ヴリード・エン・ホープ
ヴリード・エン・ホープ(英語: Vreed en Hoop, Vreed-en-Hoop)は、ガイアナのエセキボ諸島=西デメララ州の州都[2]。デメララ川河口の西岸に位置し、海抜は0メートル。首都ジョージタウンの対岸にある。
ヴリード・エン・ホープ Vreed en Hoop | |
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位置 | |
座標 : 北緯6度48分27.47秒 西経58度10分53.54秒 / 北緯6.8076306度 西経58.1815389度 | |
行政 | |
国 | ガイアナ |
州 | エセキボ諸島=西デメララ州 |
村 | ヴリード・エン・ホープ |
人口 | |
人口 | (2012年現在) |
村域 | 469人 |
備考 | [1] |
その他 | |
等時帯 | UTC-4 |
名前はオランダ語で「平和と希望」という意味。ニューロード、プランテン・ウォーク、クレーン、コグラン・ダムといった小さなコミュニティも含まれる[3]。人口は469人(2012年国勢調査[1])。
歴史
編集1798年には既に存在した同名のプランテーションを前身とする。イギリス領となった後の1828年にジョン・グラッドストン卿が永久不在農園主となった。奴隷解放時、プランテーションには415人の奴隷がいた[4]。
1838年、グラッドストンは元奴隷の大部分を追放し、年季奉公のインド人に置き換えた最初のプランテーション主となった。だが1839年に奉公人の虐待が新聞で報じられ、グラッドストンは密かに所有権を譲渡した[5]。
1980年、行政区画の再編によりエセキボ諸島=西デメララ州の州都に選ばれた[2]。
気候
編集ヴリード・エン・ホープの気候 | |||||||||||||
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月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 年 |
平均最高気温 °C (°F) | 28.8 (83.8) |
29.1 (84.4) |
29.4 (84.9) |
29.8 (85.6) |
29.5 (85.1) |
29.2 (84.6) |
29.5 (85.1) |
30.3 (86.5) |
31.1 (88) |
30.9 (87.6) |
30.3 (86.5) |
29.5 (85.1) |
29.78 (85.6) |
日平均気温 °C (°F) | 26.1 (79) |
26.4 (79.5) |
26.7 (80.1) |
27.0 (80.6) |
26.7 (80.1) |
26.3 (79.3) |
26.4 (79.5) |
27.0 (80.6) |
27.7 (81.9) |
27.5 (81.5) |
27.1 (80.8) |
26.6 (79.9) |
26.79 (80.23) |
平均最低気温 °C (°F) | 23.5 (74.3) |
23.8 (74.8) |
24.0 (75.2) |
24.3 (75.7) |
24.0 (75.2) |
23.5 (74.3) |
23.4 (74.1) |
23.7 (74.7) |
24.3 (75.7) |
24.1 (75.4) |
23.9 (75) |
23.8 (74.8) |
23.86 (74.93) |
雨量 mm (inch) | 235 (9.25) |
125 (4.92) |
133 (5.24) |
163 (6.42) |
302 (11.89) |
336 (13.23) |
272 (10.71) |
192 (7.56) |
86 (3.39) |
92 (3.62) |
168 (6.61) |
285 (11.22) |
2,389 (94.06) |
出典:Climate-Data.org[6] |
交通
編集1900年、デメララ・エセキボ線がヴリード・エン・ホープとグリニッジ・パーク間で開通した。1914年にパリカまで延伸された後、1974年まで運行された[7]。
デメララ川西岸地域とはミニバスが運行されている。
旅客船(スピードボート)がヴリード・エン・ホープ=ジョージタウン間で運行されている。乗船時間は5分ほどで、デメララ・ハーバー・ブリッジで渡るよりも早く着く。安全のため乗客は救命胴衣を着用する[3]。
スラム「プラスチックシティ」
編集村から400mほどの場所にプラスチックシティ(Plastic City)と呼ばれる掘っ立て小屋のスラムがある[8]。1990年代初頭より形成され、以来拡大を続けてきた。水や電気は通っておらず、満潮になると一帯が浸水し住民に健康被害を引き起こしている[9]。
2014年の選挙戦では政府関係者や野党指導者が訪問し住民の再定住を約束したが、果たされることはなかった[10]。2020年に大統領に就任したデービッド・A・グレンジャーはプラスチックシティの解消を公約に掲げたが[11]、2023年時点で再定住計画は全く進んでおらず、プラスチックシティは依然として拡大を続けている[12]。
出身人物
編集- モハメド・シャハブディーン - 同国副大統領、国際司法裁判所の判事を歴任[13]。
出典
編集- ^ a b “2012 Population by Village”. Statistics Guyana. 2024年1月17日閲覧。
- ^ a b “Regions of Guyana”. Statoids (2015年11月5日). 2024年1月25日閲覧。
- ^ a b “Vreed-en-Hoop”. Stabroek News. (2015年6月21日) 2024年1月25日閲覧。
- ^ “Vreed-en-Hoop [ British Guiana ]”. Legacies of British Slavery database. 2024年1月25日閲覧。
- ^ “Two Johns and a few Gladstones”. Stabroek News. (2018年4月19日) 2024年1月25日閲覧。
- ^ “Climate: Vreed en Hoop”. Climate-Data.org. August 13, 2020閲覧。
- ^ “The Public Railways of Guyana, 2014, Part 2”. International Steam. 2024年1月25日閲覧。
- ^ “There is no civilization in “Plastic City” in Vreed-en-Hoop”. Kaieteur News. (2012年3月8日) 2024年1月25日閲覧。
- ^ “Life in Plastic City”. Stabroek News. (2014年2月3日) 2024年1月26日閲覧。
- ^ “Plastic City residents still living in rough conditions”. Stabroek News. (2019年1月28日) 2024年1月26日閲覧。
- ^ “Plastic City residents welcome President’s squatter resettlement plan”. Department of Public Information, Guyana (2020年2月6日). 2024年1月26日閲覧。
- ^ “Plastic City”. Stabroek News. (2023年9月14日) 2024年1月26日閲覧。
- ^ “A Tribute to Dr. Mohamed Shahabuddeen”. (2018年3月15日) 2024年1月26日閲覧。