acta Geologica Sinica - English Edition 79 (6): 751–765. doi:10.1111/j.1755-6724.2005.tb00928.x. ISSN 1755-6724. https://onlinelibrary.wiley.com/doi/abs/10.1111/j.1755-6724.2005.tb00928.x. 
  53. ^ a b Briggs, D. E. G.; Robison, Richard A. (1984-07-24) (英語). Exceptionally preserved nontrilobite arthropods and Anomalocaris from the Middle Cambrian of Utah. ISSN 0075-5052. https://kuscholarworks.ku.edu/handle/1808/3656. 
  54. ^ a b c d Briggs, Derek E. G.; Lieberman, Bruce S.; Hendricks, Jonathan R.; Halgedahl, Susan L.; Jarrard, Richard D. (2008-03). “Middle Cambrian arthropods from Utah” (英語). Journal of Paleontology 82 (2): 238–254. doi:10.1666/06-086.1. ISSN 0022-3360. https://www.researchgate.net/publication/250070936. 
  55. ^ a b Conway Morris, Simon; Selden, Paul A.; Gunther, Glade; Jamison, Paul G.; Robison, Richard A. (2015-05). “New records of Burgess Shale-type taxa from the middle Cambrian of Utah” (英語). Journal of Paleontology 89 (3): 411–423. doi:10.1017/jpa.2015.26. ISSN 0022-3360. https://www.researchgate.net/publication/282437122. 
  56. ^ Canada, Royal Ontario Museum and Parks (2011年6月10日). “The Burgess Shale” (英語). burgess-shale.rom.on.ca. 2021年7月16日閲覧。
  57. ^ a b c d e f g h i j SIMONETTA, A. M. 1970. Studies on non trilobite arthropods of the Burgess Shale (Middle Cambrian). Palaeontographica Italica, 66: 35-45.
  58. ^ a b c WALCOTT, C. 1911b. Cambrian Geology and Paleontology II. Middle Cambrian annelids. Smithsonian Miscellaneous Collections, 57(5): 109-145.
  59. ^ a b c d Lerosey‐Aubril, Rudy; Kimmig, Julien; Pates, Stephen; Skabelund, Jacob; Weug, Andries; Ortega‐Hernández, Javier (2020). “New exceptionally preserved panarthropods from the Drumian Wheeler Konservat-Lagerstätte of the House Range of Utah” (英語). Papers in Palaeontology 6 (4): 501–531. doi:10.1002/spp2.1307. ISSN 2056-2802. https://onlinelibrary.wiley.com/doi/abs/10.1002/spp2.1307. 
  60. ^ a b c d Müller, Klaus J. (1983). “Crustacea with preserved soft parts from the Upper Cambrian of Sweden” (英語). Lethaia 16 (2): 93–109. doi:10.1111/j.1502-3931.1983.tb01704.x. ISSN 1502-3931. https://onlinelibrary.wiley.com/doi/abs/10.1111/j.1502-3931.1983.tb01704.x. 
  61. ^ Siveter, Derek J.; Briggs, Derek E. G.; Siveter, David J.; Sutton, Mark D. (2020-01-01). “The Herefordshire Lagerstätte: fleshing out Silurian marine life” (英語). Journal of the Geological Society 177 (1): 1–13. doi:10.1144/jgs2019-110. ISSN 0016-7649. https://jgs.lyellcollection.org/content/177/1/1. 
  62. ^ a b c BROILI, F. 1930. Ein neuer Fund von ?"Megadactylus". - Sitzungsberichte der Bayerischen Akademie der Wissenschaften, Mathematisch-Naturwissenschaftliche Abteilung 1930: 215-222.
  63. ^ a b c d e f g h i j k l Budd, Graham E. (2002-05). “A palaeontological solution to the arthropod head problem” (英語). Nature 417 (6886): 271–275. doi:10.1038/417271a. ISSN 1476-4687. https://www.nature.com/articles/417271a. 
  64. ^ a b c d e Budd, Graham E. (2021-05-01). “The origin and evolution of the euarthropod labrum” (英語). Arthropod Structure & Development 62: 101048. doi:10.1016/j.asd.2021.101048. ISSN 1467-8039. https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1467803921000220. 
  65. ^ a b c d e f g h i Waloszek, Dieter; Chen, Junyuan; Maas, Andreas; Wang, Xiuqiang (2005-04-01). “Early Cambrian arthropods—new insights into arthropod head and structural evolution” (英語). Arthropod Structure & Development 34 (2): 189–205. doi:10.1016/j.asd.2005.01.005. ISSN 1467-8039. https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1467803905000150. 
  66. ^ a b c d e f g h Scholtz, Gerhard; Edgecombe, Gregory D. (2006). “The evolution of arthropod heads: reconciling morphological, developmental and palaeontological evidence” (英語). Development Genes and Evolution 216 (7-8): 395–415. ISSN 0949-944X. https://www.academia.edu/15185229. 
  67. ^ a b c d e f g h i Legg, David A.; Vannier, Jean (2013). “The affinities of the cosmopolitan arthropod Isoxys and its implications for the origin of arthropods” (英語). Lethaia 46 (4): 540–550. doi:10.1111/let.12032. ISSN 1502-3931. https://onlinelibrary.wiley.com/doi/abs/10.1111/let.12032. 
  68. ^ a b c d e f g h i j k Legg, David A.; Sutton, Mark D.; Edgecombe, Gregory D. (2013-12). “Arthropod fossil data increase congruence of morphological and molecular phylogenies” (英語). Nature Communications 4 (1): 2485. doi:10.1038/ncomms3485. ISSN 2041-1723. https://www.researchgate.net/publication/257205419. 
  69. ^ a b c d e f Scholtz, Gerhard; Edgecombe, Gregory (2005-04-27). Koenemann, Stefan; Jenner, Ronald. eds (英語). Heads, Hox and the phylogenetic position of trilobites. Crustacea and Arthropod Phylogeny. In: Crustacea and Arthropod Relationships. 16. CRC Press. pp. 139–165. doi:10.1201/9781420037548.ch6. ISBN 978-0-8493-3498-6. https://www.researchgate.net/publication/258342467 
  70. ^ a b c d e Chen, Junyuan; Waloszek, Dieter; Maas, Andreas; Braun, Andreas; Huang, Diying; Wang, Xiuqiang; Stein, Martin (2007-10). “Early Cambrian Yangtze Plate Maotianshan Shale macrofauna biodiversity and the evolution of predation” (英語). Palaeogeography, Palaeoclimatology, Palaeoecology 254 (1-2): 250–272. doi:10.1016/j.palaeo.2007.03.018. https://www.researchgate.net/publication/222579959. 
  71. ^ a b c d e f g h i j k l Chen, Jun-Yuan (2009-05-22). “The sudden appearance of diverse animal body plans during the Cambrian explosion” (英語). International Journal of Developmental Biology 53 (5-6): 733–751. doi:10.1387/ijdb.072513cj. ISSN 0214-6282. PMID 19557680. https://www.semanticscholar.org/paper/The-sudden-appearance-of-diverse-animal-body-the-Chen/6b261f7dc84a3a36f73535cfb7595dddebdae630. 
  72. ^ a b c d e f Moysiuk, Joseph; Caron, Jean-Bernard (2022-07-08). “A three-eyed radiodont with fossilized neuroanatomy informs the origin of the arthropod head and segmentation” (English). Current Biology 0 (0). doi:10.1016/j.cub.2022.06.027. ISSN 0960-9822. PMID 35809569. https://www.cell.com/current-biology/abstract/S0960-9822(22)00986-1. 
  73. ^ a b c d e f g h Lamsdell, James C.; Stein, Martin; Selden, Paul A. (2013-09). Kodymirus and the case for convergence of raptorial appendages in Cambrian arthropods” (英語). Naturwissenschaften 100 (9): 811–825. doi:10.1007/s00114-013-1081-y. ISSN 0028-1042. https://www.researchgate.net/publication/253335405. 
  74. ^ a b c d Dunlop, Jason A. (2005-11). “New ideas about the euchelicerate stem-lineage” (英語). Acta Zoologica Bulgarica. https://www.researchgate.net/publication/228487538. 
  75. ^ a b c d e Cotton, Trevor; Braddy, S.J. (2004). “The phylogeny of arachnomorph arthropods and the origin of the Chelicerata” (英語). Transactions of the Royal Society of Edinburgh Earth Sciences 94 (3): 169-193. https://www.researchgate.net/publication/279900377. 
  76. ^ a b c d Ortega‐Hernández, Javier (2014-12). “Making sense of ‘lower’ and ‘upper’ stem-group Euarthropoda, with comments on the strict use of the name Arthropoda von Siebold, 1848” (英語). Biological Reviews 91 (1): 255–273. doi:10.1111/brv.12168. ISSN 1469-185X. https://doi.org/10.1111/brv.12168. 
  77. ^ Park, Tae-Yoon S.; Kihm, Ji-Hoon; Woo, Jusun; Park, Changkun; Lee, Won Young; Smith, M. Paul; Harper, David A. T.; Young, Fletcher et al. (2018-03-09). “Brain and eyes of Kerygmachela reveal protocerebral ancestry of the panarthropod head” (英語). Nature Communications 9 (1): 1019. doi:10.1038/s41467-018-03464-w. ISSN 2041-1723. https://www.nature.com/articles/s41467-018-03464-w. 
  78. ^ Ma, Xiaoya; Hou, Xianguang; Edgecombe, Gregory D.; Strausfeld, Nicholas J. (2012-10). “Complex brain and optic lobes in an early Cambrian arthropod” (英語). Nature 490 (7419): 258–261. doi:10.1038/nature11495. ISSN 1476-4687. https://www.nature.com/articles/nature11495. 
  79. ^ Ma, Xiaoya; Cong, Peiyun; Hou, Xianguang; Edgecombe, Gregory D.; Strausfeld, Nicholas J. (2014-05). “An exceptionally preserved arthropod cardiovascular system from the early Cambrian” (英語). Nature Communications 5 (1): 3560. doi:10.1038/ncomms4560. ISSN 2041-1723. https://www.researchgate.net/publication/261407867. 
  80. ^ Aria, Cédric; Zhao, Fangchen; Zhu, Maoyan (2021-03-22). “Fuxianhuiids are mandibulates and share affinities with total-group Myriapoda” (英語). Journal of the Geological Society. doi:10.1144/jgs2020-246. ISSN 0016-7649. https://jgs.lyellcollection.org/content/early/2021/03/18/jgs2020-246. 
  81. ^ a b c d e f Legg, David A.; Sutton, Mark D.; Edgecombe, Gregory D.; Caron, Jean-Bernard (2012-12-07). “Cambrian bivalved arthropod reveals origin of arthrodization” (英語). Proceedings of the Royal Society B: Biological Sciences 279 (1748): 4699–4704. doi:10.1098/rspb.2012.1958. ISSN 0962-8452. PMC 3497099. PMID 23055069. https://www.researchgate.net/publication/232231696. 
  82. ^ a b c d e f g h i Aria, Cédric; Caron, Jean-Bernard (2017-12). “Mandibulate convergence in an armoured Cambrian stem chelicerate” (英語). BMC Evolutionary Biology 17 (1): 261. doi:10.1186/s12862-017-1088-7. ISSN 1471-2148. PMC 5738823. PMID 29262772. https://bmcecolevol.biomedcentral.com/articles/10.1186/s12862-017-1088-7. 
  83. ^ a b c d e f Ou, Qiang; Vannier, Jean; Yang, Xianfeng; Chen, Ailin; Mai, Huijuan; Shu, Degan; Han, Jian; Fu, Dongjing et al. (2020-05). “Evolutionary trade-off in reproduction of Cambrian arthropods” (英語). Science Advances 6 (18): eaaz3376. doi:10.1126/sciadv.aaz3376. ISSN 2375-2548. PMC 7190318. PMID 32426476. https://www.researchgate.net/publication/341071940. 
  84. ^ a b c d O’Flynn, Robert J.; Williams, Mark; Yu, Mengxiao; Harvey, Thomas H. P.; Liu, Yu (2022-02). “A new euarthropod with large frontal appendages from the early Cambrian Chengjiang biota” (English). Palaeontologia Electronica 25 (1): 1–21. doi:10.26879/1167. ISSN 1094-8074. https://palaeo-electronica.org/content/2022/3551-a-new-chengjiang-euarthropod. 
  85. ^ a b c d e f Aria, Cédric; Caron, Jean-Bernard (2017-05). “Burgess Shale fossils illustrate the origin of the mandibulate body plan” (英語). Nature 545 (7652): 89–92. doi:10.1038/nature22080. ISSN 1476-4687. https://www.nature.com/articles/nature22080. 
  86. ^ a b c d e Zhai, Dayou; Williams, Mark; Siveter, David J.; Harvey, Thomas H. P.; Sansom, Robert S.; Gabbott, Sarah E.; Siveter, Derek J.; Ma, Xiaoya et al. (2019-09-03). “Variation in appendages in early Cambrian bradoriids reveals a wide range of body plans in stem-euarthropods” (英語). Communications Biology 2 (1): 1–6. doi:10.1038/s42003-019-0573-5. ISSN 2399-3642. https://www.nature.com/articles/s42003-019-0573-5. 
  87. ^ a b Anderson, Evan P.; Schiffbauer, James D.; Jacquet, Sarah M.; Lamsdell, James C.; Kluessendorf, Joanne; Mikulic, Donald G. (2021). “Stranger than a scorpion: a reassessment of Parioscorpio venator, a problematic arthropod from the Llandoverian Waukesha Lagerstätte” (英語). Palaeontology 64 (3): 429–474. doi:10.1111/pala.12534. ISSN 1475-4983. https://onlinelibrary.wiley.com/doi/abs/10.1111/pala.12534. 
  88. ^ a b Telford, Maximilian J.; Littlewood, D.T.J. (2009-08-01). The origins and evolution of the Ecdysozoa. In book: Animal Evolution. Oxford University Press. pp. 71-79. doi:10.1093/acprof:oso/9780199549429.003.0008. ISBN 978-0-19-954942-9. https://www.researchgate.net/publication/290835929 
  89. ^ a b Van Roy, Peter; Daley, Allison C.; Briggs, Derek E. G. (2015-06). “Anomalocaridid trunk limb homology revealed by a giant filter-feeder with paired flaps” (英語). Nature 522 (7554): 77–80. doi:10.1038/nature14256. ISSN 1476-4687. https://www.researchgate.net/publication/273467554. 
  90. ^ a b Stein, Martin (March 2010). “A new arthropod from the Early Cambrian of North Greenland, with a 'great appendage'-like antennula”. Zoological Journal of the Linnean Society 158 (3): 477–500. doi:10.1111/j.1096-3642.2009.00562.x. https://academic.oup.com/zoolinnean/article/158/3/477/3798454. 
  91. ^ a b c d Vannier, Jean; Aria, Cédric; Taylor, Rod S.; Caron, Jean-Bernard (2018). Waptia fieldensis Walcott, a mandibulate arthropod from the middle Cambrian Burgess Shale”. Royal Society Open Science 5 (6): 172206. doi:10.1098/rsos.172206. PMC 6030330. PMID 30110460. https://royalsocietypublishing.org/doi/10.1098/rsos.172206. 
  92. ^ Izquierdo-López, Alejandro; Caron, Jean-Bernard (2019). “A possible case of inverted lifestyle in a new bivalved arthropod from the Burgess Shale”. Royal Society Open Science 6 (11): 191350. doi:10.1098/rsos.191350. PMC 6894550. PMID 31827867. https://royalsocietypublishing.org/doi/10.1098/rsos.191350. 
  93. ^ Torsten H. Struck; Carolin Haug; Gerhard Haszprunar; Nikola-Michael Prpic; Joachim T. Haug (2015). Enalikter aphson is more likely an annelid than an arthropod: a comment to Siveter et al. (2014)”. Proceedings of the Royal Society B 282 (1804): 20140946. doi:10.1098/rspb.2014.0946. PMC 4375853. PMID 25716792. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4375853/. 
  94. ^ Derek J. Siveter; Derek E. G. Briggs; David J. Siveter; Mark D. Sutton; David Legg; Sarah Joomun (2015). Enalikter aphson is an arthropod: a reply to Struck et al. (2014)”. Proceedings of the Royal Society B 282 (1804): 20142663. doi:10.1098/rspb.2014.2663. PMC 4375861. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4375861/. 
  95. ^ Parry, Luke A.; Legg, David A.; Sutton, Mark D. (2016-11-10). “Enalikteris not an annelid: homology, autapomorphies and the interpretation of problematic fossils” (英語). Lethaia 50 (2): 222–226. doi:10.1111/let.12196. ISSN 0024-1164. https://onlinelibrary.wiley.com/doi/abs/10.1111/let.12196. 
  96. ^ a b Aria, Cédric; Caron, Jean-Bernard (2015-06-03). Friedman, Matt. ed. “Cephalic and Limb Anatomy of a New Isoxyid from the Burgess Shale and the Role of “Stem Bivalved Arthropods” in the Disparity of the Frontalmost Appendage” (英語). PLOS ONE 10 (6): e0124979. doi:10.1371/journal.pone.0124979. ISSN 1932-6203. PMC 4454494. PMID 26038846. https://www.researchgate.net/publication/277782459. 
  97. ^ Stein, Martin、Waloszek, Dieter、Maas, Andreas 著、Koenemann, Stefan、Jenner, Ronald 編(英語)『Oelandocaris oelandica and the stem lineage of Crustacea. In Crustacea and arthropod relationships』 16巻、CRC Press、2005年4月27日、57–71頁。doi:10.1201/9781420037548.ch3ISBN 978-0-8493-3498-6https://www.researchgate.net/publication/285312719 
  98. ^ Stein, Martin; Waloszek, Dieter; Maas, Andreas; Haug, Joachim T.; MüLler, Klaus J. (2008-09). “The Stem Crustacean Oelandocaris oelandica Re-Visited” (英語). Acta Palaeontologica Polonica 53 (3): 461–484. doi:10.4202/app.2008.0308. ISSN 0567-7920. https://bioone.org/journals/acta-palaeontologica-polonica/volume-53/issue-3/app.2008.0308/The-Stem-Crustacean-Oelandocaris-oelandica-Re-Visited/10.4202/app.2008.0308.full. 
  99. ^ Haug, Joachim T.; Maas, Andreas; Waloszek, Dieter (2009-09). “† Henningsmoenicaris scutula , † Sandtorpia vestrogothiensis gen. et sp. nov. and heterochronic events in early crustacean evolution” (英語). Earth and Environmental Science Transactions of the Royal Society of Edinburgh 100 (3): 311–350. doi:10.1017/S1755691010008145. ISSN 1755-6910. https://www.researchgate.net/publication/259402965. 
  100. ^ Størmer, L., 1944: On the relationships and phylogeny of fossil and recent Arachnomorpha. Skrifter Utgitt av Det Norske Videnskaps-Akademi i Oslo. I. Matematisk-Naturvitenskapelig Klasse 1944 5, 1–158.
  101. ^ BROILI, F. 1929. Ein neuer Arthropode aus dem rheinischen Unterdevon.- Sitzungsberichte der Bayerischen Akademie der Wissenschaften, Mathematisch-Naturwissenschaftliche Abteilung 1929: 135-142.
  102. ^ a b Moore, Rachel A.; Briggs, Derek E. G.; Bartels, Christoph (2008-03). “The arthropod Bundenbachiellus giganteus from the Lower Devonian Hunsrück Slate, Germany” (英語). Paläontologische Zeitschrift 82 (1): 31–39. doi:10.1007/BF02988431. ISSN 0031-0220. http://link.springer.com/10.1007/BF02988431. 
  103. ^ a b Moore, Rachel A.; Briggs, Derek E. G.; Bartels, Christoph. “Erratum to: The arthropod Bundenbachiellus giganteus from the Lower Devonian Hunsrück Slate, Germany” (英語). Paläontologische Zeitschrift 82 (4): 448–448. ISSN 0031-0220. https://www.academia.edu/12931560/Erratum_to_The_arthropod_Bundenbachiellus_giganteus_from_the_Lower_Devonian_Hunsr%C3%BCck_Slate_Germany. 
  104. ^ Briggs, Derek E. G.; Bartels, Christoph (2001-03). “New arthropods from the Lower Devonian Hunsruck Slate (Lower Emsian, Rhenish Massif, western Germany)” (英語). Palaeontology 44 (2): 275–303. doi:10.1111/1475-4983.00180. ISSN 0031-0239. https://onlinelibrary.wiley.com/doi/pdf/10.1111/1475-4983.00180. 
  105. ^ a b Simonetta AM, Delle Cave L. 1975. The Cambrian non-trilobite arthropods from the Burgess Shale of British Columbia. A study of their comparative morphology, taxonomy and evolutionary significance. Palaeontographica Italiana 69:1–37.
  106. ^ He, Yu-Yang; Cong, Pei-Yun; Liu, Yu; Edgecombe, Gregory D.; Hou, Xian-Guang (2017-10-02). “Telson morphology of Leanchoiliidae (Arthropoda: Megacheira) highlighted by a new Leanchoilia from the Cambrian Chengjiang biota” (英語). Alcheringa: An Australasian Journal of Palaeontology 41 (4): 581–589. doi:10.1080/03115518.2017.1320425. ISSN 0311-5518. https://www.researchgate.net/publication/318755039. 
  107. ^ a b Henriksen, K.L., 1928, Critical notes upon some Cambrian arthropods described by Charles D. Walcott: Videnskabelige Meddeleser fra Dansk Naturhistorisk Forening, Kjøbenhavn, v. 86, p. 1–20.
  108. ^ a b c Xian-Guang, Hou (1999). “New Rare Bivalved Arthropods from the Lower Cambrian Chengjiang Fauna, Yunnan, China”. Journal of Paleontology 73 (1): 102–116. ISSN 0022-3360. https://www.jstor.org/stable/1306748. 

関連項目

編集

代表的なメガケイラ類:

関連器官、分類群など:

外部リンク

編集