三鳳宮
三鳳宮(さんほうきゅう[2]、さんほうぐう〈サンフォンクォン[3]、サンフォンゴン[4]〉San Fong Kong[4], Sanfenggong[2]〈Sān fèng gōng〉)は、台湾の高雄市三民区にある道教の寺院。哪吒(中壇元帥〈ちゅうだんげんすい〉、哪吒三太子〈なたさんたいし〉[5][6])を主神として祀る[7][8]。
三鳳宮 | |
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基本情報 | |
所在地 | 河北二路134号 |
座標 | 北緯22度38分09秒 東経120度17分39秒 / 北緯22.63583度 東経120.29417度座標: 北緯22度38分09秒 東経120度17分39秒 / 北緯22.63583度 東経120.29417度 |
宗教 | 道教 |
礼拝 | 旧暦9月9日 中壇元帥聖誕[1] |
区域 | 三民区 |
市 | 高雄市 |
国 | 中華民国(台湾) |
現況 | 地方公廟 |
ウェブサイト | 高雄三鳳宮 |
建設 | |
建築家 | 謝自南 |
形式 | 重簷歇山式(重層入母屋造) |
様式 | 中国北方式宮殿構造 |
着工 | 1964年11月 |
完成 | 1972年12月 |
正面 | 南 |
歴史
編集現在より300年以上さかのぼる清朝時代の康熙年間(1662-1722年)に建立された。その後、数回の増改築と移築を経て、1920年(民国9年)および1947年(民国36年)に再建されたが[9]、1960年(民国49年)11月、建国三路の拡張の際に支障をきたした。このため1962年(民国51年)より移築計画が開始され、1964年(民国53年)11月に着工の後[10]、1971年(民国60年)、7年の歳月を経て現在の三民区河北二路に移転し、かつての三鳳亭の名称を現在の三鳳宮に変更するとともに[9]、1972年(民国61年)12月に落成した[10]。
構成
編集建築家の謝自南ならびに技師らにより設計された廟宇は[10]、中国北方の宮殿構造を模した[9]3階建て[8]重層建築物で[9]、台湾最大の哪吒三太子廟である[8]。南正面に前殿、東に啓門閣(繁: 啟門閣)、西に長庚閣がある。そして正殿である中殿に哪吒(なた〈中壇元帥、三太子〉)が主神として祀られる[11]、上層階には玉皇大帝や両側に南斗星君・北斗星君が祀られており、ほかにも釈迦牟尼仏や観世音菩薩などの菩薩や十八羅漢を含む多くの神仏が祀られる。また、後殿を備えるとともに、東西には回廊があり上層の東側に鐘樓、西側に鼓樓がある[9]。
アクセス
編集脚注
編集- ^ 李丹妮 (2008年1月31日). “高雄三鳳宮 太子爺廟高人氣”. 新台灣新聞周刊 (本土文化事業有限公司) 2023年8月25日閲覧。
- ^ a b “三鳳宮”. 夜景FAN. 日本夜景オフィス (2023年6月10日). 2023年8月25日閲覧。
- ^ 『台湾 自遊自在』日本交通公社出版事業局〈JTBのフリーダム 10〉、1989年、289頁。ISBN 4-533-01464-X。
- ^ a b 『ひとり歩きの会話集 台湾編』(第2版)JTBパブリッシング、2012年(原著2010年)、105頁。ISBN 978-4-533-07936-8 。2023年8月25日閲覧。
- ^ 二階堂善弘. “哪吒太子(中国民間神紹介1)”. アジアの民間信仰と道教. 関西大学 二階堂善弘研究室. 2023年8月25日閲覧。
- ^ 二ノ宮聡 (2023年8月1日). “物語随一のきかん坊・哪吒”. 会報『日本と中国』: 封神演義絵伝. 日本中国友好協会. 2023年8月25日閲覧。
- ^ “三太子由来”. 高雄三鳳宮 (2022年). 2023年8月25日閲覧。
- ^ a b c “三鳳宮”. 高雄旅遊網. 高雄市政府観光局 (2020年3月30日). 2023年8月25日閲覧。
- ^ a b c d e “歴史沿革”. 高雄三鳳宮 (2022年). 2023年8月25日閲覧。
- ^ a b c “開墾建廟”. 高雄三鳳宮 (2022年). 2023年8月25日閲覧。
- ^ 。“奉祀神祇”. 高雄三鳳宮 (2022年). 2023年8月25日閲覧。