ユカン
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ユカン(油甘、学名:Phyllanthus emblica)[1]は、コミカンソウ科(旧トウダイグサ科)コミカンソウ属の落葉高木。マラッカノキ、アンマロク[2](庵摩勒:サンスクリット名 amalaka から)、アムラ[3]ともいう。インドから東南アジアにかけての原産で熱帯・亜熱帯に栽培され、果実が食用となる。
ユカン (クロンキスト体系) | |||||||||||||||||||||||||||||||||
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ユカン
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分類(APG IV) | |||||||||||||||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
Phyllanthus emblica L. | |||||||||||||||||||||||||||||||||
和名 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
ユカン、アンマロク、マラッカノキ、アムラ、アマラキ | |||||||||||||||||||||||||||||||||
英名 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
Indian gooseberry、myrobalan |
英語では myrobalan(ミロバラン)と呼ぶが、これは本種のほかシクンシ科モモタマナ属(Terminalia)のカリロク(参照: ミロバランノキ T. chebula)やバラ科スモモ属のミロバランスモモ(別名: cherry plum; 学名: Prunus cerasifera)のように分類学的にまるで異なる複数の種を指し得る[1]。
特徴
編集葉は長楕円形で長さ2.5センチメートル、2縦列が密に互生するが早落性の枝に着生し、一見すると羽状複葉に見える[4]。
果実は球状で臘質、径1.5-3センチメートル、縦方向に浅く6条が走り、黄緑色から帯赤色、大理石のような果肉を有する[4]。核は6稜で、種子は6個である[4]。
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全体。
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葉。
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葉(拡大)。互生である。
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花。
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花(拡大)。
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実がなった状態。
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実がなった状態(拡大)。
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果実。縦に6条が走る。
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果実と種子。
利用
編集果実はインドで古くから食用・薬用に利用されている。繊維質で酸味とタンニンによる渋味があり、そのままあるいは料理の材料として食用にされるが、南インドでは特に漬物とすることが多い。ビタミンCを豊富に含む[3]。アーユルヴェーダにて使用されるハーブの一つ。
また、ユカンの根やタイワンニンジンボク(Vitex negundo)の根の抽出物はラッセルクサリヘビやタイコブラ(Naja kaouthia)の毒を著しく中和するという研究も存在する[5]。
日本では果実の抽出物を配合したヘアケア製品やフェイスジェル、石鹸などが販売されている[6]。
諸言語における呼称
編集東アジア
編集台湾:
中華人民共和国:
南アジア
編集インド:
- サンスクリット: अकरा (akarā-)、अमृता (amr̥tā-)、आमलक (āmalaka-)、आमलकी(āmalakī-)、कायस्था (kāyasthā-)、तिष्या (tiṣyā-)[8]
- タミル語: நெல்லி[9] (nelli、ネッリ)、நெல்லிக்காய் (nellikkāy、ネッリカーイ) - nellikkai のラテン文字表記で見られる文献がある[4]。
- ヒンディー語: आमलकी[7] (āmalakī)
スリランカ:
バングラデシュなど:
- ベンガル語: আমলকী(/amloki/ アムロキ)、আমলক(/amlɔk/ アムロク)、আমলাতি、আমলাতী(以上2つとも /amlati/ アムラティ);〔果実〕আমলা(/amla/ アムラ) [10][11]
東南アジア
編集インドネシア:
タイ:
ミャンマー:
脚注
編集- ^ a b 小学館ランダムハウス英和大辞典 第2版 編集委員会 編「myrobalan」『小学館ランダムハウス英和大辞典』(第2版)小学館、1994年。ASIN 4095101016。ISBN 4-09-510101-6。 NCID BN09918103。OCLC 883195594。全国書誌番号:94015254。
- ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-).「BG Plants 和名-学名インデックス」(YList),http://ylist.info (2018年11月22日).
- ^ a b アムラとは (日本アムラ協会). 2019年6月2日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l m 熱帯植物研究会 (1996).
- ^ Alam & Gomes (2003).
- ^ アヴェール(公式)/ 女性専用ヘアケアシャンプー・ヘアカラー通販サイト. 2019年6月3日閲覧。「アンマロク果実エキス」や「アンマロク果実」と表記されている。
- ^ a b कुमार & सिंघल (n.d.)
- ^ Haughton, Graves C. (1833). A Dictionary, Bengálí and Sanskrit, Explained in English, and Adapted for Students of Either Language. London: J. L. Cox & Son. pp. 6, 194, 355, 690, 1337
- ^ சீநிவாசன், கு. (1987). சங்க இலக்கியத் தாவரங்கள். தஞ்சாவூர்: தமிழ்ப் பல்கலைக் கழகம். p. 629
- ^ দাস, জ্ঞানেন্দ্রমোহন (1916). বাঙ্গলা ভাষার অভিধান. ইণ্ডিয়ান প্রেস & ইণ্ডিয়ান্ পাব্লিশিং হাউস্. pp. 186-7
- ^ দাস, জ্ঞানেন্দ্রমোহন (1937). “আমলক, আমলকী; আমলা২; আমলাতি, আমলাতী”. বাঙ্গলা ভাষার অভিধান (2nd ed.). কলিকাতা: দি ইণ্ডিয়ান্ পাব্লিশিং হাউস. p. 238
- ^ 大野 (2000:174).
参考文献
編集英語:
- Alam, MI; Gomes, A (2003). “Snake venom neutralization by Indian medicinal plants (Vitex negundo and Emblica officinalis) root extracts”. Journal of Ethnopharmacology 86 (1): 75–80 .
英語・ヒンディー語:
- कुमार, अजय; सिंघल, टीना (n.d.). भेषज दर्पण (सचित्र). p. 7. ISBN 9789353468057
日本語:
- 大野, 徹『ビルマ(ミャンマー)語辞典』大学書林、2000年、174頁。ISBN 4-475-00145-5。
- 熱帯植物研究会 編『熱帯植物要覧』(第4版)養賢堂、1996年、220頁。ISBN 4-924395-03-X。