マクマードドライバレー
マクマードドライバレー(McMurdo Dry Valleys)とは、南極・ロス海のマクマード湾(入江)西側のヴィクトリアランドにある一連の氷河谷群。極端に湿度が低く、雪や氷が見られない地域であることから、マクマードオアシス、ドライバレーとも呼称される。地質学的に興味深いとされるヴィーダ湖(氷河底湖)や南極最長の河川であるオニキス川などがこの地域に存在する。ロバート・スコット率いるディスカバリー探検隊によって発見された。
概要
編集マクマードドライバレーはロス島の対岸に位置し、北にデブナム氷河・コットン氷河、南にフェラー氷河、西に南極横断山脈、東にウィルソン山麓氷河で囲まれたおよそ 4,000 平方キロメートルに囲まれた地域一帯を指す。内部にはモレーンに覆われた3つの大きな谷(ビクトリア谷、ライト谷、テイラー谷)が存在している[1]。標高は20メートルから350メートル。
脚注
編集- ^ Maxine Snowden『北極・南極探検の歴史 極限の世界を体感する19のアクティビティ』丸善出版、2016年、147頁。ISBN 978-4-621-30068-8。