南部街道
概要
編集「葛西領内地図」に記載されている。建武2年(1335年)頃からの、遠野南部から海岸に通じる古道。 閉伊郡横田村(現 遠野市)から青笹-上郷平倉-赤羽根峠を経由して、葛西領(のちの伊達領)に至る街道[1]。
別称としての南部道
編集藩政時代の久保田(秋田)藩と隣藩 盛岡藩を結ぶ脇街道の秋田側の総称。盛岡藩が南部藩と呼ばれたことに由来する。
久保田藩 関所・番所 |
秋田側呼称 | 峠 | 岩手側呼称 | 盛岡藩 関所・番所 |
備考 |
---|---|---|---|---|---|
十二所口 | 南部街道、南部道 | — | 鹿角往来 | 土深井番所 | |
生保内口 | 南部街道、生保内街道 | 国見峠 | 秋田往来 | 橋場番所 | |
善知鳥(うとう)口 | 松坂峠(善知鳥越) | 善知鳥道 | 沢内番所(太田) | 沢内番所は物留番所 | |
大松川(福万)口 | 萱峠 | ||||
小松川口 | 白木嶺道、小松川街道、南部道 | 白木峠 | 沢内街道 | 越中畑番所 |
脚注
編集- ^ 「新版 岩手百科事典」 岩手放送
参考資料
編集- 岩手放送『新版 岩手百科事典』岩手放送株式会社、1988-10-115。
- 「角川日本地名大辞典」編纂委員会『角川日本地名大辞典 3 岩手県』角川書店、1985年。ISBN 4-04-001030-2。
- 「角川日本地名大辞典」編纂委員会『角川日本地名大辞典 5 秋田県』角川書店、1980年。ISBN 4-04-001050-7。