兵庫県立加古川西高等学校
兵庫県立加古川西高等学校(ひょうごけんりつ かこがわにし こうとうがっこう、英: Hyogo Prefectural Kakogawa Nishi Senior High School)は、兵庫県加古川市にある公立高等学校。
兵庫県立加古川西高等学校 | |
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北緯34度46分6.6秒 東経134度49分39.9秒 / 北緯34.768500度 東経134.827750度座標: 北緯34度46分6.6秒 東経134度49分39.9秒 / 北緯34.768500度 東経134.827750度 | |
過去の名称 |
兵庫県加古郡立高等女学校 兵庫県立加古川高等女学校 |
国公私立の別 | 公立学校 |
設置者 | 兵庫県 |
学区 | 第3学区 |
校訓 | 責任 努力 友愛 |
設立年月日 | 1912年(明治45年)5月19日 |
創立者 | 加古郡 |
共学・別学 | 男女共学 |
課程 | 全日制課程 |
設置学科 |
普通科 国際市民類型 |
学期 | 3学期制 |
学校コード | D128210000246 |
高校コード | 28155H |
所在地 | 〒675-0037 |
外部リンク | 公式サイト |
ウィキポータル 教育 ウィキプロジェクト 学校 |
概要
編集1912年(明治45年)4月、兵庫県加古郡立高等女学校として開校した(文部省告示第65号3月19日付で開校認可[1]。のちに兵庫県立加古川高等女学校に改称)。全日制課程で、普通科を設置している。文武両道をモットーにしている。略称・通称は「加古西(かこにし)」、「西高(にしこう)」。
周辺の高校と比較して広大なグラウンドを有し、校内敷地面積は県立高校では県下有数の広さである。「地域の未来と世界の未来を担う『スーパーグローカル人材』の育成」を行うとして、2018年(平成30年)度から2019年(令和元年)度の2年間、兵庫県独自の「ひょうごスーパーハイスクール」に指定された[2]。
学区内では加古川東高校に次ぐ進学実績があり、2024年(令和6年)度入試では大阪大学、名古屋大学、九州大学、神戸大学などの難関国公立大学やMARCH、関関同立などの難関私立大学への合格者を輩出した。
沿革
編集県立加古川高等女学校が太平洋戦争後の1948年(昭和23年)学制改革による新制の高校へ改編され、旧制中学校(男子校)から改編された兵庫県立加古川東高等学校と職員・生徒の交流(入れ替え)を行い、男女共学となった。また、いわゆる高校三原則に基づき、商業科も併置していたが、1976年3月で廃止された。
年表
編集- 1912年(明治45年)
- 1922年4月8日 - 兵庫県に移管され、「兵庫県立加古川高等女学校」と改称[3]
- 1941年10月4日 - 現在地に移転し、新校舎移転式を挙行(現在地[3])
- 1948年
- 1949年
- 1950年4月1日 - 商業科を併置[3]
- 1952年1月21日 - 中学区制に変更[3]
- 1953年4月27日 - 修学旅行中の生徒が阿蘇山の爆発に巻き込まれる。死者5人、重症者19人[4]。
- 1963年
- 1974年4月1日 - 商業科を募集停止
- 1989年(平成元年)
- 1992年11月5日 - 学校体育優良校として全国表彰を受賞
- 2013年 - 新同窓会館が竣工
- 2015年 - 特色類型を「文理探究類型」から「国際市民類型」へと改編
- 2018年 - 兵庫県より「ひょうごスーパーハイスクール」の研究指定を受ける(2年間)
- 2022年 - 正門改修[5]
- 2024年 - 新制服ならびにカジュアルDAY(私服登校可)・フォーマルDAY(制服登校)を導入
基礎データ
編集アクセス
編集象徴
編集- 校歌 - 作詞:西條八十、作曲:信時潔。1948年(昭和23年)3月4日に制定された。
- 校章 - 2回生の堀田昌夫がデザインした。河辺の松に「高」を載せて、その理想を高く掲げていることを象徴している。
- 校旗 - 1949年11月の校風刷新週間に実施された職員会議で「赤」色に決定されたが、その後、生徒の意見を訊き「朱」色に決定した。
- 校花・校木 - 1965年9月1日、校花として「牡丹」、校木として「常松」が定められた。
- 制服 - 女子生徒の制服は、1961年4月1日から導入のブレザーである。男子生徒の制服は標準的な詰襟である。2024年度からは男女ともスーツタイプの制服に改められる[6]。
スローガン
編集- 教育目標 - 「人格の育成」
- 校訓 - 「責任・努力・友愛」
- キャッチコピー - 「We are 西高!」
教育の特徴
編集- 地域の未来と世界の未来を担う「スーパーグローカル人材」の育成
- 国際社会で活躍できるリーダー育成のための教育プログラムのための研究開発が行われている。
- 文武両道
- 部活動の主体的な参加を奨励し、その加入率は95%を超える。勉学と部活動、両方に取り組み、精神力、協調性を育む。
- 進路指導
- 授業
- アクティブラーニング、グループワーク、ディベート、実験、校外学習など生徒が主体的となって取り組む授業が多く行われている。
- 近年の生徒数の急減に伴い、空き教室が目立つ状況となっている。これを活用するため、数学や英語をはじめとした多くの科目で少人数制の授業が行われている。
- ふるさとを愛する地域社会の担い手を育成
- 地域一の伝統校として、地域に開かれた学校づくりを目標にし、各行事の一般公開、地域行事やボランティアに参加するなど、地域と深く関わる生徒を育てる。また、周辺各商業施設とのコラボ企画も頻繁に行われている。
部活動
編集学校行事
編集- 国際交流については、毎年、西オーストラリア語学研修やグローバルミーティングが行われているほか、世界各国より高校生が来校する。
- 高大連携接続事業として、神戸大学、神戸市外国語大学と交流している。
- 1年生の入学直後には2泊3日の教育合宿(国立淡路青少年交流の家)が、2年生の冬には3泊4日の修学旅行(苗場スキー場、TDR、劇団四季、東京周遊)が、3年生の秋には日帰りの研修旅行(USJ)が実施される。
- 例年、6月には文化祭が、9月には体育大会が、各長期休業前には球技大会が行われる。
- 歴史的にも関わりの深い加古川東高校とは文武両面においてライバル校とされており、同校とは合同模試が実施されたり、各部活動において定期戦(東西交流戦)が行われたりしている。また、加古川西高校の文化祭と加古川東高校の体育祭は毎年同一日程に行われており、周辺地域一帯は、両校を行き来する来場者や生徒たちで賑わう。
- 12月には、遅くまで学校に残り勉強に励む3年生や部活動に取り組む1・2年生への激励の意味を込め、ロータリーにおいて電飾が実施される。神戸ルミナリエにちなんで、「加古川ニシナリエ」と称されることもある[7]。
- 2022年の創立110周年に際し、新しく正門が竣工され、記念誌の編纂や記念グッズの製作などが実施された。10月23日には神戸新聞朝刊に一面広告を掲載し、10月29日には本校体育館と加古川プラザホテルにて記念式典を挙行した。
周辺環境
編集校舎は、市の中心部の加古川城跡の堀の内側に位置している。周辺は閑静な住宅街で、江戸時代には西国街道の宿場町(加古川宿)として栄え、現在は寺家町商店街としてその名残をとどめている。加古川日本毛織社宅建築群に隣接し、加古川左岸土手から学舎までの一帯は市内でも独特の景観を形成している。
高校関係者と組織
編集関連団体
編集- 松筠同窓会 - 同窓会。読み方は「しょういんどうそうかい」
高校関係者一覧
編集芸術・芸能
編集- 岸宗太郎 - 俳優
- 江見絹子 - 画家
- 小野誠彦 - レコーディング・エンジニア
- 斉藤美穂 - グラビアアイドル
- 鮫肌文殊 - 放送作家
- 高岡達之 - 読売テレビ報道局解説委員長
- たけだバーベキュー - お笑い芸人
- 多田幸雄 - 俳優、声優
- Tomoya - ミュージシャン、ドラマー、ONE OK ROCK
- 長谷川憲人 - 作曲家
- 本岡典子 - ノンフィクション作家
- 山本直也 - フリーアナウンサー
- 吉田勝彦 - 競馬実況アナウンサー
- 冷泉為人 - 日本美術史家、上冷泉家第25代当主
その他
編集脚注
編集- ^ a b 官報明治45年(1912年)3月19日第8622号 文部省告示第65号 開校の件 NDLJP:2951979/12国立国会図書館. 2022年12月5日閲覧。
- ^ “ひょうごスーパーハイスクール”. 兵庫県教育委員会. 2020年10月26日閲覧。
- ^ a b c d e f “加古川西高等学校情報発信サイト-沿革”. 兵庫県立加古川西高等学校. 2020年10月26日閲覧。
- ^ 日外アソシエーツ編集部 編『日本災害史事典 1868-2009』日外アソシエーツ、2010年9月27日、91頁。ISBN 9784816922749。
- ^ 「学校創立を祝って正門をリニューアル 節目に彩り、夏休み明けに記念イベント」『神戸新聞』2022年9月10日。オリジナルの2022年10月21日時点におけるアーカイブ。2023年2月25日閲覧。
- ^ 学校伝統の制服、生徒らの声で「あり方」変化 加古川東高は24年度から購入任意に神戸新聞NEXT2023年11月26日付
- ^ “ニシナリエ2019”. 加古川西高等学校. 2022年12月5日閲覧。