ベルメッツ
ベルメッツ (Belmez) はアメリカ合衆国産のサラブレッドの競走馬。イギリス、アイルランド、日本で走る。1990年のキングジョージ6世&クイーンエリザベスダイヤモンドステークスの勝ち馬。「ベルメス」と表記されることもある。
ベルメッツ | |
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シェイク・モハメドの勝負服 | |
品種 | サラブレッド |
性別 | 牡 |
毛色 | 鹿毛 |
生誕 | 1987年1月11日 |
死没 | 1999年 |
父 | El Gran Senor |
母 | Grace Note |
生国 | U.S.A. |
生産者 | Darley Stud Management Co.Ltd |
馬主 | Sheikh Mohammed |
調教師 | Henry Cecil(GBR) |
競走成績 | |
生涯成績 | 8戦5勝 |
獲得賞金 | 427,226ポンド |
※文中の馬齢表記は当時日本で採用されていた数え年ではなく、現在採用されている方式で記述する。
戦歴
編集2歳の1989年11月3日にニューマーケット競馬場でのカールスバーグステークス(8ハロン)でデビュー。16頭立ての10番人気ながら勝利を収める。2歳時はこの1戦のみで休養に入り、3歳の初戦は1990年4月21日、ニューベリー競馬場でのバーグクレールステークス(11ハロン)となるが、このレースも勝利。このレースからスティーブ・コーゼン騎手が騎乗する。
重賞初挑戦となったG3チェスターヴァーズ(チェスター競馬場12ハロン65ヤード)ではのちの、エプソムダービー優勝馬クエストフォーフェイムを破って3連勝を達成。エプソムダービーでも有力候補とみなされるが、軽い故障で出走できず、アイリッシュダービー(カラ競馬場12ハロン)に出走。デビュー以来初めて敗れたが、牝馬サルサビルの3着に入線する。
続いてG1キングジョージ6世&クイーンエリザベスダイヤモンドステークス(アスコット競馬場12ハロン)に出走。コーゼンが同じセシル調教師が管理する僚馬・オールドヴィックに騎乗するためマイケル・キネーンが騎乗するが、そのオールドヴィックをクビ差抑えて勝利を収めた。ちなみにこのレースの3着アサティスには柴田政人が騎乗。4着はカコイーシーズ、5着はインザウィングスであった。
続くG2グレートヴォルティジュールステークス(ヨーク競馬場12ハロン)ではコーゼンが再び騎乗し、のちにセントレジャーステークスを制するスナージ (Snurge) を頭差破って優勝する。
大一番凱旋門賞(ロンシャン競馬場12ハロン)はソーマレズの5着に敗れる。 そしてジャパンカップ(東京競馬場2400メートル)に出走。ジャパンカップ史上初のキングジョージ6世&クイーンエリザベスダイヤモンドステークスの勝ち馬出走ということもあって一番人気に支持されるが、ベタールースンアップの7着と敗れ、このレースを最後に現役を引退した。
レーシング・ポストのレイティングでは132ポンドが与えられた。
競走成績
編集8戦5勝
- キングジョージ6世&クイーンエリザベスダイヤモンドステークス (G1)
- グレートヴォルティジュールステークス (G2)
- チェスターヴァーズ (G3)
引退後
編集フランス・ノルマンディーで種牡馬として繋養されるが、産駒はカランバ (Caramba) がイギリスでG2を2勝(ファルマスステークス、ナッソーステークス)、スパニッシュフォールズがフランスのG3ロワイヨモン賞を勝った程度であった。 1999年に死亡している。
血統
編集ベルメッツの血統 | (血統表の出典)[§ 1] | |||
父系 | ノーザンダンサー系 |
[§ 2] | ||
父 El Gran Senor 1981 |
父の父 Northern Dancer1961 |
Nearctic | Nearco | |
Lady Angela | ||||
Natalma | Native Dancer | |||
Almahmoud | ||||
父の母 Sex Appeal1970 |
Buckpasser | Tom Fool | ||
Busanda | ||||
Best in Show | Traffic Judge | |||
Stolen Hour | ||||
母 Grace Note 1982 |
Top Ville 1976 |
High Top | Derring-Do | |
Camenae | ||||
Segaville | Charlottesville | |||
La Sega | ||||
母の母 Val de Grace1969 |
Val de Loir | Vieux Manoir | ||
Vali | ||||
Pearly Queen | Fast Fox | |||
Seed Pearl | ||||
母系(F-No.) | (FN:16-b) | [§ 3] | ||
5代内の近親交配 | アウトブリード | [§ 4] | ||
出典 |
- 5代母パールキャップ (Pearl Cap) は1931年の凱旋門賞、プール・デッセ・デ・プーリッシュ(フランス1000ギニー)、ディアヌ賞(フランスオークス)、ヴェルメイユ賞を制した名牝。
- 甥Debussyは2010年のアーリントンミリオンステークス勝ち馬[2]。
- いとこリファリタは1985年のディアヌ賞(フランスオークス)勝ち馬。
脚注
編集外部リンク
編集- 競走馬成績と情報 netkeiba、スポーツナビ、JBISサーチ、Racing Post