商船三井クルーズ
(商船三井客船から転送)
商船三井クルーズ株式会社(しょうせんみついクルーズ、英文社名:MOL Cruises, Ltd. )は、東京都港区に本社を置く商船三井グループの海運会社。クルーズ客船「にっぽん丸」を運航する[1]。
種類 | 株式会社 |
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本社所在地 |
日本 〒105-0001 東京都港区虎ノ門1丁目1番18号 ヒューリック虎ノ門ビル11階[1][2] |
設立 | 1963年2月28日[1] |
業種 | 海運業 |
法人番号 | 2010401046878 |
事業内容 | クルーズ客船の運航および旅行業 |
代表者 | 代表取締役社長執行役員 向井 恒道 |
資本金 | 1億円 |
純利益 |
△8億5,300万円 (2024年3月期)[3] |
総資産 |
54億7,800万円 (2024年3月期)[3] |
従業員数 | 153名(2023年7月1日現在) |
主要株主 | 商船三井 |
外部リンク | https://www.nipponmaru.jp/ |
特記事項:2023年8月1日付で商船三井客船株式会社から商号変更[2]。 |
商船三井客船株式会社(しょうせんみついきゃくせん、英文社名:Mitsui O.S.K. Passenger Line Ltd. )から2023年(令和5年)8月1日付で商号変更[2]、旧社名時代の略称は、英文社名「Mitsui O.S.K. Passenger Line Ltd. 」の頭文字を取った「MOPAS(モパス)」。
概要
編集大阪商船(現:商船三井)の南米方面への移民客船の保有管理を行う日本移住船として設立され、当初は大阪商船本社に裸用船を行い、1973年の南米移民事業終了以降は、企業団体によるチャータークルーズや個人向けのレジャークルーズを展開した[4]。
現在は、クルーズ客船「にっぽん丸」1隻を保有し、国内外のクルーズを企画運行する。2022年に発表された新造船計画を含むクルーズ事業拡大計画を契機に、これを「第二の創業」と位置づけて翌2023年8月1日には現社名に変更した[5]。また第2船「MITSUI OCEAN FUJI」の導入を期に新ブランド「MITSUI OCEAN CRUISES」を開始、ロゴマークは地球と穏やかな波をモチーフとして青い丸を基調に船上での快適な時間がもたらす音楽のような美しさや三井の「三」を表した白い波模様を入れたものとした[6]。
沿革
編集- 1965年 -「さんとす丸」「あめりか丸」を移民輸送から撤退、「ぶらじる丸」「あるぜんちな丸」の三等室を二段ベッド大部屋から個室式に改装[4]、またプールの新設や公室の改装も行い、日本郵船「氷川丸」引退以来途絶えていた太平洋航路での一般旅客の受け入れを再開[7]。
- 1970年 - 商船三井客室を吸収合併、商船三井客船株式会社(英:Mitsui O.S.K. Passenger Line Ltd.)へ商号変更。
- 1972年 - 南米航路から撤退し「さんとす丸」「ぶらじる丸」「さくら丸」の3隻を売却。また「あるぜんちな丸」を純客船に改装し、初代「にっぽん丸」へ改称。
- 1973年 - 初代「にっぽん丸」が日本の客船で戦後初の世界一周クルーズを実施、同航海で最後の南米移民285名を輸送[8]。
- 1975年 - パナマの子会社が、ブラジルのロイド・ブラジレイロ社の「Rosa da Fonseca」(1962年竣工)を購入、改装後に「セブンシーズ」として就航。
- 1976年 - 初代「にっぽん丸」を売却。
- 1977年 -「セブンシーズ」を2代目「にっぽん丸」へ改称。
- 1981年 - 財団法人日本産業巡航見本市協会の見本市船「新さくら丸」(1972年竣工)を購入、純客船として改装。
- 1989年 -「ふじ丸」が竣工。
- 1990年 - 2代目「にっぽん丸」を売却、3代目「にっぽん丸」が竣工。
- 1999年 -「新さくら丸」が退役。
- 2002年 日本クルーズ客船との合弁会社として日本チャータークルーズを設立、「ふじ丸」を移管。
- 2013年 -「ふじ丸」が退役。
- 2014年 - 日本チャータークルーズを解散。
- 2020年
- 新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、4月から10月までクルーズ催行を中止、以降2022年まで断続的に長期運航休止となる。
- 10月24日-26日 - コロナ禍後初の国内クルーズとして同年の新居浜港 - 佐世保港間のフジ・トラベル・サービスと四国旅客鉄道(JR四国)によるチャータークルーズを催行[9]。
- 2022年
- 2023年
- 2024年12月1日予定 - MITSUI OCEAN FUJI就航、7日まで横浜-別府-釜山-下関-東京間でデビュークルーズを実施[14]。
保有客船
編集- にっぽん丸(3代目)
- 1990年9月就航。全長166.6m、幅24.0m、速力21ノット、出力20,900馬力、22,472総トン。
- 旅客定員532名、三菱重工業神戸造船所建造。
- 就航予定の船舶
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- MITSUI OCEAN FUJI
- 2009年竣工、2024年12月就航予定。全長198.1m、幅25.6m、32,477総トン。
- 旅客定員458名、T.マリオッティ(イタリア)建造。旧シーボーン・クルーズライン「シーボーン・オデッセイ」。
脚注
編集- ^ a b c 会社概要 【公式】にっぽん丸 オフィシャルサイト、商船三井クルーズ株式会社、2023年10月8日閲覧。
- ^ a b c d 商船三井クルーズ株式会社の情報 国税庁法人番号情報サイト、2023年10月8日閲覧。
- ^ a b 商船三井クルーズ株式会社 第62期決算公告
- ^ a b 山田廸生「日本移民船始末記 最終回南米移民の終焉」(世界の艦船1995年6月号 クルーズ&フェリー学会)
- ^ 商船三井客船、2023年8月1日より『商船三井クルーズ株式会社』に社名変更 - 日本外航客船協会
- ^ 新クルーズブランド「MITSUI OCEAN CRUISES」のロゴを発表 - 商船三井
- ^ 「太平洋・南米航路へ3客船」『世界の船』昭和41年版、朝日新聞社[要ページ番号]
- ^ 《記者コラム》最後の移民船から半世紀=「国境を越えると人間が変わる」 ブラジル日報、2023年4月18日、2023年10月8日閲覧。
- ^ クルーズニュース - 佐世保港に「にっぽん丸」 コロナ運休後、初寄港 一般財団法人みなと総合研究財団、2020年10月26日、2023年10月8日閲覧。
- ^ a b 商船三井、クルーズ船2隻発注へ。1000億円投資、27年に第1船 日本海事新聞、2022年11月28日号
- ^ 国際クルーズ船が来月運航再開、第1弾は横浜から…コロナに備えPCR検査設備や隔離室 読売新聞、2022年11月22日付
- ^ 商船三井、3万2千トン型クルーズ船購入 株式会社商船三井プレスリリース、PR TIMES、2023年3月17日、2023年10月8日閲覧。
- ^ 新ブランド「MITSUI OCEAN CRUISES」と船名「MITSUI OCEAN FUJI」を発表~日本発祥のウェルビーイングを実現~ - 商船三井
- ^ 2024年12月、ついに始まる新しいストーリー MITSUI OCEAN FUJI - 商船三井クルーズ