亀原和太四郎
亀原 和太四郎(和田四郎、和田四良)(かめはら わだしろう)は、江戸時代中期から大正時代にかけて信濃国高井郡高井野村(現在の長野県上高井郡高山村)を本拠地に活動した宮大工。亀原和太四郎一門は四代続き、この地方に約150件の神社仏閣を建造した。長野県文化財指定2件、市町村文化財指定10件。
亀原和太四郎一門
編集- 牧善太夫嘉康(生年不明-1769年)
- 享保年間(1716-1736)に信濃国高井野上赤和に生まれる。
- 田幸山元徳寺(彫刻)(長野県須坂市南原)
- 初代亀原和太四郎嘉重(1744年-1818年)
- 亀原友吉嘉照(生没年不明)
- 初代和太四郎の弟。
- 欅原神社本社(長野県小布施町)他
- 二代亀原武平太嘉貞(生年不明-1866年)
- 初代和太四郎の長男。彫り師。
- 大島神社(長野県小布施町)他
- 三代亀原和太四郎嘉博(1798年-1870年)
- 亀原武平太嘉貞の妹の子で嘉貞の養子となり三代目を名乗る。
- 葛飾北斎と合作した祭屋台(長野県小布施町)、高杜神社本社(長野県高山村)、浄運寺本堂欄間彫刻(長野県須坂市)他
- 亀原和蔵嘉哲(生年不明-1870年)
- 嘉博の長男
- 牛窪神社(長野県高山村山田温泉)他
- 四代亀原和太四郎嘉照(1845年-1921年)
- 嘉博の次男
- 奥田神社(長野県須坂市)他
- 亀原袈裟治嘉明(1891年-1933年)
- 嘉照の四男
- 天神原天満宮(長野県高山村)
- 上京して日活に入社し、亀原嘉明として映画美術の草分けとなる。
外部リンク
編集参考
編集- 『高山村誌(歴史編)』(高山村誌刊行会、2005年)
- 『信濃の名工亀原和太四郎』(田子昭治、2011年)