ブラッドフォード・シティAFC
ブラッドフォード・シティ・アソシエーション・フットボール・クラブ(Bradford City Association Football Club)は、イングランド・ブラッドフォードを本拠地とするサッカークラブチームである。1903年設立。2022-23シーズン現在、EFLリーグ2(4部相当)に所属。
ブラッドフォード・シティAFC | |||
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原語表記 | Bradford City Association Football Club | ||
愛称 |
The Bantams The Paraders The Citizens | ||
クラブカラー | 臙脂と橙 | ||
創設年 | 1903年 | ||
所属リーグ | フットボールリーグ | ||
所属ディビジョン | EFLリーグ2 | ||
ホームタウン | ブラッドフォード | ||
ホームスタジアム | ヴァレイ・パレード | ||
収容人数 | 24,840 | ||
代表者 | Stefan Rupp | ||
監督 | グレーアム・アレグザンダー | ||
公式サイト | 公式サイト | ||
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■テンプレート(■ノート)■サッカークラブPJ |
歴史
編集1903年、ブラッドフォード・シティAFCはブラッドフォード・オブサーバー紙編集補佐のジェームズ・ワイトの呼びかけで集まったイングランドサッカー協会の代表者とラグビーリーグのクラブであったマニンガムFCの役員との間で行われた一連の会合によって設立された[1]。当時、ラグビーリーグの人気が支配的であったウェスト・ライディングにおいて、フットボールリーグはこの新クラブ設立をサッカーを振興する好機としてとらえ、ドンカスター・ローヴァーズFCに代わって2部リーグへの加入を認めた。その4日後に行われた第23回年次会合において、マニンガムFCはラグビーリーグからサッカーのクラブへ改組することを決め、ブラッドフォード・シティAFCがマニンガムFCのクラブカラー(クラレットおよび琥珀色)と本拠地であるバレー・パレードを受け継ぐこととなった[2]。
1907–08シーズンに2部リーグで優勝し、1部初昇格。1911年4月にはニューカッスル・ユナイテッドFCを破ってFAカップを制覇した。しかし、1921–22シーズン終了後にマンチェスター・ユナイテッドFCと共に2部に降格すると長らく低迷。1999年にプレミアリーグへ昇格するまで77年間に渡り1部リーグから遠ざかった。また、1985年5月11日にはバレー・パレードでのリンカーン・シティFCとの試合中に客席から火災が発生、死者56人、重軽傷者265人を出す惨事が起きている(ブラッドフォード・サッカー場火災)。プレミアリーグでの初年度は勝ち点36を挙げ残留したが、次のシーズンには降格した。2000年代に入るとクラブが財政危機に陥ったこともあり、下部リーグへの降格を繰り返した。2006–07シーズンには4部相当のフットボールリーグ2にまで落ちた。
4部リーグで迎えた2012-13シーズンはキャピタル・ワン・カップで快進撃をみせ、ウィガン・アスレティックFC、アーセナルFC[3]、アストン・ヴィラFCとプレミアリーグ勢に相次いで勝利し、決勝進出を決めた[4]。決勝でスウォンジー・シティAFCに敗れ優勝は逃したものの、4部リーグのクラブがリーグカップの決勝まで勝ち上がったのは51年ぶり[5]。また、ブラッドフォード・シティとしてもFA杯で優勝した1911年以来、101年ぶりの主要大会での決勝進出となった。リーグ戦でも7位ながらプレーオフに勝利してフットボールリーグ1に昇格を果たした。
クラブ各種記録
編集1試合最多観客動員数
- 39,146人 vs バーンリー FAカップ4回戦 1911.3.11
1試合最多得点勝利試合(リーグ)
- 11-1 vs ロザラム・ユナイテッド フットボールリーグ・サードディヴィジョン・ノース 1928.8.25
1試合最多失点敗戦試合(リーグ)
- 1-9 vs コルチェスター・ユナイテッド フットボールリーグ・フォースディヴィジョン 1961.12.30
1試合最多得点勝利試合(カップ)
- 11-2 vs ウォーカー・セルティック FAカップ 1回戦再試合 1937.12.1
1試合最多失点敗戦試合(カップ)
- 1-6 vs ニューカッスル・ユナイテッド FAカップ3回戦 1963.3.7
タイトル
編集国内タイトル
編集- FAカップ:1回
- 1910-1911
- フットボールリーグ・セカンドディヴィジョン:1回
- 1907-1908
- フットボールリーグ・サードディヴィジョン:1回
- 1984-1985
- フットボールリーグ・サードディヴィジョン・サウス:1回
- 1929-1930
- サードディヴィジョン・ノース・チャレンジカップ:1回
- 1938-1939
国際タイトル
編集- なし
過去の成績
編集シーズン | ディビジョン | FAカップ | EFLカップ | 欧州カップ / その他 | 最多得点者 | ||||||||||
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リーグ | 試 | 勝 | 分 | 敗 | 得 | 失 | 点 | 順位 | |||||||
1992-93 | ディビジョン2 | 46 | 18 | 14 | 14 | 69 | 67 | 68 | 10位 | 2回戦敗退 | 1回戦敗退 | フットボールリーグトロフィー | 北セクション 準々決勝敗退 |
Sean McCarthy | 25 |
1993-94 | ディビジョン2 | 46 | 19 | 13 | 14 | 61 | 53 | 70 | 7位 | 1回戦敗退 | 2回戦敗退 | フットボールリーグトロフィー | 2回戦敗退 | Sean McCarthy | 21 |
1994-95 | ディビジョン2 | 46 | 16 | 12 | 18 | 57 | 64 | 60 | 14位 | 1回戦敗退 | 2回戦敗退 | フットボールリーグトロフィー | 2回戦敗退 | Paul Jewell | 14 |
1995-96 | ディビジョン2 | 46 | 22 | 7 | 17 | 71 | 69 | 73 | 6位 | 3回戦敗退 | 3回戦敗退 | フットボールリーグトロフィー | 1回戦敗退 | Paul Showler | 14 |
1996-97 | ディビジョン1 | 46 | 12 | 12 | 22 | 47 | 72 | 48 | 21位 | 5回戦敗退 | 1回戦敗退 | Ole Bjørn Sundgot Chris Waddle |
6 | ||
1997-98 | ディビジョン1 | 46 | 14 | 15 | 17 | 46 | 59 | 57 | 13位 | 3回戦敗退 | 1回戦敗退 | Edinho Rob Steiner |
11 | ||
1998-99 | ディビジョン1 | 46 | 26 | 9 | 11 | 82 | 47 | 87 | 2位 | 4回戦敗退 | 3回戦敗退 | Lee Mills | 24 | ||
1999-00 | プレミアリーグ | 38 | 9 | 9 | 20 | 38 | 68 | 36 | 17位 | 4回戦敗退 | 3回戦敗退 | ディーン・ソーンダース | 10 | ||
2000-01 | プレミアリーグ | 38 | 5 | 11 | 22 | 30 | 70 | 26 | 20位 | 3回戦敗退 | 3回戦敗退 | インタートトカップ | 準決勝敗退 | ディーン・ソーンダース | 8 |
2001-02 | ディビジョン1 | 46 | 15 | 10 | 21 | 69 | 76 | 55 | 15位 | 3回戦敗退 | 3回戦敗退 | Eoin Jess | 14 | ||
2002-03 | ディビジョン1 | 46 | 14 | 10 | 22 | 51 | 73 | 52 | 19位 | 3回戦敗退 | 1回戦敗退 | Andy Gray | 15 | ||
2003-04 | ディビジョン1 | 46 | 10 | 6 | 30 | 38 | 69 | 36 | 23位 | 3回戦敗退 | 1回戦敗退 | Michael Branch Andy Gray ディーン・ソーンダース |
6 | ||
2004-05 | フットボールリーグ1 | 46 | 17 | 14 | 15 | 64 | 62 | 65 | 11位 | 1回戦敗退 | 1回戦敗退 | EFLトロフィー | 1回戦敗退 | ディーン・ソーンダース | 28 |
2005-06 | フットボールリーグ1 | 46 | 14 | 19 | 13 | 51 | 49 | 61 | 11位 | 2回戦敗退 | 2回戦敗退 | EFLトロフィー | 3回戦敗退 | ディーン・ソーンダース | 20 |
2006-07 | フットボールリーグ1 | 46 | 11 | 14 | 21 | 47 | 65 | 47 | 22位 | 2回戦敗退 | 1回戦敗退 | EFLトロフィー | 1回戦敗退 | ディーン・ソーンダース | 12 |
2007-08 | フットボールリーグ2 | 46 | 17 | 11 | 18 | 63 | 61 | 62 | 10位 | 2回戦敗退 | 1回戦敗退 | EFLトロフィー | 1回戦敗退 | ピーター・ソーン | 15 |
2008-09 | フットボールリーグ2 | 46 | 18 | 13 | 15 | 66 | 55 | 67 | 9位 | 2回戦敗退 | 1回戦敗退 | EFLトロフィー | 1回戦敗退 | ピーター・ソーン | 17 |
2009-10 | フットボールリーグ2 | 46 | 16 | 14 | 16 | 59 | 62 | 62 | 14位 | 1回戦敗退 | 1回戦敗退 | EFLトロフィー | 北セクション 準決勝敗退 |
ジェームズ・ハンソン | 13 |
2010-11 | フットボールリーグ2 | 46 | 15 | 7 | 24 | 43 | 68 | 52 | 18位 | 1回戦敗退 | 2回戦敗退 | EFLトロフィー | 2回戦敗退 | デイブ・サイヤーズ | 10 |
2011-12 | フットボールリーグ2 | 46 | 12 | 14 | 20 | 54 | 59 | 50 | 18位 | 3回戦敗退 | 1回戦敗退 | EFLトロフィー | 北セクション 準決勝敗退 |
ジェームズ・ハンソン | 14 |
2012-13 | フットボールリーグ2 | 46 | 18 | 15 | 13 | 63 | 52 | 69 | 7位 | 2回戦敗退 | 準優勝 | EFLトロフィー | 北セクション 準決勝敗退 |
ナーキ・ウェルズ | 18 |
2013-14 | フットボールリーグ1 | 46 | 14 | 17 | 15 | 57 | 54 | 59 | 11位 | 1回戦敗退 | 1回戦敗退 | EFLトロフィー | 1回戦敗退 | ナーキ・ウェルズ | 15 |
2014-15 | フットボールリーグ1 | 46 | 17 | 14 | 15 | 55 | 55 | 65 | 7位 | 準々決勝敗退 | 3回戦敗退 | EFLトロフィー リーグ1プレーオフ2016 |
1回戦敗退 準決勝敗退 |
ビリー・クラーク | 14 |
2015-16 | フットボールリーグ1 | 46 | 23 | 11 | 12 | 55 | 40 | 80 | 5位 | 3回戦敗退 | 1回戦敗退 | EFLトロフィー リーグ1プレーオフ2017 |
2回戦敗退 準優勝
|
ジェームス・ハンソン | 13 |
2016-17 | EFLリーグ1 | 46 | 20 | 19 | 7 | 62 | 43 | 79 | 5位 | 1回戦敗退 | 1回戦敗退 | EFLトロフィー | 北セクション 準々決勝敗退 |
ジョーディ・ヒウラ | 12 |
2017-18 | EFLリーグ1 | 46 | 18 | 9 | 19 | 57 | 67 | 63 | 11位 | 3回戦敗退 | 1回戦敗退 | EFLトロフィー | 2回戦敗退 | チャーリー・ワイク | 15 |
2018-19 | EFLリーグ1 | 46 | 11 | 8 | 27 | 49 | 77 | 41 | 24位 | 2回戦敗退 | 1回戦敗退 | EFLトロフィー | 1回戦敗退 | オーエン・ドイル | 11 |
2019-20 | EFLリーグ2 | 37 | 14 | 12 | 11 | 44 | 40 | 54 | 9位 | 1回戦敗退 | 1回戦敗退 | EFLトロフィー | GS敗退 | ジェームズ・ヴォーン | 11 |
2020-21 | EFLリーグ2 | 46 | 16 | 11 | 19 | 48 | 53 | 59 | 15位 | 2回戦敗退 | 2回戦敗退 | EFLトロフィー | GS敗退 | アンディ・クック | 8 |
2021-22 | EFLリーグ2 | 46 | 14 | 16 | 16 | 53 | 55 | 58 | 14位 | 1回戦敗退 | 1回戦敗退 | EFLトロフィー | GS敗退 | アンディ・クック | 12 |
2022-23 | EFLリーグ2 | 46 | 位 | EFLトロフィー |
欧州の成績
編集シーズン | 大会 | ラウンド | 対戦相手 | ホーム | アウェー | 合計 | |
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2000 | UEFAインタートトカップ | 2回戦 | アトランタス | 4-1 | 3-1 | 7-2 | |
3回戦 | ヴァールヴァイク | 2-0 | 1-0 | 3-0 | |||
準決勝 | ゼニト | 0-3 | 0-1 | 0-4 |
歴代監督
編集名前 | 国 | 就任 | 退任 | 試合 | 勝ち | 分け | 負け | 勝率 % |
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ブライアン・ロブソン | イングランド | 2003年11月24日 | 2004年6月17日 | 28 | 7 | 1 | 20 | 25.00 |
コリン・トッド | イングランド | 2004年6月18日 | 2007年2月12日 | 139 | 44 | 46 | 49 | 31.65 |
デイヴィッド・ウェザーオール | イングランド | 2007年2月12日 | 2007年5月22日 | 14 | 2 | 4 | 8 | 14.29 |
スチュアート・マッコール | スコットランド | 2007年5月22日 | 2010年2月8日 | 133 | 46 | 35 | 52 | 34.59 |
ウェイン・ジェイコブス | イングランド | 2010年2月8日 | 2010年2月16日 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0.00 |
ピーター・テイラー | イングランド | 2010年2月17日 | 2011年2月26日 | 25 | 10 | 5 | 10 | 40.00 |
ピーター・ジャクソン | イングランド | 2011年2月27日 | 2011年8月25日 | 19 | 4 | 4 | 11 | 21.05 |
コリン・クーパー | イングランド | 2011年8月25日 | 2011年8月29日 | 2 | 1 | 1 | 0 | 50.00 |
フィル・パーキンソン | イングランド | 2011年8月29日 | 2016年6月10日 | 274 | 101 | 86 | 87 | 36.86 |
スチュアート・マッコール | スコットランド | 2016年6月20日 | 2018年2月11日 | 96 | 44 | 24 | 28 | 45.83 |
サイモン・グレイソン | イングランド | 2018年2月11日 | 2018年5月8日 | 14 | 3 | 5 | 6 | 21.43 |
マイケル・コリンズ | アイルランド | 2018年6月18日 | 2018年9月3日 | 7 | 2 | 1 | 4 | 28.57 |
デイビット・ホップキン | スコットランド | 2018年9月4日 | 2019年2月25日 | 35 | 7 | 11 | 17 | 20.00 |
マーティン・ドラリー | イングランド | 2019年2月25日 | 2019年3月4日 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0.00 |
ギャリー・ボウヤー | イングランド | 2019年3月4日 | 2020年2月3日 | 48 | 14 | 15 | 19 | 29.17 |
ステュアート・マッコール | スコットランド | 2020年2月4日 | 2020年12月13日 | 28 | 7 | 7 | 14 | 25.00 |
マーク・トゥルーマン コナー・セラーズ |
イングランド | 2020年12月13日 | 2021年5月10日 | 31 | 14 | 7 | 10 | 45.16 |
デレク・アダムス | スコットランド | 2021年6月4日 | 2022年2月15日 | 37 | 9 | 15 | 13 | 24.32 |
マーク・トゥルーマン | イングランド | 2022年2月15日 | 2022年2月24日 | 2 | 0 | 0 | 2 | 0.00 |
マーク・ヒューズ | ウェールズ | 2022年2月24日 | present | 0 | 0 | 0 | 0 | — |
歴代所属選手
編集- トレヴァー・チェリー 1982-1985
- ディーン・リチャーズ 1991-1995
- ダン・ペトレスク 2000-2001
- オマー・デイリー 2007-2011
- マーク・イェイツ 2013-2015
脚注
編集- ^ Frost, Terry (1988). Bradford City A Complete Record 1903–1988. Breedon Books Sport. p. 11. ISBN 0-90796-938-0
- ^ Frost. Bradford City A Complete Record 1903–1988. p. 13
- ^ アーセナル、4部リーグの格下に不覚 uefa.com 2012年12月11日
- ^ 「言葉にならない」ブラッドフォード uefa.com 2013年1月23日
- ^ 4部チームが決勝進出/イングランド杯 nikkansports.com 2013年1月23日