ポール・ロワイヤル論理学
『ポール・ロワイヤル論理学』(Logique de Port-Royal)、正式名称『論理学、あるいは思考の技法』(La logique, ou l'art de penser)とはアントワーヌ・アルノーとピエール・ニコルの共著として記され、1662年に出版された論理学に関する書籍である。
経緯
編集本書は著者であるアントワーヌ・アルノー、ピエール・ニコルによってルネ・デカルトの『省察』の仏訳者リュイヌ(Duc de Luines)公爵の子息であるアルベール[要曖昧さ回避]伯爵(後にシュヴルーズ公爵)に論理学の主要部分を伝えるために著された。
その後も著者らは改訂を行い、本書のはしがきにその理由として、直筆原稿から幾人かの人を経て分筆、写筆し印刷されており、著者らは分筆、写筆をされることが続き、誤った内容が伝わることを防ぐためであったと記している。
日本語訳
編集- アントワーヌ・アルノー/ピエール・ニコル『ポール・ロワイヤル論理学』
- 山田弘明・小沢明也訳、法政大学出版局、2021年。ISBN 4588151207